今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

おひょいさん訃報映像で明らかになった、薬丸裕英の真実とは

2017/02/03 21:00

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

おひょいさん訃報映像で明らかになった、薬丸裕英の真実とはの画像1
『なないろ日和』(テレビ東京)公式サイトより

◎茶の間に伝わる真実
 オヒョイさんの訃報を伝える『白熱ライブ ビビット』(TBS系)。生前出ていた『はなまるマーケット』(同)のトークコーナーVTRを使用。それはいいのだが、その中の薬丸裕英の顔にモザイクがかかっていてビックリ。

 薬丸が『はなまる』のMCだったのは皆知ってるし、トーク中の声はそのまま流されているというのに。異様な画ヅラに、「遺恨あり」の構図がありありと。権利関係の話なんだろうけど、薬丸とTBSが「使っていいスか?」「いッスよー」というやりとりもできない間柄であることはよくわかった。これからも「はなまるチェック」は、訃報の度の習慣にしたい。

◎燃え盛る対抗心
 「趣味・石原慎太郎」と言って憚らず、長いこと石原慎太郎の側近中の側近を務めた浜渦武生元東京都副知事。豊洲の用地取得の際の、東京ガスとの交渉のまとめ役。そんな最重要キーマンが、『ゴゴスマ〜GO GO!Smile!〜』(CBCテレビ)に初生出演! わー、出演直前に殺されたりしないだろうか、森喜朗の刺客に。いやいや、本番中に割腹自殺って線もあるかもと、ヤキモキワクワクしてたのだが。出てきた本人を見たら、何てことない、よくある老害だった。

 「私が(都政に)いれば、こんなことになってない」「(石原氏に対して、豊洲に関する質問を)文書でしたのが失礼。直接会って聞けば答えますよ」「先輩なんだから、もう年寄りなんだから、(石原氏に対する)礼儀を尽くせ」で、あらゆる質問をぬらりくらり。これはもう、例の裁判で徹底的にやるしかない、と世間の心は一つに。

 いや、もしかして、これがすでに作戦なのか。国を挙げての「石原慎太郎押しつけ切り離しプロジェクト」がスタートしたということなのか。

 1つだけ同調できた濱渦発言は「何で名古屋のテレビ番組が、こんなに(都政を)やるのか」というひとことだ。本当に、他局が江角マキコでも、ここでは小池百合子がトップニュース。『ゴゴスマ』の都政に対する、この尋常ならざる傾倒っぷりは何なのだ。「五大都市に籍はあるけど、何だか中枢にいる気がしない」という、市民的劣等感が歪んだ形で反映されているということなのか。

 理由はどうあれ、これからも、変わってゆく都政を遠くで叱って。

◎男気伝説
 「ステーキ店で一回に2000万使った」だの「ヘリコプターでディズニーランドに出かけた」だの、豪快伝説が次々飛び出す、故・松方弘樹。しかし一番豪快なのは、経営していたソープランドから手を引くとき語ったという、「粋な客が減って、ソープが文化じゃなくなったから」という理由だ。かっけーーー! もちろん非公開。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

最終更新:2019/05/21 20:35
アクセスランキング