SMAP解散問題、飯島元マネジャーの逆襲が始まる!?「ある政治団体も加勢する可能性が……」

2017/02/02 10:00

「飯島さんが知っている事務所の内情が表に出れば、ジャニーズは大変なことになると思う。ある政治団体も、そこに加勢する可能性が出てきているから……」

 そう語るのは、大手芸能プロの幹部だ。

 SMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏が中国で新オフィスを立ち上げたことが伝えられたが、これによって木村拓哉以外の元メンバーたちの「ジャニーズからの独立」が現実味を帯びてきている。

「飯島さんや元メンバーの懸念は、独立後にジャニーズにつぶされてしまうこと。しかし、当の飯島さんはジャニーズにとって都合の悪い話をいくらでも知っている。そうした内情を暴露しないことを条件に、円満移籍を許可してもらう手もあるわけだけど、メリー(喜多川副社長)とは感情的なもつれもあるから、ジャニーズがそんな和解案を受け入れるかといえば、疑問が残る。そうなると独立派は、マスコミに内情の暴露を仕掛けて、ジャニーズそのものの弱体化を図ることも考えられる」(同)

 SMAP元メンバーのうち、木村以外の4人の独立画策組は、今年9月の契約更改をするかどうかに注目が集まっており、中でも飯島氏と緊密な関係だった香取慎吾はジャニーズ離脱が確実視されている状況だ。ただ、ジャニーズを離れた場合はテレビも含めた芸能界に背を向けたのと同然で、これまでと同じように仕事を取れるかは未知数ではある。

「それで飯島さんは、2年ほど前から大手事務所の後ろ盾を得ようと動いてきたんけど、そういうところが飯島さんの側についても、難しい部分はある。例えばテレビ局は、SMAPより人気の高い嵐を使いたいわけで、ジャニーズの気分を害することはできない。もし番組単体で独立組を起用したいと思っても、それを調整する各局の窓口が勝手を許すわけもない。それに飯島さんは過去、テレビスタッフにはかなり上から目線でモノを言ってきた人で、各局の制作からの人望は薄い。大手事務所がバックアップを約束したからといって、すべて今まで通りとはいかないだろう」(同)

 そこで奥の手として、ジャニーズの内情暴露という禁じ手があるかもしれないというのが前出幹部の見立て。さらに、飯島氏を援護する政治団体もあるという。それは、東京五輪の関連事業に深く関与し、一昨年にSMAPを「日本財団パラリンピックサポートセンター」応援隊に就任させた団体だという。

「陰でこの流れを動かした有力政治家がいたんだけど、昨年夏の解散発表でブチ壊され、ジャニーズに顔をつぶされたと激怒しているんだよ」(同)

 事実、同センターはSMAPの解散を受け、グループとしてのサポート活動終了を発表している。

「何しろ、このプロジェクトには文部科学大臣をはじめ、トップクラスの政治家や、五輪大会組織委員会会長の森喜朗元首相以下、五輪の有力者がたくさんかんでいて、一部はジャニーズに猛抗議していたと聞く。でも、ジャニーズはこの件を飯島さんに任せっきりだったから、事情を把握できていなかった。その飯島さんも音信不通になって、対応が後手になった。今回の件で、ジャニーズは政界を敵に回したことになってしまうかも……」(同)

 テレビ界であれば、代わりにもっと若い人気グループの嵐などをその埋め合わせに使える話だが、「年配の政治家の中には、SMAPを知っていても嵐を知らないという者がいて、これまた厄介らしい(苦笑)」(同)。

 顔をつぶされたといえば、昨年大みそかの『第67回NHK紅白歌合戦』をめぐり、SMAP出演のために頭を下げていた前NHK会長・籾井勝人氏もそのひとり。前出幹部いわく「あのとき、もう少しジャニーズ側は努力の姿勢を世間に示すべきだったのに、あれじゃまるで籾井さんの独り相撲。彼は与党べったりの人だから、これもジャニーズの心証を悪くする出来事だ」とする。

「一歩間違えば、今後のジャニーズは厳しいことになるかもな。何しろあそこは、未成年の深夜労働とかゲイ裁判とか、痛い話もあったわけだから、そういうものについても、目をつぶってもらえなくなるのでは……」(同)

 あくまで一部業界人の見方でしかないが、SMAP独立騒動でファンの大きな反発を買ってしまったジャニーズ事務所だけに、その空気を読んだ人気取りの政治家が、正義ヅラしてジャニーズつぶしを仕掛ける可能性も否定できない。飯島氏の中国オフィス設立は、その逆襲ののろしなのだろうか?
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2017/02/02 10:00
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