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小池新党の女性候補が少ないのは、都知事が「オッサン」だから?

2017/01/31 15:00

■チャーミングでこわいおじさん

 小池さんといえば、政党を渡り歩いてきたことでも有名です。1992年の参院選で初当選して以来、日本新党→新進党→自由党→保守党→自由民主党と、5つの党に所属してきました。そして、その都度、その政党の代表と「男女の仲」を噂されています。小池さんはネットではバツイチとの噂も出ていますが、独身で色気と品があって、ファッションも素敵なので、誤解を生みやすいのでしょう。

 もちろん政党を渡り歩いた議員は、ほかにもたくさんいます。最近でも、自民党→自由党→民主党→無所属→自民党という流れで自民党に入党が認められた男性の衆議院議員がいますし、昨年亡くなられた鳩山邦夫さんも自民党→民主党、都知事選挙出馬→自民党と、自民党を出たり入ったりされていましたね。また、HIV訴訟の当事者として知名度があった川田龍平参議院議員も無所属→みんなの党→結いの党→維新の党→民進党と所属政党が変わっています。

 なので、政党を渡り歩くのは小池さんに限った話ではないのですが、目立つからでしょうか? あるいは女性だからでしょうか? 小池さんは「渡り鳥議員筆頭格」と称されることが多かったですね。いずれにしろ、小池さんの永田町を生き抜く嗅覚はずば抜けていたということでしょう。

 でも、小池さんは、実は中身はとっても「チャーミングなおじさん」です。いわゆるキャリアウーマンには珍しくないのですが、考え方が男性的なんですね。なので、時々、鬼のように「こわいおじさん」になることもあります。そして、小池さんの元秘書によると、小池さんは「自分以外の人間は優秀でない」というスタンスのようで、秘書には自分で考えて行動することを禁じていたそうです。「言われたことだけをしろ」ということですね。おじさんの議員にはありがちなんですが、その元秘書は「もう小池事務所には戻りたくない」と言っていました。

 そして、小池さんクラスになると、政治資金面でのダークな噂もあります。永田町で有名なのは、小池さんの元秘書で、アントニオ猪木議員の政策秘書もしていた元都議の男性ですね。その秘書自身にもダークな噂がたくさんありましたから、お金関係の担当秘書だったのかもしれませんね。

 本当のところ、小池さんのことを褒める秘書には会ったことがありません。外見についても、「きれいだよね」と言われているのを聞いたこともありません。ですから、「女性」という先入観を持たずに小池さんの言動を観察したら、彼女の本質が見えてくるのではないでしょうか。

■「女性らしさ」は封印

 国会の開会式には和装で参加する議員も多いのですが、国会議員時代の小池さんは、和装はされなかったと思います。「女性らしさ」という表現が嫌いなんじゃないかと推測しています。昨年のリオ五輪の閉会式には和装で出席されていますが、あの時は大雨でずぶ濡れになって、お気の毒でしたね。

 ちなみに今年の国会の開会式では、たくさんの和装の女性たちがいましたが、はっとするほど素敵だったのは丸川珠代大臣でした。小池さんと対比して登場することの多い大臣ですが、小雪の舞う中、SPに黒い傘を差してもらって黒地の着物で歩く姿は、美人オーラがやばかったです。神澤的にはベスト着物ドレッサーでした。

 最初、お顔が見えなかったのですが、大臣だとわかった時は、周囲からも「やっぱりねー」という声が漏れていました。また、三原じゅん子さんもスタイルと姿勢が良くて、美しかったです。小池さんがこの中にいたら、きっと同じように注目されたと思いますが、あえて外見を強調するような場には現れなかったのかもしれません。それはそれで戦略なのでしょうが、ちょっともったいない気もしますね。

最終更新:2017/02/01 19:21
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