2016年も豊作!

警官のポテト3本を盗んだ女、老人に扮した麻薬売人……2016年もすごい「アメリカおバカニュース2016」

2017/01/03 20:10
obakanews2016
ポテトに罪はなし!

 49人が殺害されたフロリダ州のナイトクラブ銃乱射事件や、無抵抗の黒人に警官が発砲して殺害するという事件が立て続けに起きるなど、2016年も銃による事件が多かったアメリカ。大統領選後には、当選したドナルド・トランプ支持者と落選したヒラリー・クリントン支持者が衝突する物騒な事件が次々と発生。トランプのアンチが「アメリカという国はもう終わりだ」と嘆く姿が世界中に報道された。しかし、アメリカはやっぱりアメリカ。イギリスで起こった「ちんこの皮にコカインを隠した男が逮捕される」というマヌケな騒動に負けず劣らずのおバカ事件が16年も多発。そんな笑えるニュースの中から選りすぐった「アメリカおバカニュース2016」をお届けしよう。

■警官のポテト3本を盗んで御用

 9月7日、ワシントンD.C.にある地元の人気ダイナー「イタリアン・キッチン・オン・ユー」で、警官が食べていたポテト(フレンチフライ)を3本盗って食べた女性が窃盗罪で現行犯逮捕された。米「FOX5ニュース」によると、警官がダイナーで一人食事をしていたところ、2人の女性が隣に座り、話しかけてきたとのこと。お酒を飲んでいるのか、2人ともなれなれしく、警官の皿に手を伸ばし、断りもなしにポテトを1本食べた。

 警察の調書には「自分のポテトを食べた女性に、“そのポテトは私が金を払ったものだ。これ以上は食べないでくれ。もし、また私のポテトを食べたら窃盗罪で逮捕する”と警告した」とあるが、女性はこれをバカにし、さらに1本のポテトをつまんで、ムシャムシャと食べた。そして「刑務所に連れていきなよ!」と挑発しながら、再び警官の皿に手を伸ばした。3本目のポテトを盗られた直後、警官は女性を現行犯逮捕した。

 16年、アメリカでは警官の悪質な黒人差別が国民から強く非難され、全国でデモが行われた。この「ポテトを3本盗んだ女を逮捕した警官」に対しても「たったそれぐらいで!」「横柄!」などと避難の声が上がったが、その一方で「よほどおなかが空いていたのでは」「警官はジャンクフード好きだから」「それは確かに腹が立つよな」「警官は薄給だし」と多くの同情が寄せられた。

■学校写真集でチンコ丸出しにした男

 5月、アリゾナ州メサのレッド・マウンテン高校のイヤーブックに掲載されている集合写真で、チンコを丸出しにしていた生徒が逮捕された。イヤーブックとは、毎年生徒のために発行する写真集。日本の卒業写真集のようなものだが、対象は全校生徒になっており、大半の学生が購入する。

 今回、チンコを丸出しにしたのは、当時18歳のハンター・オズボーン。所属していたアメリカンフットボール・チームの集合写真撮影時、チームメイトに冗談で「チンコを出せよ。出す勇気なんてないだろうけど」と言われ、「あるさ!」と撮影する瞬間ピョコンとチンコを出したのだ。撮影者も制作スタッフもチンコが出ていることに気づかず、その結果約3,400人の生徒がイヤーブックを受け取った。それだけではない。問題の集合写真は、アメリカンフットボールのプログラムにも掲載された。冊子は試合時に販売され、子どもからお年寄りまで、実に多くの人の目に触れることになった。

 通報を受けた警察は、69の公然わいせつ罪のほか、複数の容疑でハンターを逮捕・起訴した。ちなみに公然わいせつ罪が69もあるのは、集合写真で一緒に撮影したチームメイトらに対するもので、69人いるから。チームメイトの大半は地元メディアの取材に対して、「本当にあいつはバカな奴だけど、自分は起訴を取り下げるつもり」とコメントしており、実際に受ける刑は軽いものとみられている。しかし、逮捕時に撮影されるマグショットと問題のチンコ丸出し写真は全米に流れてしまったため、生涯「イヤーブックでチンコ丸出しにして逮捕されたマヌケな奴」という目で見られるハメになってしまった。

 

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