角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第123回

かつて娘が通っていた保育園が閉園! その園長から電話がかかってきて思わぬ展開に……

2016/11/05 16:00

 この連載で何度か書いていますが、保護者にとって一番困ることは閉園なのです。閉園する場合、最低でも1年前から根回ししていかないといけません。ですが、株式会社経営の保育園は会社判断で「赤字だから閉園」「保育園事業の方は止めよう」などと、急に決まることもあり、保護者は困るわけですよ。娘が通っていた保育園がなくなるなんて! どうにかしたいと思った結果、私が経営することになりました(笑)。

 方針、料金、アクティビティの内容、内装の雰囲気は、全て駒沢の森こども園と同じに変えます。これまで通っていた園児を引き継ぐことにはなっていますが、私の経営する保育園は“普通”じゃないので、保護者が「普通じゃないからイヤ」と思い、引き継ぎのタイミングで退園をする人もいるかと思います。その保育園はごく普通の認可外なので、認可の受け皿として利用している人も多く、認可が決まればそちらに行くという人もたくさんいるようです。それでいいのです。というかそれを予想していて、現在、駒沢の森こども園のキャンセル待ちの方に連絡をして検討してもらうことになっています。4月にスタートしてみたら、保護者全員「サイゾーウーマンの連載読んでます」の予感です。

 私の個人ブログにもこの件をちょっと書いたら、びっくりするぐらいの反応があり、今月末から面談を行う予定。駒沢の森こども園から、歩いて12分ぐらいなので、新年度からチャリで行き来するのでしょうね。あーもうこうなったら、やるしかないね。とりあえず、入園案内とホームページを作成しまーす♪

 ちなみに全面改装なので、結構な出費ですよ。大人用トイレの中に子ども用トイレがあるなど、摩訶不思議なつくり。あり得ないので、違う場所に子ども用トイレを移すし、男の子トイレとシャワーも付けます。園内調理なのに、キッチンもさんざんな状態です。あとは家賃と保証金かあ。がんばれ、私。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に「駒沢の森こども園」、2016年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」をオープンさせる。家庭では8歳の愛娘の子育てに奮闘中。

最終更新:2016/11/13 12:58
保育園に入りたい! 2017年版(日経BPムック) (日経BPムック 日経DUALの本)
普通ではない保育園をお求めの保護者の方、ぜひ!
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