【連載】プウ美ねえさんのエプロンメモ

「顔を背けたくなるほどの口臭」母とその友人が“クサすぎる”問題、その気のきいた解決法

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(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【今回のお悩み】
「老化による強い異臭に驚きました」
 プウ美ねえさん、こんにちは。母とその友人たちとでよく遊びに出掛けるのですが、近頃彼女たちの口臭や体臭が気になってきました。ときに顔を背けたくなるほどの口臭で、服も生乾きとペットのにおいが混ざったようなあんばいで……。私なりに原因をネット調べてみたところ、それらはどうやら「老化」現象だとわかりました。老化はこんなにも強い異臭を放つのかと驚きました。

 「におい」さえ解決すれば楽しい時間を共有できるので、どうにか傷つけずに指摘したいのです。香水やファブリーズなどをそれとなく勧めてみたことがありますが、「香水とかにおいに興味がない」と言われてしまい無効でした。どうにか、彼女たちを傷つけずに問題を解決する方法を教えてください。(いつか行く道、35歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 おねえさんは男の体臭が大好きで、好きな男であればどんな部位でも、何時間でも嗅いでいられます。ただ、清潔さや年齢とは関係なく、匂いの相性がよくない人もいます。足から機械油のような鉱物臭がする人や、赤ちゃんのような甘い匂いを放つ壮年男性に会ったことがあり、どちらも性的感興をそがれました。受けいれがたい匂いは、関係を緊張させます。ご高齢のかたは感覚が衰えており、自分の匂いや、周囲の目線に鈍感になるのがふつうです。彼女達が、よい匂いで異性を惹き付ける時間は終わったのです。若い世代に道をあけてくれたことに感謝して、目をつぶり鼻孔をとじましょう。

 指摘は困難です。「口臭や体臭に気づかせ改めさせる」ことにくらべたら、支持政党や宗教的信条を変えさせるほうがよほど簡単でしょう。ひとは自分の精神のよりどころである肉体の衰えを、認めたがらないからです。まんがいち気づかせることができても、改善を億劫がられることもあります。なにも期待しないように。具体的な方策としては、すきあらばお茶やミントタブレットをすすめ口中の渇きを防止させる。ハンサムな歯科医を紹介し、定期的なメンテナンスに誘導する。「花粉症」「風邪なの」といい、あなたがつねにマスクを装着する。こっそり鼻の内側にメンタムを塗る、などが有効です。

 服については、遊びに行く前にレンタルブティックなどに立ち寄り、あなたが3人ぶん借りましょう。また、劇場や映画館など閉じられた場所を避け、雪祭り(低温で匂いが揮発しにくくなる)や裸祭り(汗をかいた男達にまぎれさせる)に行くべきです。ほかには、あらかじめ香水をふった大判のショールやストールを出会いがしらにプレゼントして、すっぽり覆うのもよい手です。匂いの元を封じ込め、小さな孝行もできて、ぐっと気がきいています。

【今月のエプロンメモ】
体臭のない人間などいません。冒頭にあげた男性達は、お風呂上がりでも固有の匂いがしました。おねえさんは一度ハメた男性に二度目の逢瀬を断られたとき「顔や性格を嫌われたんじゃない、匂いの相性が合わなかったのだ」と思うようにしています。すこし、気が楽になります。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)など。最新刊は『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)。

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