処女卒業で爆発した「有名人と一戦交えたい欲」、簡単にヤれるサブカルおじさんたち!

 ヴィジュアル系、野球二軍選手、そしてお笑い芸人……全戦全敗の処女が、それまでの過酷な戦いから一転、秒殺で初勝利をもぎ取ったのは、バイト先である激安回転寿司屋の同僚のFラン大学生でした。

 天下一武道会で、それまで動きがにぶかったのは実は重いリストバンドなどをつけて戦っていたからで、外したとたんに「うっひょーー」と言いながら何メートルも上空に飛び跳ね、軽やかに対戦相手を倒した孫悟空(子供時代)のごとく、処女という名の重りを外した私は、雑魚でもボスの腰巾着でも(ボスはまだ分不相応)、対戦を挑み全戦全勝。

 ですが、やはり有名人との対戦を望んでいますから、雑魚と対戦しても手応えがなくつまらないもの。オラ、強えぇ奴と戦いたいんだよ!

 そんなとき出会ったのが、プロデューサーGでした。

 プロデューサーって、テレビの? いえいえ、どうやら違うらしいのです。とにかく肩書は“プロデューサー”。さらにまたの名を、“カルチャークリエイター”といい、事務所は原宿のど真ん中、いわば聖地にありました。

「◯◯の立ち上げに関わって、当時、◎◎たちに××を流行らせたのは俺。▼▼のヘアヌード写真集をプロデュースしたのも俺。今作っているのがコレ、△△。キミも関わらせてあげるよ」

 ちょっと何言ってんのかよくわからないのですが、キャップのナナメかぶりが妙に似合うオシャレっぽさと、みなぎる自信で、「もう! 今すぐ抱いて!」と自動的に言ってしまいそうな雰囲気を持ったオッサンでした。

 実際Gは、「この子もヤッた、この子もヤッたよ」と、原宿を我が物顔で歩いていそうなオシャレ顔の女の子の、一戦交えたあとっぽい写真を見せてくれました(それがまたオシャレな写真で、トイレットペーパーがむき出しになる、カバーなしホルダーがあるトイレで、上半身はスポブラ一丁、下半身はヘア丸出しで、便器にまたがりタバコをくわえて気だるげにこちらを見ている写真等)。

 芸能人でもないのに、ただの小デブのオッサンなのに、このヤラなきゃ損な雰囲気は一体なんなのでしょうか。

 そのときはわかりませんでしたが、のちに彼の名前を特定の界隈では頻繁に目にするようになったことで、「彼もまた一種の有名人なんだ」と理解するにいたったのです。

 へええ、コレ、食えるんだ! 高級グルメではないけど、コレが「美味しい」と言えたらなぜか「分かってるじゃん」ってツウたちから一目置かれるような、B級グルメなんだ! そうか、そうだったのか! ――そんな感覚です。

 そうとわかれば、彼らのようなB級グルメたちの出没スポットに行くのみです。が、これが難しいんですよ。ヴィジュアル系や芸人はライブ会場に行けば会えるし、野球二軍選手は二軍球場に行けば会える。ですが、彼らのような男たちは行動が読めない。今だったらSNSで自らどこで何食ったとか誰とよく遊ぶとか情報公開しているでしょうが、その当時はクチクミか地道に人脈を広げていくしかありません。カルチャークリエイター系ならばクラブに行けばいそう、と今ならわかりますが、当時はそんな事情もわかりませんでした。漠然と会おうとしても、会えない、まるで霧の中で実態のない影に手を伸ばしているような気分です(まあそもそも、彼らに実態がないからなんだけど)。

 では、どうすればよいのか?

 最初にヒントをくれたのは、大学の同級生Oでした。

「◯◯センセイの講演会が、すぐそこの大学であるから一緒に行かない? 一緒に出る人、はるちゃん好きだと思うから」

なんとO、とある精神科医のおっかけなのでした。せ、精神科医? そんなジャンルもアリなのか……と目からうろこだったものですが、確かにその精神科医はナイスミドルで本も何冊も出しているキレ者。Oがアイドル視するのも頷けます。そしてOの読み通り、同じく登壇していたとある学者は、私の好みドンピシャ! さっそくネットで彼らの情報を調べると(2ちゃんが普及し始めた頃)、やはりアイドル視されていることが判明。さらに、ほかにもイベント出演情報もありました。

「ろふとぷらすわん? どこだろう?」

 私が、ずぶりと、サブカル沼に片足を突っ込んだ瞬間でした。

 “サブカルの聖地”、ロフトプラスワン――。リリー・フランキーやみうらじゅんなど、サブカル男子界の最高峰たちを生み出した、いまでこそ全国的に認知されているイベントスペースですが、当時、無知な女子大生だった私にとっては、未知の世界でした。

 そしてイベント日、Oと私は、すえた臭い漂う新宿歌舞伎町を通り、雑居ビルの地下へと続く階段を降り、初めてのロフトプラスワンへ。登壇者たちが、ガンダムがどうたらとかクソ面白くも興味もない話をすると、洗っていない体操着臭を漂わせる男たちが「ドッ」と沸くという、世間知らずな女子大生にとっては地獄のような時間をやりすごすと、イベント終了後、Oは真っ先に精神科医の元へ駆け寄りました。おお、出待ちとかしなくてもイケちゃうんだ。

「えへへ、センセイにメールアドレス渡してきちゃった」

 はにかむOの笑顔の眩しいこと。なんでも、「卒論の相談をしたいから」と、もっともらしい口実をつけくわえ、連絡先を渡したようです。以降、何度かのメールのやりとりのあと、「会ってご飯食べたよ……///」という報告までは聞きました。

 一方の私はというと、学者の攻略なんてまだまだ分不相応でしたし、ロフトプラスワンの存在を知ったと同時に、その界隈の雑誌や有名人を学ぶことから始めました。

 わかったことは、とにかく攻略対象の男たちは幅広く多岐に渡るということ。当時はまだ、“サブカル文化人”なんて都合良く使える便利な言葉が広く知られていませんでしたから、食えるのか食えないのかの判別がつきません。

 岡田斗司夫やエヴァ関連論壇のオタク系、吉田豪氏や宇多丸氏などのBUBKA系、STUDIO VOICEやQJのようなオシャレ醸し出し系、そんなふうに分類していた気がします。で、そこからこまごまと派生するのが、ミニシアタ―で上映される監督系、とか、ゴールデン街のマスター系、とか、ハメ撮りカメラマン系、とか、SM雑誌の編集者系、とかで、食えるモノと分類していました。だって条件は、「特定の界隈で有名なこと」だけですから。ツウが知っていればもう、食っても大丈夫なものなんですから。

 そして一番大事なことを忘れてはなりません。処女時代、有名人とヤろうとして苦汁を舐めてきた敗因は、私がファンという立場だったことです。だから、雪の日に寮の前で待ったり、鳴らない電話を眺めたり、女同士の潰し合いに巻き込まれたり、悪意たっぷりの似顔絵を書かれたり、辛い目に遭ってきたんだもの……。そんな私ももう大人。ならばファンではなく、なかに入ってしまえばよいのでは? そうして私は、サブカルチャーの掃き溜め・AV制作会社に就職、のちにエロ本会社に転職したのです。

 まず、この界隈のほとんどの男性たちは、ほの暗い青春を過ごしてきていることがわかりました。イコール、おモテにならなかった、そういうことです。おモテにならなかったからこそ、情熱がクリエイトに向けられ、見事作品などに昇華。凡な私は才能という名の肉汁溢れるB級グルメたちに近づいては、愛想を良くするだけでご馳走にありつけたのです。

 そんな私を、学生時代の友人たちが“ゲテモノ喰い”と評したことが、“サブカル文化人”のヤリやすさを物語っているのではないでしょうか。

 ある高校同級生には、「なんか、はるちゃんにお似合いの空気だよね(笑)っつうか、はるちゃんって、サセコだよね(笑)」と言われたことがあります(実話)(ほんとに友達なのかな、そんなこと言われて……)。他人のことをモテないとかゲテモノとか言ってますが、まあそういうことなんですよ……。

 モテなかった男と、モテなかった女が、最終的に行き着きお互いの過去を昇華する場所、そこが、サブカル界隈だと、私は思うのです。

 一度は地元のど田舎のパン工場に就職したけど、東京への憧れが諦められず上京してきた過去を持つ知り合い男性は、将来の夢をこう語っていました。

「ロフトでイベントやれるようなサブカル文化人になって、女子にちやほやされたい」

 彼はいま、自らの肩書きを“拡張人”と名乗り、自身のSNSに「人間とはスクラップブックである。僕もあなたもそれぞれのリディムがありリリックを乗せる、それが人生なのだ。アウトプットからでしかインプットは生まれない。さあ、旅に出よう。人生を編集するために」とかなんとか、目がつるつる滑るようなことを書き込み、ロフトプラスワンでイベントをやったりしています。女子との出会いもあるようです。夢が叶ってよかったね!

 そうそう、今はSNSが主流ですから、もう写メつきDM送っちゃえばすぐ喰えるんじゃないでしょうか。有名人に夢破れた女性のみなさま! サブカル文化人、いかがですか! いつでも旬でございますよ!

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