• えろ漫画家ピクピクン☆先生、 「コミュ障でも、自分のやりたいことだけを仕事にしてお金を稼ぐってほんとに可能なの?」

えろ漫画家ピクピクン☆先生、 「コミュ障でも、自分のやりたいことだけを仕事にしてお金を稼ぐってほんとに可能なの?」

数々の職業に同時に従事し、ご自身の手でほかにはないキャリアをカスタムで作ってらっしゃる、えろ漫画家ピクピクン☆(以下ピクピクン☆)さんに唯一無二のキャリア、いわば「天職」をみずから作り出す秘訣などについておうかがいしています。

 前編に引き続き、後編もピクピクン☆さんのお言葉、名言ばかりです。私が震えた言葉はボールドにしてありますが、それらを集めた日めくりカレンダーなど作りたくなります。

▼前篇:仕事で迷える人たちへ。漫画家、ハグ屋、農家…唯一無二のキャリアを築いた男・えろ漫画家ピクピクン☆氏の「天職論」

ーー昔のピクピクン☆さんのツイートは「僕はコミュ障で、ひきこもりで」っていう論調が多いんですが、いまはいかがですか?

ピクピクン☆さん(以下、ピ)「変わりましたね、いいのか悪いのかわかりませんけど。昔は空気も読めないし、空気に合わせられないし、常に空気を気にしちゃうという3Kに陥ってて、ずっとコミュ障でした。人と話すのは好きなんですけど、自信がない。コミュ障じゃなくなったと自覚したのは、2015年にソニー・ミュージック・アーティスツ(以下SMA)に入ってからです。

社交的な外交力はいまでも僕にはありません。ただ、ボス(※SMAでの上司)は僕のそういうところを気に入ってくれてます。『お前はおべっかというか、へつらうことをしないのが好きだ。それでいいんだよ』って。いまはワケあって離れましたが、SMAには感謝しかしてないです。

現実にははみな十人十色なのに、10の色を誰もが出せないで、空気っていわれる色に合わせようとするんですよね。何か聞かれたり、何かを見て感想を抱いたら、無理に笑いをとったりするんじゃなくて、ありのままをいえばいいんです。自分の色に沿った意見をいうと、結果面白くなったり特殊になったりするし、それが『おっ、いいね』って評価されもする。だから振り切ればいいんです。その場の空気なんか関係ないんです」

◎歯車の連結部分を見つけよう

ーートークライブを始めたころはどうでしたか?

ピ「最初は『人前に出るなんてやだ』って言ってました。でもそれってただの食わず嫌いで。実際ファンの方と触れ合ってみたら、熱量とパッションみたいなものがすごくて、こう思ったんです。

『これめっちゃオナれるやん! このパッションをリビドーに変えられる!』

イベントの後はすぐトイレでオナニーしてます。それがたまらなく幸せで『これは僕がやりたいことだ!』ってなりました。いまはトークライブが大好きです」

ーーピクピクン☆さんのお金に対する考え方を教えてください。自分で天職を決めて、やりたいことをやってもそれがお金になる(マネタイズできる)とは限りませんよね。

ピ「僕はお金って綺麗なものだと思っています。やりたくてやることが、きっとお金にもなります。クリスマスや誕生日プレゼントも金額ではないですよね。でも、自分の稼ぎのなかで5万円が限界なんだけれど、もうちょっとがんばって8万円のプレゼントをあげた、それって努力の証だから、すごく綺麗なんです」

ーーやりたいことや好きなことをやっていても、それをお金にできない、マネタイズできない人のほうが多いと思うのですが。

ピ「それは不器用なんじゃなくて、きっと“歯車”を回せてないだけです。“一生懸命自分の好きなことをやる”という歯車は誰でも回せますよね。そこにお金っていうもうひとつの歯車をどうやってくっつけてあげるか考えればいいんです。

いま僕がやっている「全国ハグ屋ツアー」を例に説明しますね。僕には『女の子を抱きたい』という歯車があります。僕は稼ぐためにやってるんじゃないんですけど、それだけじゃまったくお金にならないことはわかります。もし、これで稼ぎたいならどうするか。

だったら、500円女の子からもらうにはどうすればいいか考えればいい。それには、女の子が喜ぶ1000円分の何かを作ってあげれば『500円なら安い』と思ってもらえます。それを自分がしたいこと=ハグとくっつけるんです。

それでやり始めたのが、いわゆるツーショットチェキです。僕とお客さんが一緒にハグをしているこの世で1枚だけの写真を500円で撮っています。

ツーショットチェキは、相場でいうと1000円くらいはするらしいんですよ。でも僕は稼ぐためにやってるんじゃないので1枚500円で1人2枚までにしています。現時点でツアーで訪れた3県では、9割以上の方が2枚撮っています」

ーーすごい。

ピ「この例でいうと、結果、『女の子を抱きたい』そして『稼がなければならない』という、ふたつの歯車の連結部分がチェキになる。

連結部分を見つけるのは実はそんなに難しいことではないので、見つけたら、取り入れてあげる。歯車の大きさによって、どれだけ稼げるかが変わるだけで、連結部分自体は世の中にあふれていますから。

でも人それぞれやりたい仕事は違うし、何が連結部分となるかはさすがに教えられませんけどね。ここは自分で見つけていただくしかない。ただ、灯台下暗しで、きっと足元に転がってます」

 ピクピクン☆さんのお話をうかがっていて驚くのは、いろんな仕事の現場でどんな「自分像」が求められているのかを熟知されている点です。

ピ「トークライブは僕の話を聞きにくるというより、皆さんハグをされに来ます。僕はそれでいいと思っています僕は芸人ではないので、トークは前菜で、ハグがメインディッシュなんです。

男でいうならば、AKB48の誰かとおつき合いするとします。普通にデートして抱くよりも、AKB48のコンサートに参加して、ステージにいるその女性を見てから抱いたほうが絶対興奮するじゃないですか。女の子もきっとそうだと思うんです。そのために、かっこ悪いですし規模も小さいですけど、ステージでちゃんといいところを見せてあげたい。だから、トークライブでは必ず歌っています。そうすればお客さんもより喜んでくれると思って。ふざけたこともやりますけど、ハグのためにちゃんと締めるんです」

◎それをやると、稼ぎすぎかなぁ

 ピクピクン☆さんは、大きく分けてふたつのマーケットに向けたお仕事を平行して行われています。ひとつはトークイベントやハグ屋、ファンクラブの運営など、個人としてのピクピクン☆さんを求める層に向けた活動。もうひとつは、ピクピクン☆さんが描かれた漫画のみを求める層に向けた活動です。

ピ「イベントに来る『ピクラーちゃん』といわれる、僕をありがたいことに求めてくださってるファンの方と、僕の本を買ってくださる読者層は、ぜんぜん違うんです。読者の方々はイベントに来ないですし、イベントに来てくれる方々は読みたいとは思ってくれていても、ほんとに僕の漫画が好きとかじゃないんです。このふたつの層は全然交わらない。

動員の規模も違います。トークライブに来るのは100人としても、本を売るイベントなら5000人くらい。なので、漫画で生きてくほうが僕は儲かりますし、同人誌はがんばれば毎月出すこともできる。ただそれをやっちゃうと、なんか稼ぎすぎかなぁ、って。

それに僕はいま、漫画も大好きですけど、トークライブやハグ屋など、イベントを大切にしたくて。なぜなら“嫁探し”ですから。充分貯金はしたので、いまはイベントをメインにしています。

ーーツイキャスを毎日やられていますが、大変ではないですか?。

ピ「やりたくてやるので。皆さんに再三、いうんです、『無理やりやってるんじゃないんですよ、やりたくてやってるんですからね』って。ただ皆と一緒にいたいんです。けっこう寂しがり屋なんで。

だって僕は結婚したら、女性を働かせないですもん。これはピクピクン☆を知ってる人はみんな知ってますけど、なんていおうと働かせないです。これは僕のわがままです。うっとおしいと思われるかもしれないけれど、もうずっと家で手を繋いでたいんです。朝から夜まで。なんなら寝てるときも」

ーー結婚されてもハグ屋やトークライブは続けられますか?

ピ「たぶんこんなこと、あと5年もやっていられないと思ってます。ジジイになったら、お嫁さんと一緒に田舎に移住して、スローライフを実践したいです。僕はお米を作って、お嫁さんには家にいてもらって。そういう田舎のステキな現代版スローライフラー(※ピクピクン☆さんの造語?)をできたらな。それを求めてくれる女性と出会えたらなと思っています。

僕は結婚したら、ハグ屋はしません。ファンの人は大切ですよ。でも、これは当たり前ですけど、お嫁さんって世界一ですから。世界一のお姫さまですから、ちょっとでも泣かせちゃいけないと思うんです。結婚してお嫁さんが『ハグ屋やってもいいよ』といってくれたとしても、実際にやったら、絶対悲しむと思うんです。だからしません。ほかのビジネスモデルを考えます。トークショーも、わからないですね。完全なる漫画家に戻っちゃうかもしれないです」

◎人は順応し、進化する

 最後にとても印象的なことをピクピクン☆さんが言っていたので紹介します。

ピ「僕、栃木県から愛知県まで700㎞歩いたことがあるんです。その時は別れた彼女にプロポーズするために、っていう純粋なモチベーションが僕にありました。1日目で膝を壊したんですけど、休んでる暇はないので次の日も歩きました。するともっと痛くなって、やがて歩けなくなっちゃったんですけど、ある日、熱海を超えたときに急に歩けるようになったんです。痛いんだろうなあって思いながら漫画喫茶で目覚めたら痛くなくて、『あれ、曲がる、歩ける』って。

そのときに思ったのは、人って順応するということ。やばいと思ったから、自分を変えるわけです。えら呼吸から肺呼吸に進化するまでに何万年とかかりましたけど、それって、もしかしたら何万年もかける必要ないのかも。空想ですけど、空を飛ぼうと思ったらきっと羽根も生えるんじゃないかなって思います」

「空を飛ぼうと思ったらきっと羽根も生える」というピクピクン☆さんの言葉で、私はナスカの地上絵に関するある説を思い出していました。その説によると、古代人は空を飛ぶ方法を知っていて、その能力のおかげでナスカの地上絵が描けたのだとか。現代では用途不明なあの地上絵は、古代人が空高く飛んでいるときに鑑賞することを目的として描かれたのだそうです(本当かどうかは置いておいてください)。

 ピクピクン☆さんの特徴は、人間の持つ根源的な欲求の肯定にあると思います。それは、古代の時代から人間が持ちつづけている(けれども現代ではあまり使う機会のない)潜在能力を信じるということでもあるのかな、とふと思いました。現代の日本社会が未曾有の不況に襲われ、これまでにない閉塞感に覆われているなか、ピクピクン☆さんの言葉がこれほど鮮烈に心に刺さるのは、そういう理由からなのかもしれません。

◎生きづらいと感じる女性たちへ

ーー悩めるmessy読者の悩める女性たちに一言お願いします。

ピ「僕、偉そうなこともいろいろしゃべってしまいましたが、悩める女性たちに一言いうんだったら、単純にこれかな。僕、次生まれ変わったら女性がいいです。だからいま女性のみなさんがうらやましいです。

ーーなぜそう思われるんですか?

ピ「最高ですもん! 女性が! 本当に。女性にとって生きにくいシーンも世の中にあるとは思いますが、女性ってだけで、もう……なんでしょう。感謝するべきだと思いますよ、女性に生まれたことを。『よかった男じゃなくて』みたいな。

 男も面白いですけど、僕は絶対、次、女性がいいです。だからこんな僕にそんなこといわれて女性が自信がもてるかどうかわかりませんけど、僕は『女性のほうが、絶対幸せだよ。気づかないだけだから、みんな自覚しな』っていいたいです」

ーートークライブの最後では、観客のみなさんと一緒に「まんこ」と叫んで終わりますよね。本日も、最後に「まんこ」で締めますか。

ピ「今日はありがとうございました。えー、それぞれに、世界最高の名器がついておられることと思います。それに触れられる男性は幸せな人だと思います。

 そんな女性のみなさん、言葉をそろえて、いまモニターの前で小声で一緒に叫びましょう。人を笑顔にする魔法の言葉です。世界で最高の3文字。これ以上の言葉はないです。いくよ? せーのっ、まんこ☆

(川寄ふう)

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