話題にすらなってないドラマ!

『チーム・バチスタ』に続け? フジ『レディ・ダ・ヴィンチ』、吉田羊にかかる鼻息

1610_lady_1.jpg
『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)公式サイトより

 秋ドラマも中盤に向けて、さらなる展開を見せているが、今クールで特徴的なのは刑事・警察ドラマがとにかく多いことだ。

「シリーズ15作目となる『相棒』(テレビ朝日系)を筆頭に、その主人公、杉下右京(水谷豊)の口調をマネていると評判の、織田裕二主演『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(TBS系)、阿部寛が人並み外れた嗅覚で事件を解決するNHKの土曜ドラマ『スニッファー 嗅覚捜査官』、プロ級の料理の腕前を持つ警部が、料理で犯人を追い詰める『コック警部の晩餐会』(TBS系)など。こうした刑事ドラマは1話完結のものが多く、視聴者を取り込みやすい。また数人の脚本家がローテーションで担当することができ、負担を減らせます。1クール分(10~11話分)を執筆できるほど腕のいい書き手が少なくなっている今、刑事ドラマはますます増えていくことでしょう」(制作会社関係者)


 さてその中で、今クール少ない印象を受けるのが医療ドラマ。シリーズ3作の累計平均視聴率21.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という大ヒットドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)と、“爽快な医療ミステリー”をうたい文句にしている『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)の2本だけだ。

 『ドクターX』の主演はもちろん米倉涼子、対する『レディ・ダ・ヴィンチ』は今作が地上波民放連ドラ初主演という吉田羊。米倉は41歳、吉田は42歳と同世代であるだけに、作品の出来も比べたくなってしまうが、視聴率の差は歴然だ。

 『ドクターX』は1話目の20.4%から2話目で19.7%に下落したものの、今クールのドラマ視聴率ダントツ1位。一方『レディ・ダ・ヴィンチ』は初回8.8%から2話目8.0%に落とし、ランキングとしては下位から数えた方が早い。

「『ドクターX』は完全にテンプレート型のドラマです。冒頭、大門未知子がカンファレンス(症例検討会議)にミニスカートから美脚を覗かせながら颯爽と登場、多くの男性医師の前で『私、失敗しないので』と言い放つ。続くシーンでは、オペを見守る教授たちから『大門! やめろ!』などと罵倒されながらも超難手術に成功します。最後は大門の師匠・岸部一徳扮する神原晶が、病院長の蛭間重勝(西田敏行)に高額な手術費用の請求書を渡し、蛭間が地団駄を踏んで悔しがる……という、大して見ていない視聴者でもわかりやすいストーリーです。しかし不思議なことに、見終わると話の内容を思い出せない人も多い」(芸能ライター)
  
 また、神の手を持つ外科医・大門を演じる米倉について関係者は、

「彼女のような存在感で勝負する女優は、漫画のような、ありえない人物設定がハマります。これは『ハケンの品格』(日本テレビ系)の篠原涼子や、『家売るオンナ』(同)の北川景子でも同様のことがいえるでしょう。つまり、人間の機微を描くような作品には残念ながら不向きで、年齢に沿った等身大の役柄をこなすと、途端に違和感が出てくるのです。一度は結婚生活に重きを置こうと、この続編のオファーを断った米倉さんですが、ご主人とは別居状態ともいわれる不毛な私生活に見切りをつけたようで、テレ朝のために戻ってきたかたちです。今後もテレ朝は『ドクターX』を手放すはずがなく、米倉さんもこの役でドラマ界の『寅さん』をめざした方がいいのでは」(前出・関係者)

 一方、「外科手術」シーンを一切描かず、患者の病気の原因を、地道な調査とカウンセリングで解析していくという意欲作が、吉田主演の『レディ・ダ・ヴィンチ』である。

 1話目で吉田演じる橘志帆が「私、手術しないんで」というセリフを発しているのは、明らかに『ドクターX』を意識してのものだろう。
 
「1話目は、人気料理研究家を母に持つ男の子の胃から、クギと土が見つかったことから始まる事件、2話目は、東京五輪でメダルを期待される競泳選手が、全身の倦怠感と筋力低下を訴えたことから始まる物語でした。謎解きの面白さは良いのですが、どうしても既視感が否めない。また舞台となる『解析診断部』に女医が7人もいる必要がありません。橘の部下としていつも使い走り扱いを受ける田丸綾香(吉岡里帆)と2人で解決していく方が断然見やすいはず。とはいえ、この作品は『チーム・バチスタ』のスタッフが再集結して作られているので、きっとフジテレビは新たな“チームもの”としてヒットさせたいのでしょう」(関係者)
 
 今のところ、この視聴率ではシリーズ化はなさそうだが、いずれにしても今後の米倉VS吉田の女医ドラマ対決を楽しみに見ていこう。
 
(後藤港)

あたちはいまだに『ER』一辺倒よ

しぃちゃん

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク