レズビアン風俗店オーナー・御坊氏インタビュー

キャストがレズビアンかどうかは関係ない 話題の「女性向け風俗」オーナーが語る経営の裏側

2016/10/07 15:00

■「女性ならではの優しさと温かさを知ることができた」

――御坊さんの簡単な経歴を教えてください。

御坊 関西の大学卒業後、デザイン系の会社に入社したあと、1年ほどで独立してHPの制作会社を立ち上げました。その頃、風俗店のHPの制作依頼が多く、それらを見ているうちに、大阪にはまだなかった女性向けの風俗店を作ってみたらどうかな、と思い立ちました。

――なぜ、男性なのに、女性向け風俗の需要があると思ったのですか?

御坊 当時、女性向け風俗店は、関東に2軒と名古屋に1軒あったくらいで、大阪にはなかったんです。 また、その時の共同経営者の1人がバイセクシュアルの女性だったので、話を聞いてみて、それなりに需要があると感じたからです。

――お店を立ち上げる際に、苦労したことなどはありますか?

御坊 立ち上げ時の苦労は、特になかったです。HP制作を通じて、他の会社の立ち上げを一から何度も見て経験していたので、「レズビアン風俗を作ろう」と立案してから1カ月後には、お店はできてました。苦労したのは、お店がオープンしてからですね。オープンしてから今年で10年目なんですけど、最初の頃はなかなかお客さんが入らなくて……。

――途中でやめようと思ったことはありませんでしたか?

御坊 何度もあります。 うちのお店は、お客さまとキャストとお店の、三者の信頼関係だけで成り立ってるので。特に信頼してスタッフ業務を兼任させていたキャストらに、ノウハウやキャストを抜かれそうになったのが、一番のトラウマです。幸い未遂に終わりましたが、この裏切りは本当にショックでしたね。最近やっと、永田カビ先生の本の影響もありまして、日の目を見るようになってきたといった感じですかね。

――HPには、全国どこでも出張する「長距離出張コース」というものがありましたが、遠方からの予約はどれくらいありますか?

御坊 関西以外の遠方からご利用いただいているお客様は、全体の3割程度ですかね。関西エリア外の出張は、名古屋が一番多く、最近減りましたが、東京、横浜などからも呼んでいただいてます。つい最近も、九州まで行きました。

――お客さんとのトラブルや、変わったエピソードなどはありますか?

御坊 たくさんあります。もう出入り禁止にした人なのですが、デートコースでキャストをデパートに買い物に連れていって、そこで会員カードを作らせて、それを見てキャストの住所や本名など、個人情報を特定した人がいました……。

――お店をやっていて、よかったことを教えてください。

御坊 やっぱり、「利用してよかった!」といったお客さまの声を聞けることですね。「女性ならではの優しさと温かさを知ることができた」という気持ち的なものや、「彼氏とのセックスのテクニックの勉強にもなった」というお声もあります。お店を始める前は、お金のために働いていたところもありますが、お客さまの生の声を聞けるのがうれしいし、励みになります。

――今後の展望などはありますか?

御坊 先のことがまったく読めないので……(笑)、いまはお客さまが喜んでくれて、キャストも稼げて、自分もそれで幸せな気持ちになって、「三者ともに良い方向」に向かえることが、一番いいことだと思っています。
(カワノアユミ)

レズっ娘クラブ

最終更新:2016/10/07 17:39
さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
7刷だそうです
アクセスランキング