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 9月8日のNHK定例会見で籾井勝人会長が、年末の解散を発表しているSMAPの『紅白歌合戦』出場について「当然、出てもらいたい」と語ったことが、一部芸能プロやレコード会社から「公正ではない」と不評を買っている。もともと『紅白』の出場枠は各社の争奪戦になることから、正式発表前に関係者が言及することはタブーとなっており、これは芸能プロの大半が暴力団の直接傘下にあって対立が激しかった頃の名残りともいわれる。

 そんな掟破りをした籾井会長の狙いは、『紅白』の視聴率アップでもSMAPへのエールでもなく、来年1月に行われる会長選考で再選を果たすための好感度上げだと見る向きがある。

 何しろ籾井会長は、自らジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川氏に直談判してもいいとまで発言しているほどで、これで実際にSMAP出場となれば、籾井会長の手柄として世間に広まることになるだろう。

「任命権を持つ経営委員会は、7月に専門部署を設置し、人選作業を進めています。籾井会長が続投希望を持っているのは誰もが知る話ですが、現状、交代させるべきという意見も多く、経団連や官邸が推薦する“別の人物”が後任に押されているという話もあります。籾井会長の焦りは、相当なものでしょう」とはNHK職員の話。

 局内では、籾井会長の続投ストップを望む声が多い原因のひとつは、その人間性という、身もフタもないものがあるようだ。

「独善的なひどい人事で、周囲に置くのはイエスマンばかり。今年4月に発表された人事でも、理事10人のうち、空席2つを含めて6人を入れ替え、自分と意見の異なる理事を排除しています。これで周辺の反発が高まっていて、外堀を埋めようという動きがあるんです。あるベテラン役員は『このまま籾井体制が続くなら、退社して他局に移る』なんて話までしています」(同)

 籾井会長に対する反発は外部でも勢いを増し、「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」など全国19の市民団体が9月12日、次期会長の選考作業を進める経営委員会に、公募制の採用を求める要望書を提出。

 籾井会長は三井物産、ユニシスの大企業を経営した手腕から2013年12月に経営委に選出されたが、外交問題では「政府が右と言っているのに、われわれが左と言うわけにはいかない」と発言するなど、事あるごとに政府の顔色をうかがう姿勢が物議を醸し、そのたびに側近らが頭を下げて回っていた。

 昨年はプライベートでのゴルフ遊びに使ったハイヤー代の約5万円をNHKに払わせ、今年2月は聴覚障害者への蔑称を使って謝罪したものの、翌月にまた同じ発言をして批判を浴びている。

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