ギデオン俳優はドラマを嫌っていた!?

ホッチの暴言・暴力だけではない……私たちが知らない『クリミナル・マインド』の7つのこと

2016/09/18 19:00
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ほぼ主役のような扱いなのに、番組をクビになったトーマス

 アメリカで9月から放送されている『クリミナル・マインド FBI行動分析課』シーズン12の撮影中に、脚本家と言い争いになり、足を蹴ったとして停職処分を受けた後、番組をクビになってしまったアーロン・ホッチナー役のトーマス・ギブソン。その後、2010年にも番組のアシスタントディレクターと口論になり突き飛ばし、怒りをコントロールできるよう、アンガーマネージメントのセラピーを受けろと、局から命じられていたことが判明。14年に給料未払いでトーマスを訴えた元マネジャーの「彼は番組の制作スタッフや共演者たちを見下している」「しょっちゅう口論している」という主張も、「みんな和気あいあいと制作しているとばかり思ったのに」と世間を驚かせた。

 長寿番組である『クリミナル・マインド』だが、実はあまり伝えられていない裏話は多い。今回はそんな「私たちが知らない、『クリミナル・マインド』の7つのこと」をご紹介しよう。

■リードが撃たれたのは、私生活でのケガを隠すため?

 シーズン5第1話「死神の再来」で、被害者をかばい犯人に足を撃たれたスペンサー・リード。このシーンは、スペンサーを演じるマシュー・ギュブラーが、実際に足を負傷したため、急きょ脚本が書き直されたものである。マシューは、プライベートで友人たちとバーに繰り出し、ご機嫌にダンスを踊りまくっている際に転倒。膝の関節を脱臼してしまった。マシューはその後、『500 Days of Summer』というショートドキュメンタリーで、この時の様子を公開。変色し、腫れた膝の映像も流れ、ファンを心配させた。マシューの膝関節は変な方向に脱臼していたため、3回も手術を受けるハメに。長期間松葉杖が必要な生活になったため、リードも「足を撃たれて松葉杖が必要になった」という設定に変更されたのだった。

 なおシーズン5でケガをしたのはマシューだけでなく、デレク・モーガン役のシェマー・ムーアも交通事故で足を骨折。しかし、製作総指揮者は「膝下の骨折だし、ギプスをしているから、撮影はこなせる」と判断。走るなどの激しいアクションは全てスタントが行うことで、撮影を乗り切ったのだった。

■ジェイソン役のマンディは、本作を嫌っていた(ネタバレあり)

 シーズン1~シーズン3第2話「BAUの危機」で、伝説のプロファイラー、ジェイソン・ギデオン役を演じていたマンディ・パティンキンは、降板時「もっと多くの時間を家族と過ごしたい」と説明。プロデューサーや局は「中心人物だったギデオンなしで、ドラマの人気が続くだろうか?」と懸念したものの、本人の意思を尊重し、降板を受け入れた。

 しかし、マンディはその後、『クリミナル・マインド』に出演したことを強く後悔していると激白。「毎週女性が強姦されたり殺されたりする番組だとは思わなかった。オレの魂と性格に破壊的なダメージを与えた」と吐き捨て、番組ファンは大ショックを受けた。マンディは『シカゴ・ホープ』という人気ドラマの主要キャラクターを演じていたときも突然降板しており、「ただの降板魔じゃないか!」とバッシングもされた。

 降板しなかった『デッド・ライク・ミー 死神の新たな仕事』というドラマは2シーズンで打ち切りになったため、「マンディが降板しないと長続きしない」というジンクスまで流れたが、『クリミナル・マインド』の後にレギュラー出演した『ホームランド』は続き、嫌なウワサを払拭。

 ちなみに、シーズン10第13話「ギデオンの遺言」でマンディが演じたギデオンは死ぬことになるのだが、これは番組を批判したマンディに対するプロデューサーと局の復讐だとウワサされた。

■エミリーとJJの降板は、「新しい女優」を入れるため?

 シーズン2後半~シーズン6に人気キャラクター、エミリー・プレンティス役でレギュラー出演していたパジェット・ブリュースター。シーズン6で降板したのは予算削減のためで、JJ役のA・J・クックと共に降板させられることになったと報じられたのだが、後に「実は放送局CBSの上層部が、制作スタッフに“新しい女優を出せ”と命じたのが本当の理由」だと暴露している。

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