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『そして、誰もいなくなった』最終回、Twitterで“伏線回収”の演出家に「反則」の批判

2016/09/13 11:45
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『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系)公式サイトより

 藤原竜也が主演を務め、Hey!Say!JUMP・伊野尾慧も出演した連続ドラマ『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系)が、9月11日放送の第9話で最終回を迎えた。伊野尾は今作でストーリーの鍵を握る重要な役どころを演じ、最終話での演技は、視聴者から「主役を食ってた」「惹き込まれた」と絶賛の声も上がっていたが、ドラマの内容に対しては批判が噴出している。

 同作は、同姓同名の何者かに人生を乗っ取られた主人公・藤堂新一(藤原)が、見えない敵に迫っていくというサスペンスドラマ。視聴率は初回に10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録したものの、5話で最低記録の6.1%をマークし、その後も2ケタに戻ることなく終盤へ。最終話は8.5%で、単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)は8.1%という結果だった。


「同作は午後10時30分スタートの日テレ『日曜ドラマ枠』。今年1~3月に放送され、斎藤工&窪田正孝が主演を務めた『臨床犯罪学者 火村英生の推理』の単純平均視聴率は全10話で8.8%でした。また、4月期の岡田将生主演『ゆとりですがなにか』は平均8.4%(全10話)だったため、今年の同枠では最下位になってしまいました」(芸能ライター)

 伊野尾はバー「KING」のバーテンダー兼オーナー・日下瑛治役を演じ、前半では“天使のような笑顔”で主人公を見守る役どころだったが、終盤に向けて人柄が豹変。日下は主人公を貶めていた真犯人だったことが判明すると、ジャニーズファンからは「まさか、こんなにおいしい役だとは思わなかった」「『そし誰』は間違いなく伊野尾ちゃんの出世作」という声も出るなど、SNSは盛り上がった。

「初回から最終話まで多くの謎を含んでいただけに、視聴者からは『伏線が回収しきれていない』という指摘も上がりました。同作の演出を担当した佐藤東弥氏は最終話終了後、Twitterで『#そして誰もいなくなった』というタグを付けながら、ツイートを連投。謎のままで終わったエピソードや、説明が不十分なままの展開に関し、『まきこがバリアフリーでは無い場所に行けたのは、手助けした人間がいたからです。ほとんどの場合、それは日下でした』などと、物語を“補完”していました」(同)

 佐藤氏はその上で、「伏線の大半は回収できたと思いますが、それを全てわかりやすく描いたかと言えば、そうでも無かったですね。でも、謎を全部わかりやすく説明したら、かえってつまらないかも、とも、思ったりもします」と、持論を展開。

しかし、視聴者からは「最終回後にTwitterでストーリーを補足って反則」「ドラマ終わってから説明されてもさ。『そし誰』見てた全員がツイートを見てるわけじゃないんだから無責任だよ。ドラマの中でちゃんと完結して」などと、批判が続出。同氏がドラマ放送中に内容を“実況”していた点も、一部視聴者はうっとうしいなどと快く思っていなかったようだ。

 また、脚本を担当した秦建日子氏は10日付の公式ブログで同作について「明日、いったん、終わります」と書いており、続編を期待する声も出ている。最終回後、スタッフがTwitterで物語の補足説明をするという異例の展開となった『そして、誰もいなくなった』だが、いずれ何らかの形で“復活”するのだろうか?

最終更新:2016/09/13 11:45
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