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なんでも日本のせいにしすぎな感も……

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 地上波のテレビや音楽番組で韓流ドラマやK-POP歌手を見ることがすっかり減ってしまった昨今。一方で、2016年4月9、10日に開かれた韓流カルチャーフェスティバル『KCON 2016 Japan』が2日間で3万人を動員するなど、最盛時ほどの勢いはないものの、各種イベントはなかなか好調だ。

 時代劇『イ・サン』などで知られる俳優のイ・ソジンが、7月に開催した日本でのファンミーティングにおいて、「日本(特に東京)が好き」と公言したように、自国の過剰な反日体制ゆえ表明はしにくいものの、日本が好きな俳優やアイドルは意外と多い。その理由として彼らは、「街がきれい」「ファンのマナーが素晴らしい」と口を揃え、お忍びで来日して観光を楽しむ者も多い。

 中国でのプロモーションに力を入れていた各芸能事務所も、中国政府が「韓流禁止令」(8月1日に発表。9月以降に実施といううわさも)ともとれる制限を設けたことから、再び日本での活動に力を入れる事務所が増えているという。もともとCDセールスが好調といえる日本は、韓国芸能界にとってはおいしい市場だが、一方で懸念点もあるという。

「日本で活動したり、デビューしたりすると日本人のスタッフと触れ合う機会が多くなります。その際にタバコを覚えたり、日本のクラブにハマったりするタレントも多いんです。アイドルグループのツアーのときなんかは、宿泊先のホテルから姿を消してクラブに繰り出すメンバーもいるので、スタッフは手を焼いています」(韓流ライター)

 しかし、韓国でもタバコやクラブはなんら珍しいものではなく、たとえ日本で覚えたとしても「韓国だって似たような環境だろう」というのが実際のところだ。また、2011年、BIGBANGのG‐DRAGONがライブの打ち上げで行った日本のクラブで、何者かから勧められた大麻を吸ったとして騒動になったが、韓国でも薬物絡みの事件は多く、俳優のチュ・ジフン、先日自殺したベテラン俳優のキム・ソンミンなど、麻薬所持で逮捕された芸能人は少なくない。こうしたことから事務所も所属する俳優やアイドルの行動には目を光らせている現状で、何も日本だから“悪癖”が身についたとは言えないのだ。

 それよりも、韓国の事務所は日本で活動することで、待遇面の違いを知られることを恐れているという。一時、G‐DRAGONとモデルで女優の水原希子の熱愛がうわさになったが、日本人のタレントとの交流が深い韓流スターは多い。有名なのは元東方神起で現JYJのジェジュンで、日本を拠点に長い間活動し、ドラマやさまざまな音楽番組に出演したことで日本のタレントやスタッフと親しくなった。東方神起の分裂騒動直前には、日本で友人たちと飲み歩く姿がスクープされている。

「韓流スター、特にアイドルは幼い頃から練習生として事務所から教育を受けます。それは“刷り込み”のようなもので、事務所にとって都合のいいことばかり教わるんです。雇用契約が事務所に圧倒的な有利な条件で結ばれるのもそのせいですね。東方神起の解散騒動以降、法律によってアイドルたちの契約条件は改善されたといいますが、日本の芸能人やスタッフと交流を持つことで、自分の給与システムの理不尽な点に気づき、次第に所属事務所に不信感を持つようになる。“よそ”の事情を知り、低賃金やハードスケジュールなどといった、ブラックな待遇をタレントに知らされることを、事務所は一番恐れています」(同)

 5月のはじめ、日本でライブを行ったアイドルグループのN‐SONICのメンバー全員が帰国後に音信不通になり、一方的に契約解除を申し出たことが騒動になった。彼らが日本で活動する中で何かを吹き込まれたのかどうかは定かではないが、日本での活動を終えた直後というタイミングだったことが、業界関係者を不安にさせたことは間違いない。

 事務所にとって日本で活動することは、売り上げと知名度のアップが見込める一方、所属タレントが自分たちにとって不都合な知識を身につけてしまうリスクもはらんでいる。せっかく自分たちに都合よく育てたアイドルたちが、世間を知って思い通りに使えなくなってしまうと困る、というジレンマを抱えることになったとしても、日本進出はかなえたいものなのだろう。
(kazu)

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