【messy】

非常に多い「妻妊娠中の夫の浮気」。許したい妻、どうすれば

2016/08/21 20:00

 先日、小倉優子の夫で美容師の菊地勲氏が、馬越幸子の自宅へ通い不倫していたことが報じられた。小倉は第2子妊娠中の身。そういえば、今年2月に同じく「週刊文春」(文藝春秋)にてスクープされた宮崎謙介元衆院議員とグラドルの不倫も、妻である金子恵美議員の妊娠中におこなわれていた。

 妊娠中に夫が不倫。妻にとっては大ダメージである。つわりやホルモンバランスの変化が起こり肉体的にも精神的にも不安定。妊娠は病気ではないというが、ほぼ寝たきり状態になる妊婦もいる。体調は母子ともに良好でも、産まれてくる子どものために、お酒やタバコなどの嗜好品も断つほか、遠出の旅行や夜の外出を控える妊婦が大多数だろう。みずからの体に起こりつづける変化と日々向き合いながら過ごさざるを得ないのが妊娠生活である。それなのに夫は別の女とセックスをしていた……。不貞行為そのものに加え、親になる覚悟のなさ、子を産み育てることに関する意識の差をそこに感じ、妻は落胆、そして失望するのではないか。

 意外と、妻妊娠中の夫の浮気は多いようだ。小町で「妊娠中 不倫」とトピ検索すると619件、「妊娠中 浮気」に至っては1327件(2016年8月18日現在)。意外とっていうか、非常に多い。このすべてが妻トピ主による妊娠中の夫の浮気相談ではないだろうが、それにしてもこのトピ数の多さには驚かされる。今回、そんな“妻妊娠中の夫浮気”トピから厳選した2つを紹介したい。

「妊娠中に旦那の浮気発覚!そして旦那がうつに…」

 トピ主は32歳女性。夫は48歳。交際期間9年、結婚3年目の夫婦で、不妊治療の末に妊娠した。トピ立て時、トピ主は妊娠8カ月。待望の妊娠でトピ主は喜んだが、夫の反応がイマイチだったことに違和感を覚えたことが全ての始まりだった。妊娠判明から1カ月後に夫から「離婚したいと思っている」と告げられたのである。

 頭が真っ白になりながらも、夫の行動に怪しい点があったので調べたところ、20代女性と浮気をしていることが判明した。トピ主は弁護士に相談、夫とも話し合い、夫と相手女性は別れる方向で交渉が進んでいる。夫はトピ主に謝罪し「これからは行動や態度で償っていきたい」と言ったのだが、それでもまだ、なんだか夫の様子がおかしい。またトピ主に対して「離婚したい」と言ってくるようになったのだ。

 それだけではなく、急にトピ主の前で「俺が全部悪いんだ~!」と泣き出したり、「不妊治療に反対だった、子供も欲しくなかった」と、トピ主の傷つくことを言ったりもするように。さすがにおかしいと思ったトピ主は夫を心療内科に連れて行ったところ、中~重度のうつだろうと診断された。

「ただでさえ、妊娠中の旦那の浮気で凹んでいたのに、うつまで発覚して頭がパンクしそうです。旦那の浮気やうつを乗り越えた方、凹んでいる私に前向きな言葉をお願いします!」

 という相談だ。トピ主から見れば、心穏やかに過ごしたい妊娠中に夫に浮気されただけでなく精神のバランスも崩され(しかも夫自身の浮気のせいで)いいかげんにしてくれ案件であろう。コメントは概ねトピ主に同情的だ。

「あなたは出産と育児、それに旦那まで看病もされるのでしょうか?」

「この場合、ご主人と浮気相手から慰謝料取り、財産分与、養育費を確実にして離婚した方が一緒に暮らすより精神的に楽だと思います。もうご主人に暮らす気がないんだし、何より生まれてくるお子さんのためにもね。この人の事は、見限るしかないと思います」

「48歳で20代女性と不倫…。若い子好きで浮気を繰り返しそうです」

「父親としての役目を果たさない浮気男は捨てて子供優先にします。もうこれだけ詰んでいる状態なら、優先順位をきっちりと決めて、最優先のものを最低限守り切ることに徹するしかありません」

 辛辣な言葉が並びまくる小町のコメントはときに痛快である。トピ主もこれらのレスを参考に行動に移した。まず自分の両親へは夫がうつになったことを告白し、出産時のサポートの約束を取り付けた。一方夫の両親へは、夫のうつ病とその原因である浮気についても伝え、夫の両親から「本当に申し訳ない。離婚はしないで欲しい。いざという時(旦那が働けなくなった時)は経済的にサポートしていく」と言質を取った。出産時のサポートや産後の経済的サポートが見込める現段階では、お腹の子を最優先に離婚は考えず過ごすことを決めたというトピ主。さらに、トピ主自身も心療内科を予約したという。素早く完璧。ただ、乳児の育児に追われながら夫のサポートは相当大変だと思う。2015年9月のトピであるため、現在はどうなっているのか気になるところである。

「妊娠中の浮気、夫をどう許すか」

 こちらは産後数カ月の時期に立てられたトピのようだ。トピ主(20代前半・女性)は結婚3年目。妊娠判明後、夫の部署異動による転勤が決まり、夫婦で引っ越した。夫は部署異動にストレスを感じており、トピ主も妊娠後期の突然の引っ越しや転院で余裕がなかったようだ。そんな日々のためか、切迫早産で約2週間入院した。退院後、夫の様子がおかしいと感じ、携帯を盗み見たところ、夫は転勤前の職場の同僚(既婚、トピ主と面識あり)と肉体関係を持っていたことが分かった。

 すぐに女を呼び出して謝罪してもらい、二度と連絡をとらないという約束を取り付けたのだが、話し合いの翌朝にトピ主は出血し、再び切迫早産となり6週間入院。トピ主が許せないことは以下だ。

・相手の女はトピ主夫婦の結婚式にも来ており、トピ主が妊娠し入院中であることを知っていた

・女は浮気した前月に結婚式をあげたばかり(新婚)

・浮気した日はトピ主が入院先の病院で処置によりお腹に強い張りが起こり、そのまま出産になるかもしれないという状態で、そのことを事前に夫に伝えていた。にも関わらず夫は終業後5時間も連絡が取れなかった(病院の近くのホテルで浮気していた)

・浮気したのは結婚記念日の二日前。夫は結婚記念日に「手紙がほしい」と言ったトピ主に手紙を書き忘れた

・トピ主が夫に書いたメールを、浮気相手のメールを受信するために全て削除していた。保護もなし

 夫は浮気判明後、夫婦関係を修復するために変わろうと努力しているらしい。夫曰く「浮気をしたのは一生のあやまち。自分が愛しているのは(トピ主)だけ。本当に後悔している」。しかしそう言われてもトピ主は、その後も夫の浮気を思い出し、夫にきつい皮肉や、怒りをぶつけてしまっている状態なのだという。

 さらに夫は、二度と嘘をつかないと約束したのに、嘘を今もつく。「禁煙したはずなのに、出先で吸って、吸っていないと嘘をつく」ことなどをトピ主は挙げる。しかしトピ主とて離婚を望んでいるわけではないし、まして間もなく夫婦の赤ちゃんが誕生するのだから、夫を許したい。どう許せばいいかという相談だ。

 入院中という浮気のタイミングにも腹が立つし、相手の女性も新婚で、しかもトピ主の入院を知っていたということにも、確かに腹が立つ。タバコのウソは『臭いで分かる』とトピ主は言うが、もういまは浮気されて夫のすべてを許せないということなのか。気の毒な話だが、コメントはビックリするような論法でトピ主を責めるものもあった。

「まあ、他人の携帯を盗み見るようなことをするトピ主ですからバチが当たったということでしょう。それに、妊娠中ということで、ホルモンとか訳の分からない理屈でご主人を蔑ろにしていたのではないですか?妻の妊娠中の夫の浮気は原因が妻の態度にあることが多いです」

 まるで浮気相手からのレスかと思うような内容だが、こう考える輩もいるのだとなかなか興味深い。ちなみに小町ではこのトピに限らず、夫に浮気をされたが許すにはどうしたらいいか、という相談はけっこうある。それに対してこんなコメントがあった。

「許さなくていいと思います。『絶対に許せない』と思っているのに、許そうとするから苦しくなるんだと思います。今は許せない自分を許す。だって仕方ないよ。許せないんだもん。許せはしないけど、旦那さんに当たり散らすのを減らそうとは努力する」

 トピ主はなんだかんだでこの夫のことが好きなんだそうである。夫が好きなら離婚に踏み切れないだろう。だが好きだからこそ許せないという気持ちが起こり、夫への当たりも従来よりキツくなり、結果さらに夫の気持ちは離れていくのか……。個人的には、夫婦の人生は平坦ではなく、山あり谷ありで、とても顔も見たくないという時期もあるのだから、そのときだけ別々に暮らすという選択があっても良いのではないかと感じる。夫婦は一緒に暮らすべきものである、という固定観念が夫婦をさらに苦しめているように思える。

 トピ主は「やっぱりどんな理由があろうと、浮気はしてはいけないと思いました。夫は浮気の原因を『仕事のストレス』相手に対しては「愚痴を言う相手で好意はない」と言います。仕事でストレスのある人はみんな浮気するのか? 愚痴を言うだけの相手となぜ肉体関係を持つ必要があるのか? 私は、そんなことはないと思います。夫を許し、平和な家庭を築きたいのに、これらのことを考えると許せない気持ちになるのです」とレスを綴る。

「相手の女を訴える準備はできています。でも、こちらが離婚していない状況では、相手の旦那さんからうちの主人が訴えられて慰謝料相殺、最悪揉めて職場にバレたらクビの可能性もあり(前職場内W不倫)訴えるのは離婚確定してからだなと思っています。できれば再構築したいです。子供のためにも」

 最後のトピ主レスは、「こういう夫にはどう接していけばいいのかつらすぎて眠れません。ああ、また明日(今日)も育児の一日が始まります…」という文で終わっている。このトピは11年4月のものなので、5年が経過したこの夏、トピ主の苦悩が解消していることを祈るしかない。

(ブログウォッチャー京子)

最終更新:2016/08/21 20:00
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