[女性誌速攻レビュー]「Domani」8月号

「Domani」、年下男子との恋をついに解禁! 緻密なプラン提案も肝心の「授かる」がない!?

2016/08/20 19:00

 最後にある「私たち、年下男子と恋しました!」では、6組のカップルが出会ったきっかけから年齢、家族構成、年の差を感じるところなどを発言。みなさん「食事会」「飲み会」「知人の紹介」「習い事」「仕事」と、STEP2の「出会う」とは違う場所で知り合っているのが印象的です。「飲み会」しか合致してるのないけど、STEP2は編集部の妄想なのかしら……? 
 
 最後は、交際半年、結婚2年半、2歳の長女がいる43歳の女性の言葉で締めくくりましょう。「8歳下の彼の印象は“若いな〜”(笑)。周囲の目は正直気になったけれど、それより彼の前向きな人間性に惹かれました。いざつきあうと、世代ギャップも困ることもなく、半年で結婚を決意しました」。あら、「周囲の目」が気になったって、結婚2年半、子ども2歳という授かり婚という点……? 結婚は“決意させた”のよね!? 「Domani」読者同士、STEP4「授かる」について、腹割って話しましょうや! 

■メンクラ・トガッチ路線?

 ユースケサンタマリアさんについて、正直なーんとも思っていなかったのですが、連載「その男、主役につき」を読むごとに、イメージがどんどん変わっていきます。毎度毎度、自分のことを「げっそりしているのは顔だけで、こう見えて割と鍛えてるんですよ」などと、「“こう見えて”実は~」みたいなことを書いているんです。そして今回は、「こう見えて、昔から美意識高いんですよ」。自身が実践している美容法をつづった後、「みなさんと同じくらいには美容に投資しているのかも」と語り、「ちなみに整形はしていないし、これからも絶対しません」宣言です。「そもそも、若かった頃の自分を取り戻そうという考えがない」とも明言しています。これですよ、この、文章ににじみ出る肯定感になんとも面倒くささを感じてしまうんですよ。

 そして、もう1人、隔月で掲載されている高島彩さんの連載「しごと日和、こそだて日和」もついでにチェックです。2人目を出産して仕事復帰したとのことで、こんなことを書いています。

「ひとり目のときはとにかく子供と一緒にいたくて、仕事復帰の予定が産後8か月までずれ込み」
「正直、ひとり目のときは、産後すぐに働くお母さんが不思議でした。この瞬間を見逃していいの? この時間より大切なものって何? って」
「1ヶ月半ぶりの仕事復帰は(以下略)」

 揚げ足を取るようですが……産後8カ月での復帰は早い方では? それこそ、「子どもの成長の瞬間を見逃していそう」と言われてもおかしくないペース。しかも、2人目のときは1カ月半しかお休みしてないって! これって、普通の人は真似できないですよね。働くキレイなお母さんを推す「Domani」ですが、この高島さんの発言を見習えってこと? あくまで高島さんちの例として掲載しているだけなのか、「もっと働けよ~」とプレッシャーをかけているのか。少なくとも筆者は、このページに息苦しさを感じてしまいましたよ。
(白熊春)

最終更新:2016/08/20 19:00
『Domani(ドマーニ) 2016年 09 月号 [雑誌]』
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