【messy】

「不倫相手と一緒になりたい」と離婚を要求する夫たち。そのとき、妻は…

2016/08/07 20:00

 不倫報道が終わらない。「週刊文春」(文藝春秋)では小倉優子の夫で美容師の菊地勲氏が、馬越幸子の自宅へ通い不倫していたこと、「週刊新潮」(新潮社)では松任谷正隆と女性マネジャーの手つなぎ不倫疑惑を報じている。小町でも不倫相談はありあまっている。今回は、「夫が本気不倫で離婚を迫ってきた」というトピを2つ紹介したい。

◎「夫の浮気 離婚か、知らないふりか…」

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0707/768909.htm

 トピ主(30代後半・女性)は東京都心で働くワーキングマザー(正社員・年収700万円)。家族は夫と小学4年生の娘がひとり。昨年、急に夫が冷たく攻撃的な態度を取るようになり、離婚したいと言われた。しかし、それも数カ月経つと収まり、今では何事もなかったかのように生活しているのだという。

最近になってようやく、夫の態度が冷たくなる1カ月ほど前に、一回り年下の女性に入れあげて、その女性と結婚するつもりでいたことが分かった。女性とは数カ月で破局したようだが、その後も女性をとっかえひっかえで、最初の女性も含めると、5~6人の女性と関係を持っていたらしく、しかもそのうち数名とは今でも続いているのだという。

 トピ主は証拠をつかんだため、離婚を進めるつもりでいたのだが、いま、悩んでいる。

「公立小学4年生の娘が、私立中学を目指していることと、近くに住む義両親が住んでいるマンションが私名義なのですが、離婚となると、今のマンションを出て、遠くに住みたいと言っていることがネックとなり、私さえ、夫の浮気を知らないふりを貫けば、娘も義両親も今までとなんら変わりのない暮らしができる状況です」

 最近の夫の態度はというと、「(本気ではない)ただの浮気のようで、私への暴言もなく、普通に生活しています。浮気相手と会うため、留守がちですが、お金はちゃんと家に入れてくれており、私は、娘と二人生活状態で、気楽に暮らしています」。トピ主は、浮気されていることへの不快感は持っているものの、不貞に気付いていることを夫に告げて、生活が変化してしまうことを恐れている。

 トピ主は正社員で長く働いており年収も700万円、子供ももう幼児ではないし離婚しても経済的には余裕綽々のような気がするが、「いつまでも年収700万を保てる保証はない」「都心で女手一つで娘を私立中学に行かせることができるのか?」と主に金銭的な問題から、離婚に踏み切るべきかどうか悩んでいる。また、トピ主実家は遠方にあるため、地元に帰るという選択肢はないのだという。このまま、娘がもう少し成長するまで夫の浮気を“知らないフリ”するか、いま離婚すべきか……という相談だ。

 コメントには様々な意見があがった。「すぐに離婚」「不倫相手に慰謝料請求」「心の中で離婚したと思い込めば良い」「実害がなければ、現実維持の方がメリットが高いのでこのまま続ける」などなど。悩ましい。夫がいまは“暴言を吐かない”状態のため現状維持の気持ちも残っているのだろうが、また本気不倫をしてトピ主に暴言を吐く日がくるかもしれない。娘が私立中学に進学したらそこから大学まで延々お金が必要になるし、義理の両親との関係は良好だし、う~ん、筆者だったら婚姻関係は継続しつつも義両親に夫の浮気のことを伝えて、夫に出て行ってもらうかもなあ。有責者である夫から離婚を要求されても受け入れなければいいし。とはいえ、それによって娘が不安定なメンタルになったり(そして受験に失敗したり)、義両親との関係が悪くなったりする懸念もある。

 トピ主レスでは夫の浮気が発覚する前の生活ぶりが綴られる。

「結婚して15年、夫は、家事や育児を手伝うタイプではありませんでしたが、仕事のストレスは家に持ち込まず、娘にも私にも優しく接する人でした。『共働きだから、俺は好きなことができる。』と、転職を繰り返す事も彼の人生だからと、一度も反対せず、応援しましたし、彼が体調を崩し、数カ月間休職していた時期も、治療に専念できるような環境作りを心掛けました。お互い、多少の不満はあっても、よく笑い、感謝しあい、どこにでもいる、普通の夫婦だったと思います」

 ところが突然離婚を切り出され暴言を吐かれた。

「私の両親も心配して、遠方から何度も駆けつけてくれました。夫が、その女性と破局し、同居を再開してからも、暴言はしばらく続いておりましたが、あるとき、また私の両親が来て、一度も夫を責めることはせず、ただ遊びに来たという感じで1泊して帰って行った日に、『やっぱり、夫婦は仲よくしてないといけないよな。』とポツリと言い、それ以来、ぴたりと暴言はなくなりました。ですが、暴言が無くなったのと同時に、夫が寝言で女性の名前を言っていたのを何度も聞くようになって、そこで初めて浮気を疑うようになりました。夫の荷物を調べると避妊具が出てきて、疑いは確信に変わり、調査を始めて、この1年ちょっとの間の夫の行動が明らかになりました」

 現在も別の女性と浮気中とのことで、一度タガが外れてしまった夫は、妻にバレたからといって浮気をやめないだろう。それどころか妻バレによって狼狽し、また暴言を吐かれそう。新しい女性と「本気」になったら、再び離婚ダーと言い始めるかもしれないし。離婚するもしないも、夫の不倫の状況によるような感じにも見える。なんだかんだ、夫婦生活の主導権を握っているのは夫のほうなのだ。なぜなら、離婚しても夫が困ることは何もないが(せいぜい慰謝料と養育費の支払い)、トピ主は「離婚したら困るかも」と悩んでいるのだから。トピ主レスによると夫は現在、週の半分は別の都市に出張しており、今後、場合によっては単身赴任になる可能性もあるという。そのためそれを見越してか、すでにその都市で浮気相手も見つけているのだという(すごい)。

「一番良いのは、浮気している事実を突き付け、徹底的に話し合い、一緒に暮らしくて行くことを選択するのなら、信頼関係を再構築していこうと努力をすることだというのは分かっています。ただ、去年、夫が人が変わったように暴言を吐き続けていた姿を思い出すたびに、暴言が収まった今は、しばらく何も知らないふりを貫いて静かに暮らせるなら、その方が気持ちは楽です。(暴力だけは絶対に振るわないポリシーのようです。)」

 トピ主が気の毒すぎる。暴言も暴力のひとつだ。まあでも別の都市にそのまま住んでもらって勝手にやってもらえれば……とも思うが、それはそれでトピ主の心は晴れないままだろう。またトピ主は少し前に、再発の可能性のある疾患で手術をした。

「先日、同じ病気で闘病されていた、入院中に仲良くなった方が亡くなりました。その知らせをご主人から頂いたのですが、その時のご主人の落ち込む姿を見て、きっと、私の夫はこうはならないのだろうなと思いました」

 トピ主が知らないフリを決め込みさえすれば、ほかの家族は皆幸せなのは分かるが、トピ主だけは不幸な気持ちのままだ。てかトピ主が病気を患ったのに浮気する夫って。

「夫は、自宅からさほど遠くない趣味のスクールで、相手を見つけているようです。その女性たちの生活圏内が近い状況で、独身と偽っているためか、家族で外食さえ、夫は嫌がります。娘の『また家族で、焼き肉に行きたいね。』『遊園地、また3人で行きたいね。』という、ささやかな願いもかなえてあげられない状況に、涙が出そうです。私は今日から、早めの夏休みを取り、1週間ほど実家に娘と二人で帰省してきます。私の両親と、今後の事を話し合ってこようと思います」

 とのトピ主レス以降更新はない。話し合い結果が気になる~~~っ。というかトピ主も娘も、この夫と一緒に暮らしていくことに、何のメリットもない(どころか精神的負担面でデメリットだらけ)のでは? 家計、おもに教育費の面で言えば、トピ主が「いつまでも高い年収を維持できるかわからない」のと同様に、夫だって減給や失職の可能性はある。次の転職で失敗するかもしれないし、体調を崩してまた休職するかもしれない。もしそうなったときに、トピ主はこの夫を支えていきたいと思えるのか? 病気のことにしても、トピ主の疾患が再発したり悪化したりした場合、家事育児をせず浮気三昧の夫は看病してくれるのだろうか。むしろまだ若く経済力もある今のうちに、トピ主は離婚して娘との新生活をスタートさせたほうが良いのでは……。夫の不倫三昧についてはガッチリ証拠を握っているし、慰謝料と養育費を請求することは可能だろう。養育費は、娘が私立中学~高校~大学と進学した場合の教育費総額を試算して割り出してはどうか? ま、約束したところでこの夫は10年も払い続けられずに逃げてしまうかもしれないが……。

◎「夫の本気不倫で離婚を迫られ、やっと決心したのに」

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0729/771637.htm

 トピ主は39歳女性。41歳の夫との間に子どもはいない。1年前、夫と49歳女性との不倫が発覚した。不倫交際は3年前から続いていたようだ。なぜ不倫が発覚したかというと、夫から「本気で好きな人が出来たから離婚して欲しい。慰謝料も払うし、償いはきちんとするから」という告白を受けたからだという。先のトピ主夫の身勝手ぶりにも呆れたが、こちらは暴言ナシのうえ不倫を自ら告白しているぶん、相対的に好感度が上がってしまう。とはいえ、当然ながら納得できないトピ主、この1年は本当に苦しい思いをしたようだ。夜遅く帰宅する夫にキツい言葉を投げかけでもしたら「離婚してくれ!」と言われるだろう、それが怖くて不倫には触れることなく穏便に済まそうとしていた。

まあ、夫が妻に冷めてる場合の「夫婦修復術」として、何をしても優しく受け止める広い心の妻(お母さんみたいな)を演じなさい、というアドバイスはあちこちに出回っている。いわく、「浮気相手の女性にとって一番イヤなことは、夫婦が仲良く穏やかな生活をしていること。だから不倫中の夫を責めてケンカをふっかけてはいけません」とかね。そうしていれば、そのうち浮気相手がシビレを切らして「いつ別れてくれるのよ!?」と夫を詰めはじめればしめたもの、夫は「やっぱりお前が一番だよ」が港に帰ってくる……という筋書きだ。だが現実はそんなうまくいくもんじゃない。不倫告白から半年後、トピ主はテーブルの上に離婚届(夫は記入済み)が置いてあるのを発見した。

「離婚の意思は変わらないんだと、ショックで涙が止まりませんでした。その日から2カ月ほど、夫は帰ってきませんでしたが、離婚届のことを言われるのが嫌で、私は連絡しませんでした。でも、時間が経つにつれて、帰って来ない夫は、いてもいなくても、結局一緒なんじゃないのかと、ふと冷静になりました」

 友人の助言で不倫の証拠を集めたところ、女性はバツイチですでに成人している子どもがいる。子どもはトピ主夫と不倫相手(母親)との関係を応援している様子であることも分かった。慰謝料請求する気も起きず、やっと離婚の決心がついたトピ主は、先月離婚届に記入して「離婚届を提出します」と夫にメールを送った。すると夫から1分もしないうちに電話がかかってきたという。

「『やっと離婚の決心がつきました。今までありがとう。幸せになってください。』と、私が言うと、『今日家に行くから離婚について話し合おう。』と言われ、正直会いたくなかったので、『電話で済ましたい。』と言うと、夫は『離婚はしたくない。家に戻りたい。』と話してきました。話を聞くと、夫は家を出て、10カ月一緒に彼女と生活してみて、彼女の嫌な部分が見えてきて、結局、自分の愚かな判断で私を苦しめたことを謝罪されました。

慰謝料も払うし、償いもするから、離婚はしないで欲しいと言われました。

私は離婚の意思がなぜか揺らぐことはありませんでした。一度冷めた愛情が戻ることはありませんでした」

 ワァ~~~~時間差で効いてた良妻賢母作戦! にしても、すごい身勝手夫である。トピ主の気持ちが戻らないのも当然だ。だが夫はこの2日後、本当に家に戻ってきて、トピ主を説得し始めた。

「私は話してると頭が痛くなり、今度は離婚話をするのが嫌になり、違う意味でこの1カ月離婚話をしていません。それから程なくして49歳の不倫相手が自宅まで来て、3人で話し合おうと言われ、修羅場を迎えましたが、私は二人の言い合いを聞いてるだけで頭が痛くなります。『二人の問題だから、二人で解決して欲しい。』と言うと、不倫相手が自分を見下しているとかなんとかで、揚げ足を取られ、何も言えなくなります。とにかく離婚して、この二人から解放されたいです。どうしたらいいでしょう?」

 不倫相手も夫も勝手過ぎる~~っ。自分の経験からも思うが、女性は一度気持ちが離れてしまうともう一度やり直すことは難しいんじゃないですかね。3人での話し合いって、意味が分からなすぎる。巻き込まないで! って思うトピ主、全然おかしくない。コメントでは「早く離婚届を出せ」というアドバイスが多い。また「とりあえず、弁護士雇って手続きしたら? 相手の人も認めてるし、帰ってきたところで旦那さんと一緒に居る気はもうないでしょ? 離婚届と証拠はちゃんと保管して、弁護士に双方慰謝料請求してもらいましようよ」と冷静な手続きを指示するコメントも。このコメント主いわく、「人間しちゃいけないことをする時、緊張感とスリルで興奮するでしょ? ずーっと一緒に居られないから、相手の良い面しか見られないし一緒にいられたらいいのに…って感情になるのね。欲しかったものが手に入ったら、ちょっと冷めちゃう…そんな感じでしょうか。そんな2人相手にするだけ時間の無駄。さっさとけりつけたほうがいいと思うよ」。

不倫は、お互いの魅力に惹かれるというよりも、やってはいけないことをこそこそとやっているスリルがあることで気持ちが高まるのではないか。ある意味吊り橋効果というか……。秘密を共有しているというところでも、結束は深まるのだろう。ここまで不倫が多い世の中だと、人間、いつでもスリルを求めるものなのかな……と思えてくる。多くの夫婦は、年数を重ねるごとに穏やかな関係になっていくので、不倫相手との恋愛の刺激に比べれば配偶者との関係が物足りなく見えてしまうのか。

さて、多くコメントのあった「早く離婚届を出せ」アドバイスだが、トピ主はなんと夫に離婚届を破り捨てられてしまったのだという。ひぃ~。

「家を出るために、先日不動産屋に行きました。離婚をして、自由になりたいので、焦ってしまいましたが、着実に事を進めるために、弁護士を探しています。友人も協力してくれます。実家は両親が他界しており、兄夫婦の住まいになっていますので、行くのは難しいです。二人から慰謝料を取ることで長引くのも正直嫌なので、このまま住む場所を見つけたら家を出るつもりです」

 着々と準備を進めているトピ主。しかし怖いのは不倫相手なのだという。

「不倫相手の女の人はとても気が強く、怖い目つきで、なんて表現したらいいかわからないですが、殺されそうな気がするので、関わりたくないのが本音です。夫が浮気相手が怒ると物を投げたりする性格なので、呑気な私がやっぱりいいと気づいたのは本当は、家を出てすぐと言っていました。すぐに同棲解消したかったけど、浮気相手が自殺を仄めかしたりしたのと、何をされるかわからない恐怖心があったので、離れることが出来ずにいたそうです。ですが、恐怖心よりも一緒にいることの苦痛と、私が離婚届を出すと言う決断を聞いて、やっと動き出したという経緯だそうです。しかし、私は夫の言ってる浮気相手の方の目つきや、言動を見て、夫にも浮気相手にも関わりたくないのです」

 夫もとんでもない女に手を出した挙げ句、妻にえらい迷惑をかけて……ほんと、妻の気持ちが夫に戻ることは100%ないから、あきらめてほしい。結局トピ主は家を脱出して一人暮らしすることに成功した。その後のトピ主レスはない。もう弁護士に一任してしまったほうがいいだろう。職場に押し掛けてきそうな気もするが、無事に離婚できますように……。

(ブログウォッチャー京子)

最終更新:2016/08/07 20:00
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