ラブホ文化から見るカップルの姿

「忍者部屋やキッチン完備」「海外旅行者の観光地化」――日本の性愛空間“ラブホテル”はいま

lovehotelkabukicho.jpg
Photo by Payton Chung from flickr

 恋人たちが“こっそり”と愛を育む場ラブホテル。1960年代、アメリカの「モーテル」が日本に輸入され、自動車のまま入る=人目に触れることなく入館できるという新しい宿泊施設のスタイルが確立、70年代には、「ラブホテル」という呼び方が一般的となり、その後、一般の旅館やホテルとは違う、テーマパーク的な趣向を凝らしたラブホテルが全国に広まった。

 しかし、近年ではそんなラブホテルに大変化が訪れているようだ。ラブホテルとは、言ってしまえばセックスをする場所であり、そこに足を踏み入れることは、後ろめたさや恥ずかしさを伴うものだが、その利用方法が多様化しているという。

 一体、ラブホテルは、どのような変化を遂げたのだろうか? また、現在ラブホテルとは、人々にとってどのような“場所”として位置付けられているのだろうか? ラブホテル文化の現在を探りながら、そこから浮き彫りになる人々のセックス観の変化までも掘り下げたい。

 第1弾の今回は、業界最王手のラブホテル・レジャーホテル 検索サイト「ハッピー・ホテル」を運営する株式会社アルメックスからの協力を得て、現在のラブホテル利用者事情を紐解いてみた。

■9年間で約800軒減少したラブホテル

 そもそも「ラブホテル」というものは、一体どういったホテルのことを指すのだろう? ラブホテルは、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)により、「専ら異性を同伴する客の宿泊(休憩を含む。以下この条において同じ。)の用に供する政令で定める施設(政令で定める構造又は設備を有する個室を設けるものに限る。)を設け、当該施設を当該宿泊に利用させる営業」と定義付けされている。平成23年に改定された風営法の詳細なラブホテル営業の改定ポイントを見ると、
・休憩料金の表示
・玄関やフロントを遮蔽
・自動精算機
・客室案内板
とあり、これらの設備がある場合、そこはラブホテルといわれるわけだが、まず大前提として、最も特徴的なのは、風営法の届け出を出しているホテルは、「18歳未満は入ることができない」点だろう。また、地方によく存在している、車に乗って誰にも会わずにそのまま入れるホテル、客室に精算機があったり、昔で言うとエアシューターで清算するのも、ラブホテルの特徴としてイメージしやすい。

 しかし、風営法においてラブホテルに当てはまらず、「旅館業法」のみで営業されているホテルも、一般的にいわゆる「ラブホテル」と呼ばれることがあるという。アルメックスの担当者は、この事情について次のように語る。

「弊社ではいわゆるラブホテルを『レジャーホテル』と呼んでいます。セックスだけではなく、遊んだり、ご飯を食べたり、お酒やカラオケ、大きなスクリーンで映画を楽しむような『レジャー』利用の場として提供しているホテルも増えていると感じます」

 では実際に、現在ラブホテルはどのくらいの件数があるのだろう? 都道府県別のラブホテル軒数を見ると、1位が東京都で673軒、2位が大阪府で446軒、3位が埼玉県で322軒と、やはり大都市圏に集中しているものの、全国での軒数は減少傾向にあるようだ。「ハッピー・ホテル」がサービスを開始した2007年は約7,700軒掲載していたラブホテルが9年後の16年現在では6,900軒まで減少。よって、現在では新規オープンをするということはあまりなく、老朽化したラブホテルをリニューアルして使う、という事が一般的なようだ。

「新築で建つことがほとんどありませんね。リニューアルして存続しているホテルが多く、ラブホテルが増えたといえる特化した地域はないと思います。ただ、新しいホテルが建つとしたら、東京ですね。雑居ビルをリノベーションしてホラブホテルとしてオープンするところもありますが、年間何軒も建つようなものではありません」(同)

 ラブホテル自体の軒数が減少しているということは同時に、利用者数も減少傾向にあるわけだが、その原因は「少子高齢化」(同)だという。現在ラブホテルを利用している人々の平均年齢層は、20~30代のカップルがメインで、それは「昔から変わらない」(同)そうである。しかし、詳しく見ていくと、平日の昼間の7割近くは、いわゆる年配者の「不倫カップル」の利用も多く、地方によっては社用車での利用も見かけるというから驚きだ。

■最近の人気は“コンセプトルーム”

 では、ラブホテルの“つくり”のついての変化はどうだろう? いわゆる昭和時代に建てられたラブホテルは、外観も客船や城を模倣した突飛なものだったり、その内装も鏡が多用されていたり、回転式や貝殻の形のベッドがあったり、室内にメリーゴーランドがあったり……と、どこかテーマパーク的な要素が強かった。しかし、こうした、ひと昔前のラブホテルは減少し、外観、内装共に一般的なシティホテルやビジネスホテルなどとあまり差がなくなってきているとも聞くが……。

「確かに一時は、シティホテルのようにシンプルな内装が多く、あまりラブホテルらしくない内装が人気でしたが、ごく最近は『コンセプトルーム』という形で、学校のように机が置いてあったり、体育館風だったりと、一部屋ごとに異なるコンセプトのある部屋を作っているホテルも出てきました。全部屋ではないけれど、例えば部屋が真っ赤とか、ちょっとした遊びを取り入れた部屋を作っているホテルもあります」(同)

 東京・錦糸町で昨年リニューアルオープンした「HOTEL SARA」は「ハッピー・ホテル」の会員に「どういう部屋を作って欲しいか」をリサーチ。「忍者部屋」や「キッチンがある部屋」など、さまざまなコンセプトルームを持つ部屋が生まれ、「HOTEL SARA」は人気ホテルの1つになっているという。

ラブホでご飯作ろうってその発想はなかった!!

しぃちゃん

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク

アクセスランキング

  1. SKE48、“未成年飲酒”疑惑のツイート流出?
  2. 上戸彩、激ヤセ&髪バッサリで会見登場
  3. 「嵐はしゃいでた」発言で日テレP炎上
  4. 『A LIFE』初回14.2%にテレビ関係者絶句
  5. 「二度と仕事したくない」勘違い女優
  6. トランプ就任式はしょぼくてもOK!
  7. マギー不倫報道に“非道すぎる圧力”
  8. 葵つかさ「ヌード披露」で売名説激化?
  9. 工藤静香がインスタ開始で夫婦アピール?
  10. 藤原さくら、違和感だらけの起用
  11. マッチの葬式にはしゃぐ井ノ原
  12. 嵐と10年付き合った放送作家が「ヒドイ話」をブログで暴露
  13. 篠原涼子、「演技派女優」計画は失敗? スペシャルドラマ不振で「やっぱり現代劇向き」の声
  14. マギー、M字開脚に「痛い」の声
  15. “もう終わった”イケメン俳優3人
  16. 「GENKINGの二の舞」とウワサの芸能人
  17. キムタクは「がんばっちゃう男」である
  18. 木村拓哉、“かつてのタブー”大解禁?
  19. りゅうちぇる、ビジネス結婚報告の手法
  20. “意外すぎる”不倫常習犯タレント

ジャニーズの人気記事

  1. 「嵐はしゃいでた」発言で日テレP炎上
  2. 『A LIFE』初回14.2%にテレビ関係者絶句
  3. 葵つかさ「ヌード披露」で売名説激化?
  4. マッチの葬式にはしゃぐ井ノ原
  5. 嵐と10年付き合った放送作家が「ヒドイ話」をブログで暴露

カルチャーの人気記事

  1. 「日本が独裁国家に」映画監督が警告
  2. 「婦人公論」で小保方連載スタート
  3. 猫トラブルの原因は人同士のいさかい?
  4. 「捨てられる妻」の典型とは?
  5. こなれを捨てた「CLASSY.」が暴挙へ

海外ゴシップの人気記事

  1. トランプ就任式はしょぼくてもOK!
  2. ケイティ、年末年始に日本を堪能
  3. 発禁レベルのジャケ写の洋楽アルバム
  4. リアーナ、J. Loをアンフォロー
  5. マイケル・ジャクソン再現ドラマに、娘・パリス「ありえないほどの侮辱」! 炎上騒ぎに