【messy】

女に痴漢されて喜ぶ男、死ねキュウ。あたしの痴活日記~はじまり

2016/07/24 20:00

あの日、あたしは酔って終電に乗っていたキュウ。

働けども働けども貧困から抜け出せない毎日……そんな辛すぎる人生から目を背けたくてキュウ、酒を注入してから終電で帰るのが日課になってしまっていたんだキュウ。

コンビニのスパークリングワイン(ペットボトル)片手に、駅まで歩き呑んでいるキュウ。(ワンカップじゃなくてスパークリングワインなのがあたしの女子力の精一杯キュウ…)

駅に到着する頃にはいい感じになってるキュウ☆
酒さえ入れておけば地獄の通勤ラッシュもだいぶ楽キュウ~。
満員電車でおっさんに圧迫されても、酔っぱらっていれば平気キュウ。
飲酒乗車はオススメ☆キュウ。ゲロには注意キュウ、吐くほど飲むなキュウ。
てか、泥酔した女に狼藉を働く輩も存在するキュウけど、「油断していた女が悪い」とは言わせね~~~~!!!!FUCKヒィック!

……ただ、あの日はいつもとは違っていたキュウ。

気がついたら知らないサラリーマンと手を繋いでいたキュウ!

車内の揺れで触れたサラリーマンの手を、思わず掴んでギュッと握ったのは、あたし。

や、やっべー。これって痴漢だキュウ。する方の痴漢だキュウ!

めっちゃ焦ったんだけど、握りあっている手は離れない。
ってゆうか離そうとしたのに、サラリーマンがあたしの手を離さないキュウ!?

その時、あたしのパイオニア精神に火がついたキュウ。

……だったら徹底的に触ってやろうじゃねーかキュウ。

あたしはサラリーマンの手の平をイヤらしく撫でるようにしてみたキュウ。

す・る・と!

サラリーマンは、よりいやらしい動きであたしの手をまさぐってきたキュウ!

電車が大きく揺れ、あたしはサラリーマンと向かいあって身体を押しつける姿勢になってしまったキュウ。
さりげなく手の甲でサラリーマンチンポに触れてみると、やっぱり勃起していたキュウ。
勃起♪ 勃起♪ 勃起おちんぽ~♪

こういう場合ってどっちが痴漢なのキュウ? あたしキュウ?

見ず知らずのサラリーマンの手を握りながら、満員列車でガタンゴトン……興奮したキュウ~!
生きてる!!!! って実感しちゃったキュウ。

あたしが降りる駅までの時間は、わずか10分にも満たなかったのに、やたら長く感じたキュウ。
ついにあたしの最寄り駅に到着……ふぅ、やれやれ、手を離して降りるとするかキュウ~って、おい!
知らないサラリーマンも一緒に同じ駅で下車してきたキュウ。
手はしっかり繋いだままだし、チンポも固そうにテント張ったままだったキュウ。

「よかったらこの後、一緒に飲みませんか?」

キュキューウ!

おいおいおい、なんておめでたい男なんだキュウ?

あたし、痴漢されてソノ気になる男なんてお断りだキュウ。キモいキュウ。死ねキュウ。ていうか手を握って離そうとしなかったお前こそ痴漢だろキュウ?

でもパイオニア精神で、とりあえずLINEを交換しちまったキュウ……。

あたし気付いてしまったキュウ。
うすうす知ってはいたけど……

痴漢されても嫌がらない男は、いる。
痴漢されてもよろこぶ男も、いる。

男が…………憎いキュウ。

その日から、あたしの痴漢活動……略して痴活は始まってしまったキュウ。

(つづく)

【追記:messy編集部にこの原稿を送ったら、「最終的にしQちゃんがどこへ行きつくのか見守りたいから載せますけど、痴漢は暴力行為であり犯罪です。酒に酔っていた、は言い訳になりませんからね」と叱られたキュウ~(;_;)】

最終更新:2016/07/24 20:00
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