和田秀樹×林真理子トークショー

「老けないためには恋愛がいちばん」アンチエイジングの医師が語る、若々しさを保つ方法

2016/07/08 15:00

■ホルモンを刺激するには、恋愛がいちばん

和田 林さんはほかに何か、思秋期を乗り越えるために実践されていることはありますか?

 朝鮮人参の生ジュースを毎日飲んでいます。畑と契約して人参を育ててもらっているので、年間60万円ほどお支払いしています。それから好奇心を失わないこと。週刊誌で対談のコーナーがあって、学者さんから政治家、アイドルまで、いろんな方とお会いするんです。そのために本を読んだり、映画やお芝居を見たり……対談相手から“ツマンナイおばさん”って思われたくないですからね。週に一度の緊張感が、刺激になっています。

和田 脳を老化させないためには、やはり好奇心ですよ。たとえば自分が左翼だと思う人は、右翼の本を読んでみるといい。腹が立つかもしれないけど、その分必ず頭を使います。それから、ホルモンを刺激するには恋愛が一番ですね。好きな俳優や歌手への妄想恋愛でもいいんですよ。好きな人のことを想うだけで、ホルモンにとってプラスになります。

 私は、男性と2人で食事をする機会は、必ず持つようにしています。いつまでも女でいたい、という人もいるけど、そういうのは、よほど恵まれた女優さんレベルの方がすることで、私は食事で十分だし、不可欠な時間です。夫には、黙っていればいいんです(笑)。

和田 本当の恋愛は、もっといいですよ。前頭葉は想定外のことが起きたときに、最も働くんです。恋愛ほど思い通りにいかないことはありませんからね!

 エイジングは、気づかないうちに少しずつ進んでいく。けれど早いうちから心構えをもって対策をしておけば、不調をできるだけ軽いものにして、「老い」にソフトランディングできる。いつも体調が悪く、偏屈になってしまい何事も楽しめず、周囲から愛想を尽かされるような老後は送りたくない……というなら、いまから「思秋期」を意識しても決して早すぎるということはないのだ。
(三浦ゆえ)

最終更新:2016/07/08 15:00
思秋期 -感情的な人ほど早く老いる! ?-
朝鮮人参の畑に60万払うと、どこまで長生きできるのだろう?
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