【連載】美容整形Dr.高須幹弥に訊く!

今も「処女膜再生手術」を受ける人はいるの? Dr.高須幹弥が語る「女性器手術」への本音

2016/06/27 21:00
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普段はなかなか聞けない女性器手術とは?

【第16回】「高須センセイ、処女膜再生手術について教えて!」
美容整形外科で受けることができる“処女膜再生手術”。一昔前は結婚相手に“処女証明書”を渡したとか、過去を隠すために処女膜再生手術を受けたなんて話もささやかれていたけれど、「処女じゃなければお嫁にいけない」なんて言われた時代も今は昔。婚前交渉が当たり前になっている今でも、処女膜再生手術を受ける人はいるの? 高須クリニック名古屋院・院長の高須幹弥先生、処女膜再生手術について教えてください!

■処女膜再生手術は「男を騙す目的」
 初めての性交渉で「処女膜が破れる」っていうけど、正確には“処女膜”は膜ではなく、膣の穴の周りにあるヒダ状の粘膜です。男性器などで押し広げられて裂けたり傷ついたりすると、痛みや出血を伴います。処女膜再生手術は、粘膜の裂けた部分を溶ける糸で縫い合わせてヒダの形状を元に戻す手術なので、術後の性交渉では、初めてのときと同じ感覚や痛み、出血が味わえるんですよ。しかも、20分程度で終わる簡単な手術です。

 ただ、僕が美容外科医になってからの17年で、まだ3例ほどしか遭遇していません。高須クリニック全体で見ても、年間に5~6例あるくらいじゃないかな。未成年の手術は保護者の同意書が必要になるので、ほとんどが20代前半ですね。中にはレイプされて処女を失った子が嫌な思い出をリセットするために処女膜再生手術を受けるっていう場合もあるけれど、8割方が“男性を騙す”目的です。

■現代でも秘かに求められる“処女”
 昔は婚前交渉がタブー視されていたし、お見合い結婚が主流だった30年ほど前も、処女は“汚されていない”として女性の価値を高めてくれましたから、結婚前に処女膜再生手術を受けていた女性も多かったと聞きます。映画『SAYURI』の中で、主人公の芸子さんが水揚げされるときに処女であることを証明しているシーンがあるんだけど、それも処女の方が競売で値が上がるからなんですよね。

 でも今は結婚の条件に処女を挙げる風潮もないし、高校生だって普通にエッチしちゃう時代だから処女信仰は昔ほどじゃないでしょう。手術の需要が少なくなってきているのも、そのあたりが関係していると思います。でもね、自分の女にするならやっぱり処女がいいっていう男性は多いと思う。自分が一番とか、生涯で自分しか知らない女になるって聞くと、男性は喜ぶんですよ(笑)。

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