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「VERY」2016年6月号(光文社)

 「意識高い系」という言葉は、日常的にネットを使う層ならば、かなりの人が知っているかと思います。自分の努力や能力、経歴、人脈を過剰に演出・アピールする人物を指す「意識高い系」は、ネット上では、ある意味皮肉のこもった言葉として使われますが、「VERY」(光文社)をはじめとする女性誌においては、決して悪いこととしては扱われません。今月の「VERY」の「理系ママに学ぶ ちょっぴり差がつく子育て新視点」という企画には、まさに“意識の高い”理系ママさんが登場していました。

<トピック>
◎理系ママに学ぶ! ちょっぴり差がつく子育て新視点
◎私「働く園ママ」しています!
◎脳科学者・中野信子先生が解決!夫婦問題は脳の問題

■じゃあ、文系って一体……?

「理系ママに学ぶ ちょっぴり差がつく子育て新視点」内の理系ママさん座談会には、意識の高い発言が散見されます。ある理系ママさんは、「子供にやらせる(算数の)問題は手作り」「月に一回、家族で近くの公園で“木”の観察をする」「旅行に行くときはワークショップをプラスして家族で手作りを体験する」そう。また、別の理系ママさんは、子どもをしっかり観察、子育てにおいてのトライ&エラーを繰り返すことをいとわないと言います。例えば、ご飯を食べるとき、子どもがなかなかイスに座らなくても、その様子を観察して、どうしたらすぐに座らせられるかといった手法を考えるそうです。いやはやものすごい意識の高い子育て。「英語よりそろばんをやらせたい」という、また別の理系ママの発言が、微笑ましいながらも、インパクトに欠けると感じられるほどでした。

 そもそも、「子どもを理系に育てると、どういうメリットがあるのか?」については、専門家が解説をしており、「『理系脳』とは、筋道を立てて物事を考える論理的思考力や無駄なことを省く合理性、一つのことをじっくりと考え抜く根気強さ、さまざまな角度から問題を見る力、複雑な問題をすばやく正確に処理する能力などを合わせた、人間的な総合力のことです」とのこと。理系ってそんなに万能なのだろうかと疑問に思ってしまいますが、経済的余裕があるだろう「VERY」ママには、子どもを“万能な人間に育てたい”もっと言うと、“食いっぱぐれない強い人間に育てたい”という願望があるのかもしれません。「VERY」ママの深層心理に迫る企画なのではないでしょうか。

 しかし、理系脳にするために勧められているのが、「繰り返し本を読む」「いい音楽を聞かせる」「絵を描く」……「数学にも一定のリズムがあることが感覚的に分かる」からいいそうなのですが、それって理系にだけに有効な子育てというわけでもないのでは? と思ってしまいました。

『VERY(ヴェリィ)2016年06月号[雑誌]』 芸能人を妬みたいときは、サイ女読んでってよ amazon_associate_logo.jpg
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