[ジャニーズツッコミ道場]

楽しそうなKinKi Kidsに、佐藤健は疎外感? ゲストを“背景”にしてしまう「2人の世界」

2016/05/30 19:00

 剛はそんな不機嫌そうなゲストの様子に困っているのか、単に楽しくなっているのか、体ごと光一の方に向き、「でも、光一好きかも。平気な人は、意外と『うぅぅ~♪』って感じかも」と話しかけている。

続いて歌舞伎町のスパイ体験ができるアトラクション施設でも、通常の制限時間10分間のところ、特別に1時間もらえると聞き、「うれしいっスね。10分だと間に合わないので」と無表情で言う健。光一が「ゆうても、あいつ(剛)、スパイだからね」と振ると、「え~、このタイミングで言うのもなんやけど、俺、スパイやからね」とお菓子を食べながら言い、3人の「リーダー」として係員から任務の説明を受けると「わかした(わかった?)」「私がこの問題を全て、収束へとむかう……その……にしよう」と、ヘロヘロの日本語で一生懸命小芝居している。

また、「パープル(女性構成員の名前)のお宝ビデオを探せ」という指令については、「よし、みんな。パープルの物を探せ! 美川憲一さんの衣装でもなんでも良い、探すんだ!」。こうした空回りのノリは、確かに若者にとってはちょっとからみづらいかもしれない。だが、剛にしてみれば、おそらく精一杯のおもてなしだろうに、まったくノラない健は嫌な雰囲気に見え、ネット上では「感じ悪い」「スカしてるのか」「このおっさん(健のこと)不愛想だな。キンキが可哀想」といった声が続出していた。

とはいえ、ふざけたり、爆笑したり、ニコニコ楽しそうにしたりしている2人と一緒にいると、別に意地悪されるわけでもないのに、どうしても疎外感を覚えてしまいそうな気はした。そのくらい2人は「2人の世界」すぎるのだ。

終始不愛想で感じが悪く見えた健だが、もしかしたらこんなにも疎外感を覚える番組や人に、これまで出会ったことがなかったんじゃないだろうか。それでも、画面から伝わる空気は「佐藤健=嫌な人」感だけ。ある意味、一番かわいそうなのはゲストの佐藤健だったのかもしれない。
(田幸和歌子)

最終更新:2016/05/30 19:01
『KinKi Kids Concert 「Memories」 』
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