仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

小保方晴子の“白いワンピース”に感じた才能――「第二の瀬戸内寂聴になれる」発言の行方

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OBOKATA IS BACK!

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「『第二の瀬戸内寂聴になれる』というお手紙もございました」小保方晴子
「婦人公論」(中央公論新社、6月14号より)

 寂庵を訪れ、瀬戸内センセイに励ましてもらったのはベッキーではなく、小保方晴子氏だった。

 小保方氏の手記『あの日』(講談社)を読んだ寂聴の呼びかけで、今回の訪問が実現。寂聴は小保方氏への報道を「公のいじめ」とし、自身もバッシングを受けた過去について語った。『女子大生・曲愛玲』で新潮同人雑誌賞を受賞した寂聴は、受賞後第一作として、『花芯』(新潮社)を発表。夫の上司と恋に落ちる女性の話だが、文中に“子宮”という言葉が頻繁に使われたことで、「子宮作家」と酷評され、その後5年、文芸誌から干されてしまう。それだけに、小保方氏の気持ちがわかるそうだ。

 ここで根本的な疑問に突き当たる。それは、寂聴と小保方氏が受けたバッシングが、同じ種類のものなのかということである。個人的には『花芯』を読んでも、特に“子宮”を強調しているようには感じられないが、それは「現代の感覚から言えば」という前提が付く。『花芯』が発表されたのが1956年であることを考えると、男性評論家にとって、妻の奔放な性愛は許しがたく映った可能性は捨てきれない。寂聴は先を行きすぎたのである。

 それに対し、小保方氏のしたことは何だったのか。生命科学の博士号を持つ知人に、小保方氏が「したこと」が、どんな意味を持つのか解説してもらった。

・論文のコピーアンドペーストについては、論文の結果に該当する部分で行えば問題だが、そうでない部分であれば、それを断罪する規定はないので、問題はない。ただし、常識的にはしない。
・論文中の実験写真が、自分の博士論文からの流用だったことについて、本人は「うっかり」ミスをしたと思っているようだが、科学の世界ではあり得ない間違い。
・小保方氏の論文では、STAPが作成できないことから疑惑が持たれたが、だからといってSTAP細胞がないとは言い切れない。しかし、小保方氏本人が作成できていないとなると、ねつ造と言われても仕方がない。
・ハーバード大学がSTAP細胞の特許を出願したことにより、「小保方氏は正しかった」と見る人がいるが、ハーバードはまったく別のやり方。小保方氏のやり方を信じた研究者に、時間と金の無駄をさせたという意味で、科学界への貢献度はマイナス。
・一連の行動は、科学者として信頼をなくすものだが、その背景には、成果を要求して先走る上司、派手な論文を好む傾向がある「ネイチャー」、えこひいきにも思えるような女性優遇など、科学界の構造的な問題も含まれている。

小保ちゃん、一体ナニをしでかしてくれるやら

しぃちゃん

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