[ジャニーズツッコミ道場]

KAT-TUN・上田竜也に期待する、ジャニーズで枯渇状態の「不良枠」の成長

2016/05/18 16:00

 ともあれ、「妖精が見える」迷走期を経て、ドラマで坊主頭になり、ボクシングに傾倒したりしつつ、後にたどり着いたのが、現在のスタイルであり、今が一番素に近いと語っていることもある。

 ファンの中には、かつてのフェミニン時代を懐かしむ声もあるが、迷走の果てにたどり着いた現在の「いかつく見えて、不器用な心優しき不良」に沸く層は、じわじわと確実に増えている。KAT‐TUN4人最後の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で号泣したこと、『オールスター感謝祭2016』(TBS系)のミニマラソンで優勝して「メンバーやファンのために負けられない」とコメントしたことなどからも、新たなファンが増えているように見える。

 上田と高木に共通しているのは、どちらも口下手で笑顔を作ってみせるのがヘタで、素直で、童顔で、仲間思いで優しくて、懸命に自己プロデュースする中でさまざまな迷い・悩みを経験してきていること(+関係ないが、どちらも足が非常に長い)。

 しかも、上田は現在32歳で、高木は26歳。どちらも青くさい不良じゃなく、優しさがダダ漏れてしまうイイ感じの大人の不良になっている。現在ジャニーズファンの間で急募されており、世間にも一定数需要がある「心優しき不良」枠をどうにか2人が埋めていってくれないものか。

 ちなみに、現在、Jr.の中でもそうした枠を探すべく(?)、SixTONES(旧バカレア組)やPrince(岩橋玄樹、神宮寺勇太、岸優太)、『ジャニーズ銀座2016』で作られた新ユニット「Love‐tune」(安井謙太郎、萩谷慧悟、真田佑馬、森田美勇人)などが不良っぽい楽曲にも盛んにチャレンジしている。

 今後の「不良枠」の成長に、期待したい。
(田幸和歌子)

最終更新:2016/05/18 18:53

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