韓国好き編集・ライターチーム「omo!」インタビュー

空前の台湾ブームの背景とは? 初めてでも国内旅行の延長で楽しめる海外旅行の魅力

2016/05/10 17:00

■台湾ブームは韓国にも?

――ここ数年、台湾ブームがすごいですね。なぜ、ここまで人気に火がついたのでしょうか?

土田 以前は、初めての海外でソウルに行く人が多かったと思うのですが、政治的な問題で行きにくくなってしまったことと、円安でウォンが高くなったということがあると思います。それで初めて行く海外が、親日で、食べ物がおいしいイメージの台湾になったのかな、と個人的には思っています。もちろん、LCC(格安航空会社)の登場もあると思います。

後藤 東日本大震災の時に、台湾からの義援金が200億円以上も届き、お礼特集のような形で、女性誌が一斉に台湾特集を組み始めたんですよね。それまでは、韓国ばかり紹介していたのが、少しずつ台湾になって、気がつけば、台湾ばかりになったという印象です。ちょうど韓国とイメージが対照的だったのかもしれません。韓国は行ってみると、全然怖いところじゃないし、みんないい人だと私は思いますけどね。

土田 ソウル好きが台湾へ流れている、ということもありますね。ソウルのアーティストが台湾でライブを開いて、その流れで、日本人もK-POPのアーティストを見に台湾に行く。なので、ソウルファンと台湾ファンはかぶっていたりもしますね。

後藤 ちなみに、韓国でも台湾はブームなんですよ。大物俳優4人が海外を旅行する『花よりおじいさん』という人気のバラエティ番組がありまして、2〜3年ぐらい前に台湾が舞台になってから、一気に台湾ブームが巻き起こりました。韓国では台湾系のお店の進出もすごくて、最新スポットを紹介しようと思うと、「また台湾系か!」というぐらい、あちこちに増えています。

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後藤涼子さん

――台湾ブームは日本だけではなかったのですね。台湾の魅力は何だと思いますか?

土田 話には聞いていましたが、行ってみると、本当に親日家で人がやさしいですよね。取材とか撮影にもすごく協力的です。もちろん、ごはんもおいしいですし。あと、日本に比べると、ゆるいですね。以前、ふたりで台湾へ行った時、帰国便が深夜3時頃出発のLCCだったので、ホテルをとらないで、台北のマッサージ店へ行って、空港へ向かおうと思ったんですけど……。

後藤 わたしをマッサージしている人が寝ちゃった(笑)。右足は入念にやってくれたのに、左足やってる時にウトウトして、ふうって力が抜けたと思ったら、寝ちゃって。すっごい笑いました。まぁ、夜中だからしょうがない。日本だったら、クレーム入っちゃうかもしれないけど、おもしろかったー。

土田 基本的にはきっちりしているほうだとは思うんですけど、“アジア感”は日本より断然ありますよ。バイクに何人も乗っけたりしますしね。

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