[連載]そうだソルティー京都、行こう

京都屈指の珍スポット「時雨殿」がリニューアル! サイバー百人一首ミュージアムはいま

 京都は、世界屈指の観光地。そして女の憧れの地である。美味いもん食って、寺社を見て、お洒落して、勉強する。何でもかんでも「京都でする」のが女の憧れなのだ。女性誌はこぞって京都特集を組み、ガイド本や京都観光エッセイがボロボロ出版されている。確かに京都には歴史がある。名産品がある。美味がある……そして誰も取り上げないけれど「しょっぱい京都」もある。
 しかし京都のほんとうの魅力は、こういうソルティーなところにあるのだ。上品ぶっている女性誌では取り上げないほんとうの京都の姿を、しっかり焼き付けて欲しい。そうだソルティー京都、行こう。

【第31回 時雨殿、再び】

 「そうだソルティー京都、行こう」は、大変スリルに満ち満ちた連載である。なぜなら人気の施設ではなく、しょっぱい観光地を紹介しているため、いつそこが閉鎖されるかわからないという危険があるのだ。

 以前ご紹介した「時雨殿」がそうだった。百人一首にサイバーなふりかけをかけたナゾ施設。初代任天堂DSを手に全面パネルのコスモな空間で百人一首に親しむのだ。しょっぱい匂いをプンプン感じて取材しに行ったら「1カ月後に閉鎖」というんである。せっかく取材したのに掲載する機会がないのでは経費かかっただけで大損だ。かなりひやひやした。

 しかしその時雨殿が、いつのまにかリニューアル復活を遂げているという。……これは行ってみるしかない。元の時雨殿は、DSを手に持ち、床に表示されたかるたを足蹴にしながらかるた取りをしたり、京都の街をバーチャルで散策できるという、“心躍ることなく平常心で歩き回る”ソルティーの名にふさわしい施設だった。……それがどう生まれ変わったのだろうか。

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外観は同じ
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歌仙たちのフィギュアとか
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前はなかった競技かるたの説明とか
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ソルティー施設にはつきものの人形展示とか

 なんと、あのサイバーな空間はすっかり影を潜め、思いっきりアナログに。昔のかるたや、歴史的資料なんかも展示してあって、打って変わって「ものすごくまじめに百人一首に取り組んでいる」感満載である。

 もう一度来たいかは別として、意外とまともな作りにがっかりだ。失望しつつも2階に上がった。旧時雨殿の2階には、何人ものバタ臭い顔した歌人たちのマネキンがいたものだった。生まれ変わってどうなったのか……。

 なんと「平安装束着付体験」というコーナーが。

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十二単が着られる?

 なんと自分自身がマネキンになれるらしい! 京都にはいくつかこういうサービスをやってるところがある。そして無料の場合、単にデカ目のはっぴを羽織る程度のクオリティなのである。

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ちっともうれしくない!!

 
 1階とは打って変わってこのやる気のなさ。競技かるたが行われる際には、すぐさま撤去できる効率重視の展示。これぞソルティ、これぞ時雨殿!

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かるたの競技会が行われるという大広間
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きっとあるだろうと思っていた『ちはやふる』(講談社)。競技かるたをテーマにしたスポ根少女漫画である
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お土産屋さんでも『ちはやふる』

 この作品のおかげで競技かるたというものが注目されるようになった。ありがとう『ちはやふる』、あなたのおかげで時雨殿は蘇ったのだ。時雨殿はサイバーな任天堂からアナログな講談社へと華麗な乗り換えをしたのであった。

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しかし受付にはこんな表示が

 2011年にはサイバー時雨殿は閉鎖になったというのに、いまだにそれを期待してやってくる人がいるらしい。帰りがけに私と入れ違いでやってきたロシア人(たぶん)団体の日本人ガイドが「DSのコーナーはどこですか?」と聞いている。

 ……なるほど、遠く海外にはまだまだサイバー時雨殿の情報が飛び交っているらしい。そしてジャパニーズサイバーテクを見たくてやってくる観光客がまだまだいるのだ。それにしても、どんだけ時差があるのよ、日本とロシア。

和久井香菜子(わくい・かなこ)
少女漫画マイスター、文筆家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。ネットゲーム『養殖中華屋さん』の企画をはじめ、語学テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。

ロシアの皆さんにこの記事が届きますように

しぃちゃん

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