ピアスを開けてキラキラに♡女性器ピアスカタログ

人類が女性器に加えてきた、美白・脱毛・装飾などなどの“女性器カスタマイズ”の歴史をふりかえる連載「女性器カスタマイズAtoZ」。今回は、「女性器へのピアス」のお話です。(連載・全10回予定)

男性器へのピアスには、1000年以上の歴史があります。ですが女性器へのピアスには、ほとんど100年にも満たない歴史しかないんです(※1)。それどころか、現代でも、世界には女性器へのピアスだけ法律で禁じている地域まであります。

人間が性器にピアスをする理由はさまざまです。単純に「飾りたい」という理由から、「性的な快感を増幅したい」「(SM的な意味で)性的パートナーからの所有の印をつけたい」というものまで。今回はそんな女性器へのピアスについて、スタイルカタログからそれぞれの事情までを一挙に大特集します!

★女性器へのピアスいろいろ

「どんなピアスがあるのかなぁ?」

まるでアクセサリーショップを覗くときみたいにわくわくして、私は検索キーワードを打ち込みました。「女性器 ピアス」と。

ところが、出ない。エグめのエロ画像しか出ないんです。当方、女性器どころか耳たぶにすらも恐くて穴を開けられないピアス素人ですが、可愛いアクセサリーは好きです。ですから、個人的にまんピアスをつける予定はないにしても、ピアスを選ぶ乙女の気持ちはわかるつもりです。

そこでいろいろと調べた結果、こんなことがわかりました。

「なんか、別に“女性器用ピアス”が売っている訳じゃなくて、いわゆるボディピアスを女性器につけてるっていうことみたい」

 ボディピアスならば、デザインはさまざまです。カラフルなラインストーンやハートをあしらったキュート系から、ドクロやサイコロや龍をかたどったハード系まで。中には女性器専用として売られているものもあるようですが、基本的には、穴の開け方や口径に合わせてピアスを選ぶっていうことになっているみたいです。

 ということで、女性器へのピアスの開け方について、ほのぼのしたイラストとともにご紹介いたしましょう!

★ピアスの開け方カタログ

ピンク色で描かれているのがピアス、かわいいお顔のついている部分がクリトリスだと思ってください。

▼クリトリス系

(1)クリスティナ・ピアッシング
恥丘に開けるもの。いわゆる割れ目のすぐ上から。名前は、はじめてこのピアスを入れたとされる女性の名前がクリスティナだったことに由来する。

(2)バーティカル・クリトリスフード・ピアッシング
クリトリスの包皮を縦に貫通させるもの。略してVCHとも。バーベル型のピアスを入れ、包皮の内側で直接クリトリスに触れさせるようにすることが多い。

(3)ホリゾンタル・クリトリスフード・ピアッシング
クリトリスの包皮を横に貫通させるもの。略してHCHとも。リング型のピアスを入れることが多い。

▼ラビア系

(4)インナー・ラビア・ピアッシング
小陰唇に開けるもの。左右対称にひとつずつ開ける人が多い。歌手のジャネット・ジャクソンは2007年のインタビューで「私を南に下りたところ」にピアスを開けたと語っており、おそらくこのタイプのピアスであると思われる(出典:brown sista, TOI)。

(5)アウター・ラビア・ピアッシング
大陰唇に開けるもの。フランスのドゥマゴ賞受賞官能小説「O嬢の物語」は、このピアスに鎖を繋がれたいわゆるM女が主人公である。

 その他にも、クリトリスの裏側を通る「イザベラ・ピアッシング」や、尿道から膣口へと抜ける「プリンセス・アルバティナ・ピアッシング」など、全体的に名前が強そうなことが特徴です。

 これらのピアスを開けたい場合は、ピアスを開けてくれる医療機関に依頼することが基本でしょう。また、きちんとした機関に依頼するにしても、リスクがあることには留意すべきです。

★健康上の問題はないの?
 英語圏の健康情報サイト「webMD」によれば、女性器へのピアスが以下のようなトラブルを招く危険性もあります。

・(適切な衛生管理が行われなかった場合)HIV、B型肝炎などの感染症
・出血
・アレルギー反応
・裂傷やそれに伴う傷跡
・血行阻害

 このような危険性もあってのことか、イギリスやアメリカの一部の州では、女性器へのピアスが法律で禁じられています。特に2015年のイギリスでは、これに関してひと騒動あったんですよ。

★「女性器にピアスをした女は通報しろ」!?

2015年5月、イギリス政府は医療機関に対してこんな通達をしました(※2)。

「女性器にピアスをした患者を見つけたら、FGM被害者として通報するように」

 この「FGM」とは、「Female Genital Mutilation(女性器切除)」の略。WHOの定義によればこれは、「女性器に対して医療上の理由ではない加工をくわえたり、怪我を負わせること」と説明されています。

 FGMはもともと、アフリカ大陸を中心に行われてきた行為です。女性器の一部を切り取ったり、縫い合わせたり、クリトリスをなくしてしまうことで、女性から性的な快感を奪い、結婚まで処女であることを保証する目的で行われてきました。

 FGMを受けた人は、多量の出血や感染症により、一生続く後遺症を負ったり、最悪の場合には命を落としてしまいます。それにもかかわらず、FGMの具体的な内容が本人に説明されていなかったり、もしくは「FGMを行わない女は汚い、結婚できない」と言い聞かされて断れない状況に追い込まれていたりということで、このことは国際的な人権問題として考えられるようになりました。

 そんなわけで2003年に、イギリスではFGMを禁止する法律がつくられたのです。ところがこの法律を踏まえて考えると、女性器へのピアスはまさに“医療上の理由ではない加工”なわけですから、違法行為とされてしまいます。

 つまり、女性(または女性器の持ち主)の自由と人権を守るための法律が、まさに、女性(または女性器の持ち主)が自分の女性器を好きなように飾る権利を奪ってしまった。そのような皮肉な状況が、現代社会では起こってしまっているわけです。ロンドンで15年以上も女性器にピアスを開け続けてきた専門家、リアーナ・ジョーンズさんは、このことについて現地WEBメディアにこう語っています。

「まったく、本当にバカげています。(中略)だいたいのところ、みんなはあそこを可愛く見せたいだけだし、何かキラキラしたものをつけたいだけなのに」

【参考文献】
※1……Jayme Wrightほか著「Cultural Encyclopedia of the Body」p.231-235 Victoria Pitts-Taylor社刊、2008年

※2……Isha Aran「Did Britain just ban vaginal piercings?」Fusion

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