【連載】夫の不倫相手を訴えた! 実録「慰謝料請求裁判」体験記9

夫が、別れたはずの不倫相手と会っていた…… ついに慰謝料請求を決意

2016/03/17 15:00
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Photo by Anas Akmal from flickr

 こんにちは、まほです。結婚4年目にして、夫の不倫が発覚。その日を境に、今まで送ってきた生活は、がらりと大きくありようを変えました。その顛末記です。

■別れを誓った後も不倫相手に会っていた夫

「わたしたち、まだ会ってますよ。ユウタさん(仮名)から聞いてないですか?」

 夫、ユウタが「(不倫相手とは)もう会わない」とわたしに誓ってから半年ほどたったある日のこと。突然、不倫相手であったさなえ(仮名)から届いたメールには、そう書かれていました。怒り、呆れ、信じられない思いで「こんなのが届いたんだけど」と夫にそれを突き付けたところ、「届いたのか……」とがっくりと肩を落として漏らし、その瞬間、まだうっすらと抱いていた「もしかして、嘘かもしれない」という期待は、打ち砕かれました。

 「言い訳は聞いてやる。けれど、ひとつでもごまかそうとしたり嘘をついたら、その瞬間に離婚する」と告げると、夫はがっくりと肩を落としたまま、言い訳を始めました。

 いわく、そのメールに書いてあることは本当で、実はたまに会い続けていたこと。自殺未遂するまでに思い詰めさせてしまったからこそ、別れを納得して承諾してもらうのが自分の責任だと思っての行動で、辛抱強く説得を続ければ、わかってくれて、自分のことを諦めてもらえるとも思った……。どんな言葉を聞いても、この半年間、ずっと騙されていたことが馬鹿らしくて、自嘲の笑みを浮かべることしかできませんでした。

 ただし、さなえから届いたメールには、こうも書いてありました。

「わたしの気持ちは変わりませんが、もう会いません」

 これはどういうことなのかと夫に問いただしたところ、一週間ほど前に会った際、さなえが「一緒に旅行に行きたい」というので「そんなの、もう無理だ」と断ったところ「じゃあ、わたしたちのこと、奥さんにバラすから!」と逆切れしてきた。その瞬間、「これって前と、なにひとつ変わってないじゃないか」ということに気がつき、もう本当に終わりだと、見切りをつけて帰ってきたというのです。

 以降も毎日のように電話がかかってきたけれども、すべて無視していたら、数日前から着信もなくなり「ようやく諦めてくれたのか」とほっとしていた矢先だったとのことですが、夫の証言を踏まえてさなえのSNSをチェックしてみると、夫と会った最後の日には、「今日はごめんね。不安だから、わがままを言っちゃうんだよ」との投稿がありました(苦笑)。

■気持ちを収めるのは“金”しかない

 「ちょっと考えるわ」と夫といったん距離を置くことにして、部屋にひとり閉じこもり、考えました。そして、いくつかの結論を出しました。それが以下です。

1.夫側の生活費の負担を多くすること。気分と体調がすぐれないために、少し仕事を減らすことを考え、それに伴い、今後、今までわたしが負担してきた生活費の一部を夫負担にすること。

2.不倫相手に慰謝料を請求します。もちろん、その弁護士および裁判費用はすべて払ってくださいまし。

 この半年間、夫に「それだけはやめてくれないか」と言われてきた慰謝料請求。「既婚者を好きになってしまった」という相手の女性のつらさや、やるせない気持ちを考えて躊躇してきましたが、相手方がここまで挑発してくるのならば、もう致し方ない。

 というわけで、一度目の発覚時に求めた“誠意”をないがしろにされた以上、次にわたしの気持ちを収めるのは“金”しかないという結論に達し、まず最初にしたことは、慰謝料請求の手続きについて調べることでした。
(まほ)

最終更新:2019/05/17 20:04
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