長州力、とばっちり

NHK「受信料長州力」サイト騒動より批判噴出!? 日テレも過去に“ユーモア”動画で謝罪

2016/03/09 19:35
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『逆境?それ、チャンスだよ』(PHP研究所)

 NHKが受信料に関する特設サイト「受信料長州力」の開設を中止すると発表した。「受信料の支払いを強制している」といった批判がNHKに殺到し、取りやめとなったという。同サイトは、プロレスラーの長州力が案内役となり、若い人に受信料制度の理解を深めてもらう内容で、新生活が始まるシーズンに合わせてサイト開設を目指していたとみられる。

「平成生まれの若者に、長州力の人気と知名度がどれだけあるかは疑問です。むしろ長州小力の方が知られているでしょう。受信料の“徴収”と“長州”力をかけて、NHKとしてはユーモアのつもりだったんでしょうが、まったく笑えませんね」(業界関係者)

 この件で思い出されるのが、昨年夏に日本テレビがサイトの特設コーナーで公開したラグビー動画だろう。ラグビーワールドカップ開催を受け、一般に複雑とされているラグビーのルールを、水着のアイドルを使って解説したもので、ラグビー関係者から激しい怒りを買った。テレビ局が“ユーモア”を履き違え、批判が噴出した騒動の典型例だ。

「NHKでは、1991年に『情けねえ』で『紅白歌合戦』に初出場したとんねるずが、背中に “受信料を払おう”の文字を書いて登場。当時の大人気お笑いコンビのパフォーマンスは、大きな話題となりました。ユーモア路線でいくならば、旬のタレントを使い、これくらい振り切った演出をしてほしいものですよね」(同)

 今回の件は、長州力に罪はないものの、プロレスラーのイメージもあいまって、「力ずくで徴収するつもりか」などと余計に批判が噴出してしまったのだろう。NHKは思いがけず、視聴者を“キレさせて”しまったようだ。
(平田宏利)

最終更新:2016/03/09 19:36
『逆境?それ、チャンスだよ』
長州力が集金に来たら怖い
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