「私は劣化7年目」加藤ミリヤに直撃！　詐欺メイク・すっぴんメイクら“女子”の呪縛ワードを斬る

＜3：劣化＞
ミリヤ　年齢と共に劣化するのは当たり前のことだから、言ってしまえば、わりと普通のことなのかな、ってあまり気にならないです。それに“劣化”と言われるということは、「もともとが良かったから」という良い意味で受け取ることもできるし。語弊があるかもしれないけど、実際女性は20歳を超えれば代謝も悪くなるし、太りやすくもなって、肌も衰えてくる。私、いま27歳ですけど、そういう意味では劣化7年目ですよ。ただ、ネットで「劣化www」とか「ブッサwww」とかって書いてる人って、コンプレックスの塊なんだろうなって感じる。自分の容姿に自信があれば、そこまで人にケチをつけたいとか思わないような気がするな。女子って、かっこつけることで、ある程度の美的感覚を維持できると思うんですよ。でも、ネットの発達で、何かにつけ自分以外の人のことを気にしてしまう機会が増えたから、こういうことになってるんじゃないかな。男性はシワが増えれば増えるほどかっこよく見える特権があったりしますけど、女子はそうもいかない。劣化は当然のことではあるけれど、その美的感覚を維持するためにも、女子は大変なんですよ。

＜4：病みカワイイ＞
ミリヤ　「“かわいい”って“かわいそう”と似てるよね」って話をしてたことがあって。病んでいる状態をかわいいと思えるのは、そういう“かわいそう”な感じに心が動かされていることなんじゃないかな。いろんな「○○かわいい」が増えすぎちゃって、最近は「かわいい」という言葉自体が謎に感じてきている自分がいるというか、「かわいい」の安売りが増えたように思う。「女性誌あるある」なんですけど、写真撮影のときとか、異常な頻度で「かわい～！」が連発される現場があったりするんですよ。いわゆる“かわいい衣装”でも、“かわいいメイク”でもないのに、とりあえず「かわい～！」を言っておけばOKみたいな風習というか。これからまた違う「○○かわいい」が登場するかもしれないけど、もっと違う表現を模索したほうが、かわいいと思う。って、こういう私の考え方も若干、病みカワイイとか思われるのかな（笑）？

＜5：脳筋男＞
ミリヤ　私は体育会系男子、大歓迎です。私自身、ガチの体育会系ですから。「女性は三歩下がって男性を立てる」という古風な思想で、「男たるもの」って考えている男性に魅力を感じるんですね。両親の影響が大きいと思うんですけど、やっぱり女性は男性に引っ張っていってほしい。体育会系男子って、基本はあいさつじゃないですか。私、人前であいさつできない人って、どうかと思うし、活気のある人が好きなんですね。

　最近は女子よりも細くって、「かわいい」って思われたい女性的な男の子が増えてきてるじゃないですか。見た目がそうであっても、脳みそに筋肉があれば問題ないですけど、それであいさつもできずウジウジしてるような男だったら、とりあえず出直してきてもらいたい。ついでに「生まれ変わったら、体重10キロ増量で」って伝言もしたいくらい。そういう男子が増えた背景って、K-POPの影響なんじゃないかな、って感じてるんです。美しさを追求するのは、女性の役目でいいと思う。でも、K-POPのアーティストは、リアルに肉体にも筋肉はありますからね。そういう部分は、すごく体育会系なのかなって感じます。とにかく、男性には女性以上に強いハートを持っていてもらいたいです。

加藤ミリヤ（かとう・みりや）
1988年、愛知県生まれ。04年に「Never let go／夜空」でデビュー。BUDDHA BRANDやUAなどの名作をサンプリングした楽曲で注目を集める。自身のアパレルブランド「KAWI JAMELE」のデザイナー、小説家としても活躍。

左から『LIBERTY』（初回生産限定盤）3,600円（＋税）、『LIBERTY』（通常盤）3,000円（＋税）

■23カ所、25公演に及ぶ 2016年の全国ツアー「加藤ミリヤ “DRAMATIC LIBERTY” tour 2016 」の開催が決定。ホール公演チケット一般発売中。4月23日にはアリーナ公演《7月24日大阪城ホール、8月4日さいたまスーパーアリーナ》チケット発売スタート！

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