【連載】夫の不倫相手を訴えた! 実録「慰謝料請求裁判」体験記5

別れを拒否し、自殺予告メール 夫の不倫相手との修羅場が始まった

2016/02/18 15:00

■夫宛てに自殺の予告メール

 悪い想像ほどよく当たると言いますが、まさにその予感はビンゴでした。その夜、長らく使っていなかった夫の昔のメールアドレス宛てに、さなえからメールが届きました。そこには自殺を匂わせることが書かれていました。混乱した夫は泣いて、わたしに頼みました。「もう一度、あのコに会ってきちんと話をして、納得の上で自分のことを諦めてもらいたい」と。

 バッカじゃねーの。「死ぬ予告をする人は絶対に死なない。死んだとしても、それは狂言のつもりが、うっかりやりすぎただけの事故」「20回別れ話をして別れられなかった人が、この期に及んで別れられるはずはない」と、いくら説明をしても無理なようです。一方、さなえからの連絡は、「死ねなかった。あなたのためにも死んじゃいけないって思った。だって、わたしはあなたの彼女だから。別れたくないからもう会いません。ずっとあなたの彼女だと思って生きていきます」というメールを最後に途絶えました。

 そのメールを前に「で、彼女はこう言ってますけど、あなたはどうするんですか」と再度問いただしたところ、ようやく夫も諦めがついたのか、「もう会わない」とわたしに誓いました。

 一応は収まったかのように見えますが、この後、もっとひどいことになる可能性もないとはいえない……そうなった場合はどうするのか。その時、頭にちらりと「離婚」「慰謝料裁判」という言葉が浮かび上がりました。
(まほ)

最終更新:2019/05/17 20:05
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