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劇団態変の主宰・金滿里さん

 2020年のパラリンピックを前に、障害者への関心が高まっている。「欠損女子」によるバーイベントが話題になり、乙武洋匡さんが、健常者と障害者の垣根をなくすため、パラリンピックを五輪と統合することを提唱して議論を呼んでいる。関西で30年以上活動を続け、12年ぶりに東京で公演を行う、障害者による劇団態変の主宰・金滿里さんに、活動の趣旨や障害者に対する社会の動きについて話を聞いた。

■自然に一番近い自分の身体で表現をしようと思った

――金さんは劇団を立ち上げる前、身体障害者のための団体で活動をされていたそうですが、そのような活動と演劇は違うように思えます。もともと、演劇が好きだったのでしょうか?

金滿里さん(以下、金) 私は、母親が韓国の古典芸能の大家という家に生まれた、在日コリアン二世です。母は韓国古典舞踊や琴・パンソリという唄のできる人で、私も物心ついた頃から見よう見まねで踊りなどをする才能があったらしく、母は自分の跡継ぎにしようとしていたらしです。しかし、そんな私が3歳でポリオに罹って障害者になってしまいました。

 韓国人はよく自分の身の上話を人に聞かせるのですが、母はこのことを人生の嘆きのネタとして友達に話しましてね。それを聞いていて、自分は障害者になったことで、芸能とは関係なくなってしまったんだな、としか思いませんでした。

 その後、成人する頃になって、障害者差別をなくす運動と出会って参加しました。それまでの暗かった人生が変わる大きな転機だったのですが、その運動も方針の違いで脱会し、放心状態になってしまった。でも、気休めで何かをするのではなく、やりたいことがなければ、あえて何かをやるのはやめよう、深く静かに沈殿して、二度と浮上しなくてもいいのではないかと思っていました。それが、沖縄に旅行に行ったことで変わりました。

 健常者の友人と沖縄に3カ月間、放浪の旅に行ったのですが、その際、健常者でないと行けない山奥の滝への観光があったんです。彼女たちに「私はここで待っているから行っておいで」と言ったら、本当に行ってしまって、私は一人放置されたんです(笑)。大自然の中に一人取り残され、自分も大宇宙の中のサイクルの中で生かされているのだなと実感したとき、自然に一番近い自分の身体で表現をしようと思ったんです。

 それまでやっていた障害者のための運動は言葉の世界ですから、相手を論破したり、理路整然と説得したりしなければなりません。それは、障害を持っている自分自身が表しているのではなく、言葉自体、脈絡、文法や文体であるので、そこにモヤモヤを感じていました。せっかく障害があるのだから、それを使おう、論より証拠だと。人の考えを一瞬にして変えることができるのが演劇の表現なのではないかと思い、29歳で劇団「態変」を立ち上げました。

――劇団員の方たちは、演劇初心者の方ですか?

 はい。既存の表現の形をとらないほうが、よりエッセンスが中から湧き上がってきて、表現せねばならないものを素直に感じられるところがあるので。専門教育を受けると、逆に何か曲げられてしまうところがありますよね。

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