大陸に吸収されゆくスターたち……

K-POP、韓流ドラマも「中国化」?  “チャイナマネー”に揺れる韓国芸能界の今

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『BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2014~2015“X”』/YGEX

 韓国のアイドルグループ「TWICE」で活躍中の台湾人メンバーが、韓国で放送されたとあるバラエティ番組で自国・台湾の旗を掲げたことから、中国の視聴者たちから「台湾独立主義者」と非難されている。

 中国からの激しい非難に、彼女は深々と謝罪。しばらく中国での活動を自粛することになったが、まだ16歳の少女にとってはつらい経験だったに違いない。とはいえ、韓国がそこまでして中国の顔色をうかがうのは、それなりの理由がある。最近、韓国芸能界では、猛烈な勢いでチャイナ・マネーが威力を増しているのだ。

 韓国の人気バラエティ番組のフォーマット権を中国が買い取るのは、もはや恒例と化しているが、さらに最近では、韓国の有名プロデューサーや人気演出家たちの中国進出も増えているそうだ。すでに中国で新番組をスタートさせた韓国人プロデューサーもいる。制作費に限界のある韓国と違って、中国ではあらゆるコンテンツの制作が実現可能であり、プロデューサーの力量も大幅アップする。それに、例えば韓国国内の視聴者はせいぜい5,000万人が限界だが、中国では億単位の人が見てくれるということも、プロデューサーや演出家たちが中国へ渡る理由のようだ。まさにアメリカン・ドリームならぬチャイナ・ドリームである。

 最近、韓国では「韓流の中国化」という言葉をよく目にする。昔から問題とされてきた韓国の劣悪なドラマ制作環境が、中国によって思いもよらぬ改善を果たしているためだ。

 というのも、韓国では夜に放送予定のドラマの撮影をその日の午前に行ったり、撮影が間に合わず放送を休止する事態がしばしば起こる。しかし、ついに「100%事前制作」の時代が到来しつつあるのだ。

 これまで韓国の映像コンテンツは放送後、すぐにネットで配信・拡散されてしまい、版権を売り出す頃には値段が急落することもあった。そこで、韓国の制作陣たちは、中国に作品を高く売るために“事前制作”という手を考えたのだ。

 事前制作とはその言葉の通り、第1話から最終話まで作品を完成させてから、テレビ放送すること。ドラマの制作と放送が同時進行だったこれまでは、どうしても韓国で放送されたものがネットに上がって版権の値段が下がる。しかし、ドラマが事前に完成していれば、韓国でテレビ放送する前に、版権を中国に販売することもできるだろう。さらに中国では放送の約3カ月前に作品の事前審議を行うので、審議に通すためにも事前制作は有利だ。

 そのおかげで現在、ソン・ヘギョ主演の『太陽の末裔』や、イ・ヨンエ主演の『師任堂(サイムダン) The Herstory(仮)』など、中国を狙った韓流ドラマの期待作が次々と事前制作で進行している。韓国で長く続いた悪習を一気に断ち切らせたのが中国の資本だったことには、多くの韓国人が脱力感を隠せないようだが。

 チャイナ・マネーは現在、韓国自慢のアイドル文化にまで手を伸ばしている。韓国のトップアイドルグループであるBIGBANGが昨年の大みそかに、韓国ではなく中国の特別番組に出演したことは、まさにその一例といえるだろう。また、人気ガールズグループEXIDが、中国不動産財閥の息子・王思聡氏がオーナーであるバナナプロジェクトと業務提携を結んだのも、なかなか興味深い。

 同じくバナナプロジェクトと契約し中国進出を果たしたT‐ARAは、その後、韓国での活動が激減。もはや、中国での活動をメインにしている。今まさに人気が軌道に乗っているEXIDが、同じ道を歩む可能性は十分ある。

 徐々にチャイナ・マネーに飲み込まれている韓国のエンタテイメント業界。中国の資本主義が作り上げる「韓流」を目の当たりにする日も、そう遠くはなさそうだ。
(李ハナ)

日本は出番がない話!

しぃちゃん

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