角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第104回

働くママの大問題! 大雪で自宅学習となった子どもを置いて、仕事へ……

2016/01/23 17:00
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仕事から帰ったら、庭に娘が作った可愛い雪だるまがいました

 東京にも雪が降り、冬本番。1月18日は、積雪のため交通機関に運休や遅れなどの影響が出ました。当日は駒沢の森こども園でも、専業ママたちの子ら8人がお休みになりましたが、なんとかして登園する子どもも多かったです。働くママはつらいですよね。私は徒歩とバスで、時間は多少掛かったものの、まだラクな方でした。駒沢の森こども園は、東急田園都市線の駒沢大学が最寄り駅であるため、田園都市線に住むスタッフが多く、ニュースで報道されたように、駅に入るための人数制限などの影響をモロに受けてしまいました。

 私は子どもの弁当を作るので、毎朝5時半に起きていいます。普段は朝活じゃないですが、子どもを送り出したあと、掃除、洗濯、筋トレ、読書などをして、9時頃に保育園へ出勤します。この日はスタッフからの連絡があった時、対応できるように身支度をしてスタンバイしていました。連絡はなかったのですが、心配だったので保育園に電話をすると、早番の先生が無事着いたとのことで安心しましたが、中には1時間以上遅れてしまったスタッフも。途中「今日は休んでいいですよ」と連絡をしたのですが、頑張ってきてくれました。

 こんな状況の中、娘の通う私立小は通常登校(!)ですが、入学してすぐの保護者会で、「危険だと感じたら家庭学習にしてください。欠席にはなりません」と言われていたので、5時半の時点で、学校に「本日は家庭学習にします」とメールしました(欠席連絡はメールというルール)。家からバス停までと、学校の最寄り駅から教室まで(通常でも20分は掛かる道のり)が危険という意味でお休みにしたのですが、まさか駅に人があふれて長時間待つような状況になっているとは思いませんでした。

 子どもは自分で判断することが難しく、駅に入るまでに入場規制がかかるような場合では体調を崩すことも考えられます。もちろん、大人のように「人が少なくなるまでカフェで待ってよう」なんて選択肢はないので、本当に行かせなくてよかった。恐らく学校側は、保護者に判断を委ねているのだと思います。学校が近い子たちは、学校で雪合戦をしたり、楽しかったみたいですし。「過保護にさせたくない」と考えている保護者が多く集まる学校のため、あえて通常登校にしていた子がいたのだと思います。

 娘は自宅学習になりましたが、私はもちろん出勤です。子どもを1人置いて出かけるのは、精神的によくないですよ。でも、仕事があります。「雪で車がスリップしてぶつかってくるかもしれないから、雪遊びは門の中」「人が来ても絶対にドアを開けない」と約束をさせ、お昼ごはんの指示をし、家を出ました。たまたま、通常業務の日だったので14時半には家へ戻りましたが、テレビの収録やロケなどタレント仕事が入っている日だったらと思うと、ぞっとします。娘が大きくなり、仕事に連れて行っても自分で時間を潰せるようになったので、最近はまだいいですが、小さい子どもを持つタレントさんは、専属のシッターさん同伴で現場に子どもを連れてきている人もいます。私なら家で見てもらった方が、仕事に集中できるけど、人それぞれなのかしら……。

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