『「嵐」的、あまりに「嵐」的な』・『Hey! Say! JUMP 9つのトビラが開くとき』出版記念

「嵐の授業」の関修氏とコラムニスト田幸和歌子氏が語る、SMAP騒動、そしてジャニーズ再編

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左から『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』(アールズ出版)、『「嵐」的、あまりに「嵐」的な』(小社刊)

 SMAPの「育ての母」といわれる飯島三智マネージメント室長の退社に伴い、SMAPの分裂・独立問題が明るみになり、ジャニーズファンのみならず日本中に衝撃が走った。2015年12月に『「嵐」的、あまりに「嵐」的な』(小社刊)を上梓した明治大学法学部非常勤講師の関修氏と、『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』(アールズ出版)を上梓したコラムニストの田幸和歌子氏が、この問題を経た今後のジャニーズの行方を分析する!

田幸和歌子(以下、田幸) もともとSMAPは独自路線で “ジャニーズ”の枠を超えて売れた最初のグループですよね。バラエティという路線を開拓したことをはじめ、その功績は本当に大きい。でも、近年のSMAPは、“ジャニーズらしさ”を崩す方向にばかり行っていて、ジャニーズとはすでに別の事務所にいるような印象がありました。ジャニーズはウラ側を見せないところに美しさがあるのに、私生活を切り売りしたり。

関 修(以下、関) 急に稲垣(吾郎)くんが同居人の話を始めたりね。

田幸 SMAPファンはいわゆる後輩への“担降り”などの概念がなく、ほかのグループや個人に興味のない人も多いので、一般的に言われる“ジャニーズファン”とはちょっと違いますよね。「飯島さんが追い出されるなんてかわいそう」という声が多く上がっていますが、ここに至るまでの派閥問題の醜さといったら、ジャニーズファンにとっては不安の尽きない問題でした。それが「週刊文春」(文藝春秋、2015年1月29日号)のメリー(喜多川副社長)さんのインタビュー記事につながったわけです。ただ、あれはあれで飯島さんが誇りを傷つけられたのも当然ですよね。「SMAPは踊れないじゃない」なんて言われてしまって。

関 マッチ好きの人に言われてもね。

田幸 マッチが踊っているところ、見たことないですよ(笑)。

関 この騒動後、事務所はどのように出直していくかが、これからの課題ですね。

田幸 アンチがここぞとばかりに「ジャニーズ事務所は腐っている」と騒いでいます。そればかりか、今回初めて「メリー喜多川」という名前を知ったような人たちまで、Twitterなどで「老害」「パワハラ」と一方的にヒステリックに叩いている。大きなものを叩く方が面白いこともあるでしょうけど、ジャニーズ事務所そのものへのダメージが大きいですから、一丸となって信頼関係を回復しないと。

関 絆を深めて、一つにまとまってほしいね。

■SMAPは「超アイドル」、嵐は「脱アイドル」

田幸 関先生のご著書『「嵐」的、あまりに「嵐」的な』というタイトルにしびれました。「ジャニーズ」というくくりでも「アイドル」というくくりでもない、嵐が嵐固有になっているその雰囲気は、ボヤッとした何かですが、あるんです。

関 そのボヤッとしたものを、なんとかしたかったんです。嵐ファンだけでなく、いろいろな人が嵐を見て、それぞれの何かを感じている。その他のものに集約されない“嵐的なもの”をなんとか語らなければ、という点がテーマの1つでした。

田幸 「嵐」(=カッコ付きの嵐)、まさにそうですよね。嵐の特別感は、「嵐」と表現すれば説明はいらない。これは発明だと思います。先生は、ご著書の中でSMAPを「超アイドル」、嵐を「脱アイドル」と位置付けています。その違いについて教えてください。

関 SMAPの歌は、誰もが歌いたくなるような歌。それは、アイドルの垣根を下げたのではなく、アイドルを超えて普遍化されたということです。学校の音楽の時間に習うのはもちろん、日常的にSMAPの代表曲を老若男女が思わず口ずさんでしまう。つまり、“アイドルは女子どもが見るもの”という一般的なアイドル観を超越し、日本国民がすべからく普遍的にSMAPを享受している。だから「超アイドル」なんです。嵐の場合は、上から下りてきて「みんなで歌いましょう」というのではなく、日常生活でなんとなく嵐を目にして、アイドルとして捉えるのではなく、近所のお兄さんとか息子とか孫のように身近な人に置き換えて捉える。アイドル的ではないから「脱アイドル」です。

田幸 「嵐」は国民の人気者になったのに、崇める対象にはならない、その点が独特ですね。

たしかに、ジャニワの世界を嵐ができるかっていうとナイな

しぃちゃん

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