[ジャニーズツッコミ道場]

カッコつけではなく「緊張しいなスーパーサイヤ人」であるKAT-TUN・上田の“素”の魅力

2016/01/10 17:00
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見つかれ! 上田、一般に見つかれ!!

 今回は、田口淳之介のグループ脱退&事務所退所が発表されたKAT‐TUNの中でも最も今後の行末が心配されているメンバー・上田竜也の真の魅力について考えてみたい。

 ど真ん中アイドル路線の亀梨和也や、独自のすっとぼけ&毒舌センスを持つ中丸雄一に比べ、「ボクシング」という直接的にアイドル仕事に結びつきにくい特技を持つ上田が心配されるのは、やむを得ない面もあるだろう。

 また、スポーツキャスターとして活躍している亀梨、『シューイチ』(日本テレビ系)レギュラー出演者の中丸に比べ、『炎の体育会TV』(TBS系)に隔週出演してはいるものの、しゃべりの仕事はしていないこと、もともと口数が多くないキャラであることも不安な要素の1つだと思う。

 さらに、自分から発言しないことで、誤解されやすいところもある。というのも、『ジャニーズカウントダウン2015-2016』をはじめ、ジャニーズの各グループが集合する歌の祭典番組等に出るたび、一般視聴者や他グループのファンから「なんで上田は踊らないの?」「上田はカッコつけてばかりで全然踊らない」などと言われてしまうことがあるのだ。

 かつてはタッキー&翼・今井翼リスペクトでガシガシ踊っていたこともあるとはいえ、実は本人が「苦手なもの」として「ダンス(ダンスレッスン)」を挙げるように、「踊らない」わけではないのだが、「踊る気がない」と思われてしまう。「アイドルなんだからダンスが苦手なんてダメだろ」と思う人もいるかもしれないが、いわゆる「売れているジャニーズ」にはダンスが苦手な人なんて山ほどいるはずだ。

 金髪+笑顔を見せないために、「カッコつけてる」と思われたり、いかつく見られたりしがちだが、これは緊張しやすい性質と極度の人見知りからであり、それを知って見ると、「単に緊張しいなスーパーサイヤ人」のように見え、愛らしくも思える。実際、グループで出演している『ザ少年倶楽部プレミアム』(BSプレミアム)や『KAT‐TUNの世界一タメになる旅!』(日本テレビ系)などで見せる顔は一番無邪気だったり、笑いのツボが浅かったり、スタッフからは「イジられ放題」だったりする。

 『少プレ』にいたっては、番組公式キャラクターとして上田作のゆるキャラ「ペロ男」を採用し、もっと世に広めるためにグッズ作成&真剣に「ペロ男会議」をしたり、ふなっしーに会いに行き、「ゆるキャラレスリング」会場でさまざまなゆるキャラと交流したりもしていた。人間ではない何かとも普通に交流する上田の様子を見るたび、一番の魅力はこういうところだと思うのだが、いかんせん一般にはそういう素顔が披露される場がない。

 コンサートでは、両足をめいっぱい広げ、片足をトロッコの柵にのせた「大股開きのマドロスさん」みたいなポーズで歌うノリノリの姿が魅力的だが、これも一般に見つかる機会はない。

「ROCKキャラ」→「妖精が見える不思議キャラ」などの迷走を経て、『ランナウェイ~愛する君のために』(TBS系)での好演から、役者としての道を真剣に歩み始めた上田だが、彼の真の魅力は田口脱退発表後放送の『タメ旅』で何かと「4人の思い出」を連呼するような“素”の部分にあると思う。

 誤解を受けやすい不器用さの一方で、それも含めてオタク人気は高い上田。素の魅力を知ってもらうためには、メンバー同士のやりとりを見てもらうのが一番だが、さまざまな困難にぶち当たり続けているKAT‐TUNではそれがなかなか難しい。

 メンバーの誰かが何かの賞を受賞したり、ドラマやバラエティでブレイクしたり、なんならメンバーの関係性の「萌え」が一般に見つかるのだって良い。きっかけは何であれ、KAT‐TUNやジャニーズそのものに興味のない世間からも持たれてしまっているネガティブイメージをとにかく早く取り除くこと。一人ひとりの魅力が再発見されるためには、ぜひ今、何か明るい「追い風」がほしい。
(田幸和歌子)

最終更新:2016/01/10 17:00

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