魔の“フジ火10枠”最新作は?

「フジが捨て身すぎ」遠藤憲一&渡部篤郎、W主演ドラマが「危険な賭け」といわれるワケ

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『お義父さんと呼ばせて』(フジテレビ系)公式サイトより

 フジテレビ系の10月期の連続ドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(松坂桃李主演/火曜午後10時~)は、全話平均視聴率9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2ケタ台に届かず、同局の期待を裏切ってしまった。

 同局にとって、この「火10枠」は、ここ最近すっかり“鬼門”となっている。4月期の『戦う!書店ガール』(渡辺麻友&稲森いずみW主演)は平均4.8%、7月期の『HEAT』(EXILE・AKIRA主演)は平均4.1%で、2クール連続で禁断の5%割れの大爆死。そして、10月期の『サイレーン』も振るわぬままだった。

 来年1月期こそは、起死回生を図りたいところだが、放送開始前に早くも暗雲が立ち込めている。というのも、キャストの時点で問題がありそうなのだ。

 次クールの同枠ドラマは、『お義父(とう)さんと呼ばせて』で、遠藤憲一と渡部篤郎のW主演となる。同ドラマは、『医龍』シリーズ(フジテレビ系/坂口憲二主演)、『BOSS』シリーズ(同/天海祐希主演)、『夜のせんせい』(TBS系/観月ありさ主演)、『アイムホーム』(テレビ朝日系/SMAP・木村拓哉主演)などを手掛けた脚本家・林宏司氏のオリジナル作品。

 ストーリーは中堅専門商社の部長を務める51歳独身の大道寺保(遠藤)が、28歳年下の彼女・花澤美蘭(蓮佛美沙子)との結婚を決意する。その父で一流総合商社の取締役・花澤紀一郎(渡部)は、大道寺と同じ51歳で、当然結婚には反対。年齢は同じだが、生き方も考え方もまるで正反対な2人が、“結婚したい男”と“結婚させたくない男”の立場になり、オッサン同士の仁義なき闘いが勃発する。しかし、そんな相容れないはずの2人が、いつしか心を通わせていくというコメディタッチのドラマだという。

 遠藤といえば、今最も売れている“脇役俳優”といっていいだろう。遠藤が連ドラに出演しないクールはないほどで、今年4月期には『ちゃんぽん食べたか』(NHK総合/菅田将暉主演)、『Dr.倫太郎』(日本テレビ系/堺雅人主演)、『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系/大島優子主演)、『不便な便利屋』(テレビ東京/岡田将生主演)と4本を掛け持ち。7月期にはテレビ朝日系の深夜ドラマ『民王』で菅田とW主演を務め、10月期はTBS系『結婚式の前日に』で、主演・香里奈の父親役を演じた。今作『お義父さんと呼ばせて』は、プライム帯の連ドラで初主演となる。

 一方、渡部はかつて主役を張ることも多かったが、最近は脇を固めることが増え、今年は1月期『銭の戦争』(フジテレビ系/SMAP・草なぎ剛主演)、4月期『天使と悪魔‐未解決事件匿名交渉課‐』(テレビ朝日系/剛力彩芽主演)、秋には『デザイナーベイビー‐速水刑事、産休前の難事件‐』(NHK総合/黒木メイサ主演)と、いずれも重要なポジションで出演。地上波での連ドラ主演は、2014年4月期の佐藤健とのW主演だった『ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~』(フジテレビ系)以来、9カ月ぶりだ。

「コワモテのルックスながら、硬軟自在の役をこなす遠藤の存在感、演技力は出色です。視聴率的にはボロボロだった『結婚式の前日に』など、遠藤の存在があったからこそ、内容が酷評されることがなかったといってもいいでしょう。渡部はシリアスな役どころが多かったのですが、近年ではコミカルな役もこなすようになって、役者としての幅が広がっています。この名優2人がW主演を務めるわけですから、面白くならないはずはないのですが、脚本次第ですね……」(テレビ評論家)

 確かに、この2人なら、ドラマの内容自体には期待感が高まりそうだが、フジにとって、重要なのは視聴率という結果だ。せめてヒロインには数字を取れそうな女優をキャスティングすればよかったのだが、主演ドラマ『37.5℃の涙』(TBS系)で全話平均6%台と大爆死してしまった蓮佛の起用となった。果たして、脇役専門といっていい2人によるW主演で視聴率が取れるのか? フジは、捨て身ともいえる危険な賭けに出たようだ。
(森田英雄)

公式サイトに漂う「松竹喜劇映画シリーズ」感

しぃちゃん

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