妊娠を招いた相手との「避妊」「産後のかかわり」、疑問に答えます

 初回記事は私が想像していたよりずっと多くの方が見てくださったようで、とても嬉しいです。賛否両論寄せられるのは当然ですが、やはり一人でも多くの方が読んでくださってこその執筆なので、ご覧になってくださった皆様へ大変感謝しております。

 さて、今回の記事ではいきなり本題(インタビュー記事)のつもりで執筆していたのですが、なんだかコメント欄でご丁寧な質問形式のコメントをお見かけしたので、それだけお答えしてみようかなぁと思います。

 まず、「予期せずして妊娠ってほんと? 避妊してたの?」問題ですね。

 正直にお答えすると、“きちんとした避妊”はしていませんでした。どこまで詳細にお答えすることを望まれているのかは分かりませんが、まず避妊の意識や避妊に関する俗説など、避妊にもあらゆるレベル・段階があることを踏まえて答えさせてくださいませ。というのも、挿入を伴う性交渉において、完全(100%)な避妊というのが、とてつもなく困難であることを、当時の私は知りませんでした。ピル服用も100%ではない(正しく服用していれば99.9%だそうですが)。アフターピルも効果は98%(実際にこの2%の可能性をすり抜け着床した例を私は後に知る機会がありました)。また、当然コンドームだけで避妊が十分とは言えませんね。装着時にズレがあって漏れたり、行為中に外れたり、破けたりもします。ちなみに生理中でも妊娠する可能性はありますし、安全日というのは結構全然安全ではなかったりします。

 これらをすべて当時の私が十分理解していれば“セックスをした”時点で、妊娠の可能性を予期していたことになるでしょう。ですが、先ほども述べましたか、今こうして語れるほどの知識は当時持ち合わせていませんでした。なので、「あの時は予期していなかった」と言うことも許されるのではないか、というのが私の考えです。

 念のため、曖昧さ回避のため述べておくと、妊娠をしたと思われるセックスの際、コンドーム非装着で膣外射精でした。それまでもセックスにおいて、コンドームを使用しないで膣内射精に至ったことはありませんが、コンドームを装着するか否かはその時々の相手の意思に委ねていて、「つけなければ、しない」と意思表示もしていませんでした。これはとても無責任なことであったと今では思いますが、まずセックスシーンでそういった意識をきちんと共有するのは労力が要ることで、当時の無知な私にとっては、蔑ろにしていた節があると思います。また、意外がられることもありますが、実のところあまりセックスが好きではありません。なので、セックス自体、頻繁にしていたわけではないです。

 結婚願望が皆無の私にとって、「子供が欲しければ、いつか“ウッカリ妊娠する”しかないんだろうなぁ」というボンヤリとした意識は、いつも心のどこかにあったと思います。とはいえ、わざわざ“妊娠するためのセックス”に及んだことは、この一件も含めて、これまで一度もありません。敢えて企んで妊娠するよう仕向けたことはないということ、これは事実です。もしもこの先もう1人子供が欲しくなった暁には、「セルフ人工授精で徹底的に自覚的に妊娠するのが良さそう」と考えています(セルフ人工授精については、またインタビューでも登場予定の妊娠を希望する女性の同性カップルや精子提供経験者の方と掘り下げるので、お楽しみに)。

 ちなみに、ことに及ぶ際、相手の方から「今日って大丈夫な日?」と聞かれたことが、今でも確かに記憶にあります。その時私は「まぁ……大丈夫」とお答えしました。しかし、これは十分な回答ではありませんね。正直なところ、この時すでに、私は“安全日”についての知識は多少持ち合わせていました。それが「まぁ……」の部分です。私が省略した、この「まぁ……」の部分、全文を書き出すとすればこうです。

「そもそも“大丈夫な日”という考え方は、妊娠したい人向けに“妊娠しやすい日”が科学的に割り出された結果、妊娠したくない人が逆説的に、それ以外の日を“妊娠しやすくはない日”と解釈したことに始まり、いつのまにか“危険日/安全日”というような総称にすり替わり生まれた考え方なので、100%妊娠しない日という意味で質問しているなら、“大丈夫な日”というのは存在しません。しかし、おそらくあなたは“妊娠しやすくはない日”? というレベルで聞いていますね。それならば生理予測アプリで危険マークが付いていないというレベルでお答えすることが求められていると勝手にお察しし、」

 非常に長い説教のような、性教育の講義のようなセリフになってしまうところでしたが、それを怠ったのは私の選択であり責任ですね。これを言わないという選択をした時点で「予期できたのでは?」と言われれば、そうとも言えるかもしれません。

 なので、私が「予期していたか否か」は質問者さまの解釈によっても変わってくると思います。ただ、上記に書いたことは「本当」です。しかしそれにしてもこの話、ここに書いただけでは全然書き足りない……というか、「避妊に関すること」って、今の私なら結構いくらでも書けるような気がするので、いつかそれに特化した記事を書くのも良いかもしれませんね。多少は需要がありそうな気がします。

 そして次が「その時のお相手は私の妊娠・出産を知っているのか」問題ですね。

 これは端的にお答えできる優しい質問で助かりました。相手の方は、私が妊娠していたことも、子供を産んだことも、知っています。妊娠が分かって2日後くらいに電話でお話して、妊娠中に一度お会いし、陣痛がきたときにはメールをしましたし、産まれた直後にもメールでお知らせしました。産まれてきた子供とは生後3カ月の時に一度会っていて、その後しばらく会わず今に至っています。生後3カ月の子供と対面した時には彼がどういう反応を見せるのか、私自身とても興味がありました。まず「パパだよー」と言うのかどうか。これについては、言いませんでしたね(笑)。別に言ったら言ったで私は笑ったと思いますし、「意外と喜んでいるんだなぁ」と安心できたかもしれませんが、彼はなかなか複雑な心境だったのだと思います。抱っこして散歩してくれたりはしたんですけどね。その後は、「寝返りした」「歩いた」「運動会!」などの知らせをたまに写真付きのメールなどで送っています。ちなみに、私の周りの人(友人・知人ら)は、誰もその人の情報を(名前や職業など、ほとんど何も)知りません。名前などを私から説明したのは、私の祖父母と両親と兄弟だけで、会わせたことがあるのは姉のみです。

 その男性と私は、結婚を前提にしたお付き合いをしている間柄ではありませんでした。別に不倫などのワケありでもありませんが、私は結婚したくないので、「結婚前提のお付き合い」などそもそも誰ともしていないわけです。彼に妊娠を知らせる際に、「産んで育てる」ことは一方的に決め、伝えましたが、それ以外の「私と子供に関わりたいか/関わりたくないか」「養育にかかるお金は払いたいか/払いたくないか/払えないか」「周りに知られてもいいのか/知られたくないのか」「両親に子供の顔を見せたいとかそういった気持ちがあるか→もしあれば会わせに行きます」などの意思確認をして、産まれたときには「会いに来たい気持ちがあれば、どうぞ会いに来てください」という話をしました。まぁこれは言い訳っぽく聞こえればそれまでですが、このときのやり取りにもご興味ある方がおられたら、いつかその一部を書いてみることも考えます。

 ではでは、ひとまず今回はこのくらいにさせていただいて、次回から様々な「家族のかたち」を持つ方々へのインタビューに入ります。

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