【messy】

加齢でやせ細るアソコ…。最新のアンチエイジング機器で、ふっくら復活!

2015/11/30 20:00

 皆さんが見ているmessyのページには、どんな広告が表示されていますか? 筆者・久保樹のは「しわとり」「酵素ダイエット」「シミ・シワ対策」など、アンチエイジングのターゲット広告ばかり。……えーいうるさいわい! アラフォー女をなめんなよ! こちとらピッカピカのツルツルじゃい(あくまで自己申告)!

 で、ふと思ったのですが。顔やカラダのアンチエイジング製品はあっても、あそこ(そうです、ま○こです)の老化って、どうにも食い止められないものなのでしょうか? あそこだって臓器の一部だから、当然年齢とともに衰えていくものだし……。そう思っていたら、恵比寿に「キュアクリニック」という体臭ケアと女性器のアンチエイジングが専門のクリニックが、11月16日にオープンしていたことがわかりました。こ、これはぜひ話を聞かねば!

「あのー、取材したいんですけど……」

 おそるおそる連絡してみると、あっさりOKが。しかし久保樹は子宮がん検診ですら「はあ~」とため息をついてしまうほどの、大のビビリ。そこで編集のM嬢に、代わりに体験してもらうことにしました。同じくアラフォーのM嬢は尿漏れや性交痛はないものの、小陰唇がやや大きいかなと思うのと、色素沈着が気になっているそう。

◎アソコはどんなふうに加齢する?

「20代のときの性器は脱毛してなかったのもあるからよく覚えてないけど、それでも今よりは外性器がふっくらしていたと思います。でもそれってつまり、膣内もこけたってこと? それはそれでイヤだなあ」(M嬢)

 彼女は「おひとり様ストリップ鑑賞」にハマっていて、そこで気付いたことがあった。それは「若い踊り子さんはあそこがぷっくりしているのに、ベテランのはやせている」こと。加齢とともに重力によって、下がっていくのかしら……? 確かにロリ系のエロマンガにはよく、「あそこがぷにぷに」という描写が登場します。ぷっくりしてることこそ、若さの証なのかしら……? ああ、疑問はつのるばかり。

 クリニックからは「前日までにIラインは処理してきてください」と連絡がありましたが、M嬢はすでにレーザーで脱毛済み(痛くなかったの?)。また生理中と、3カ月~1年前までに子宮頸がん検診を受けていなかったり、受けていても結果が擬陽性以上の場合は施術ができないそう。過去に子宮体がんと頸がん、子宮内膜症などの病歴がある場合は、カウンセリング次第ではこれまた施術できないとのこと。いずれもクリアしているM嬢と向かうと、院長の上田弥生先生が迎えてくれました。

 上田先生は大阪市立大学医学部を2009年に卒業後、総合病院などの産婦人科、婦人科、不妊治療外来で治療にあたっていました。でもなんで女性器のアンチエイジングを専門にしようと思ったのでしょう? それは産後の患者から、尿漏れやお風呂上がりに膣から水が漏れるなどの症状を訴えられても治療法がなく、話を聞いてなぐさめて、骨盤底筋群体操(いわゆる膣トレ)を勧めるぐらいしかできなかった無念から始まっていると語りました。

 クリニックでは「サーミバー」という、高周波を膣内から外側まで照射することで、膣内のコラーゲンを生成・増殖を促進して膣内外の環境を整える機械を使うのですが、先生はこの機械と出会い、「たくさんの女性がこれで救われたら」と思って導入したそうです。

 しかし先生自身はまだ30代。女性器のアンチエイジングには、まだ早いのでは?

「私も女性ですから、今後自分も直面する問題としてとらえています。そして私自身は、性をタブー視する現在の日本の風潮に、疑問を持っています。性は命の源だし、身体の一部だし、性の充実は人間にとって大事なもののひとつですよね? トランスジェンダーの方もいらっしゃるのでそう単純ではないですが、わかりやすさを優先してあえて単純に言うと、女性が女性として生まれてきてよかった、男性が男性として生まれてきてよかったと自分のことを受け入れられるといいなと思います。自分の性を愛して受け入れ、そして人の性を愛して認めることで、より幸せなパートナーシップも築けるのではないでしょうか

 す、素晴らしい。初対面なのに好きになりそうです! 施術はまず、問診から始まります。それが終わったら施術台にあがり、膣圧を測ります。生まれて初めて目にする膣圧計に興味津々ですが、M嬢は以前経験したことがあるそうで、ひとりで熱くなる久保樹とは反対に、極めて冷静そのもの。次に施術前の状態を記録して、ジェルを塗ったらいよいよスタート!

 サーミバーでの施術は、幅1センチ程度のスティック状のチップを内側に20分、外側は10分間なでるようにして当てていくのですが、最初は外性器から始めます。チップの温度を34℃程度から42℃まであげていきますが、M嬢によると「あちい!」ということはなく、デリケートな膣内は、ぽかぽか温かい感じが異物感を和らげてくれたそうな。とはいえ人によっては熱く感じることあるので、調整しながら進めますが、42℃まであげたほうが効果がわかりやすいとのこと。

◎膣壁をゴシゴシして施術

 あそこの壁をなでるように、ひたすら当て続けること30分。ようやく施術が終了しました。ここでもう一度膣圧計を取り出し測ってみると、M嬢の膣圧が施術前の1.5割増しになっているではありませんか! さらに術後の状態を撮影して見比べてみたところ、「小陰唇がきゅーっと締まって小ぶりになっていたし、大陰唇のスジも少なくなっていて感動を覚えた」そうです(久保樹は見てません! M嬢の感想です)。即効性があるのね~。とはいえ回数を重ねることで、効果がより持続すると上田先生。でもこの効果って、一体いつまで持つんでしょう? すぐに元に戻ってしまったら、意味がないじゃないのよ。

 ということでM嬢には施術の約2週間後に、再度感想を聞くことにしました。その後どうよ?

「外性器のふっくら感は手で触れるとわずかにまだありますねえ。中を指で確認してみたところ、施術した直後はそれほど感じなかったけど、1週間ぐらいしたら確かに、肉厚になった気がします。性行為のときって膣も充血して厚みが増すけど、何もしていないときでもその状態になってる、といえばわかりやすいですかね。外側のふっくら化は10日ぐらいで止まったけど、この状態が続くってことかな。何度か繰り返すとより効果がある気はします」

 パートナーには「違いがわからない」と言われたものの、自分的には感度が上がった気がする。性交痛があったりする人の方が、より違いが顕著なのでは? とM嬢はいいます。しかし顔やカラダと違って人目にそうそう晒す部分ではないし、パートナーだって同じように老化していくし。それでも女性器も、アンチエイジングした方がいいと思う?

「やっぱりあそこもふっくらしたほうが若々しさはあるんだろうなぁと。膣だって加齢は哀しいものだから、時間を巻き戻せるのは単純にうれしいし、へんな話だけど自信にもなるんじゃないかな? 人からは見えないところで自分が若々しくなってるって、悪い気はしないよね」(M嬢)

この結果を先生に報告すると、

「コラーゲンの産生は30日周期なので、1か月後ぐらいにははっきりと効果が出ます。直後のコラーゲン収縮による効果はだいたい2週間で落ち着いてきて、その後ハリが出るんです。学友の経産婦女性4人(もともととくに自覚症状はなかった方)から、「2~3週間経ったら、夫のペニスがひりひりするぐらい膣が狭くなった」という報告を受けました。1か月して急に性の感度が上がったという報告もあがっております」とのコメントを頂きました。1カ月後にさらに、驚きと喜びが待っているとは! なんだかこれって、いいことずくめじゃない?

 しかーし! 女性器全体を施術する場合のトライアル料金は15万円、本施術は1回税込み22万6800円、3回セットだと税込み54万4320円と、まさにひと財産なお値段。萎縮性膣炎や老人性膣炎にも効果があり、60代まで施術できるとはいえ、継続が難しい人も少なくなさそう。M嬢も、次のように見ています。

「『性交痛がある』『尿漏れがある』など切実な悩みがある人なら、その金額でも出せるのかも。今後たくさんの女性がアンチエイジングするようになって、それによって価格帯が安くなればいいな。『もう年だし、若いころと比べると体型も崩れているし』とセックスに消極的になっている人も、アソコが若返ればそれが自信となり、積極的になれるのでは? ただ物理的に性器に変化をもたらすのではなく、精神面にもプラスの効果を与える施術じゃないかな」

◎日々のケアでアンチエイジングするには?

 トライするには気持ちもお財布も勇気が要るかもしれないけれど、切実に悩んでいる人にとっては、それが吹っ飛ぶきっかけになるかも。でもそこまでにならないよう、日ごろ自分でできるアンチエイジングケアがあればいいのに。上田先生、それって教えてもらえますか……?

「外陰部はなんといっても、やさしく扱うこと! 外陰部にも顔と同様に皮膚と粘膜があるのに、顔は優しく洗って保湿して、外陰部はゴシゴシ石鹸で洗ってゴシゴシ拭くだけって人、たくさんいらっしゃいますよね。でも外陰部だって刺激するとシワになるし、垂れるし、乾燥するし、色素沈着だってします。しかもトイレのたびにこすられて、ナプキンで刺激されてと、結構ひどい扱いですよね。とにかく、やさしく洗ってください。お湯で十分で、石鹸はあまり使わなくていいです。膣内は頻繁に洗うと膣炎の原因になることがあります。とくにウォッシュレットは使いすぎないように」

「これでにおいもケアできますが、膣が臭うときは細菌性膣症などの病気の可能性があります。これは免疫力が高まれば自然に治ることも多いので、膣内を洗いすぎず、心身ともに健康を保つのが一番の予防です。とはいえクラミジアや淋菌などの性感染症や、子宮頚がんの初期は自覚症状が出ないことも多いので、検診はお忘れなく。すそワキガの場合は治療できるので、医師に相談することをお勧めします。下着はなるべく通気性の良い、綿やシルクなどの天然繊維がいいですね」

「あとは骨盤底筋群体操(膣トレね)でしょうか。膣を締める体操ですが、その感覚がわかりにくい方は、おしっこを途中で止める感覚、あるいは肛門を締める感覚と言えばわかるでしょうか? 気付いた時に膣のあたりの筋肉を、ぎゅーーーっと締めるのを繰り返します」

 ああ先生、やっぱり好きになりました! 久保樹はしばらく自己ケアでがんばりますが、「これは……!」と思った時には、よろしくお願いします!

(写真・文=久保樹りん)

最終更新:2015/11/30 20:00
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