『家族のうた』よ、再び

オダギリジョー『おかしの家』、1%台の大爆死! 深夜帯でも“低視聴率男”ぶりを発揮

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『おかしの家』(TBS系)公式サイトより

 TBSが10月期より、「テッペン!水ドラ!!」(水曜午後11時53分~深夜0時23分)というドラマ枠を新設したのを、どれほどの人がご存じだろうか?

 視聴率低迷のため、TBSは9月いっぱいで木曜午後9時のドラマ枠を廃止。その代わりに、新たに設けられたのが、この深夜ドラマ枠なのだ。同枠は深夜帯ならではのエッジの効いた企画への挑戦や、TBSの次世代クリエイターの発掘と育成を目的に創設されたそうで、視聴率にはそれほどこだわっていないようだが、そうは言ってもスポンサーありきの民放。あまりにも低すぎると困りものだが、同ドラマ枠で現在放送中のオダギリジョー主演『おかしの家』が、1%台という目を疑うような低視聴率を出してしまったのだ。

 同ドラマの舞台となっているのは、東京・下町の小さな駄菓子屋「さくらや」。主人公の桜井太郎(オダギリ)は早くに両親を亡くし、祖母・明子(八千草薫)が営む「さくらや」を手伝っているが、経営は苦しい状態。それでも、太郎が奮闘する姿を描いたヒューマンドラマだ。

 ヒロインには尾野真千子が起用され、藤原竜也、成海璃子らがゲスト出演するなど、深夜帯としては、なかなかの豪華キャスト。脚本・演出は、映画『川の底からこんにちは』で「ブルーリボン賞」監督賞、『舟を編む』で「日本アカデミー賞」最優秀監督賞を受賞した石井裕也監督が担当。主題歌はRCサクセションの「空がまた暗くなる」が使われるなど、深夜ドラマらしからぬ豪華版だ。

 しかし、それに反比例するように、視聴率は極めて悪い。初回は2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったが、その後も2%台をウロウロ。第5話ではついに1.8%まで落ち込んでしまった。深夜といっても、それほど深い時間ではなく、午前0時前後の放送。ほぼ同時間帯にオンエアされている日本テレビ系『青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~』(玉森裕太主演/木曜午後11時59分~)は、第6話までの平均が4.3%で、比較すれば、『おかしの家』の視聴率がいかに悪いかは明らかだ。

 オダギリといえば、やはり忘れられないのが、2012年4月期に主演した『家族のうた』(フジテレビ系)。同ドラマの第4話は3.1%という超低視聴率を記録し、今世紀に民放プライム帯で放送された連ドラ(テレビ東京を除く)の中で、当時の最低視聴率を更新した。このワースト記録は、後に『夫のカノジョ』(13年10月期/TBS系/川口春奈主演)が3.0%、『HEAT』(15年7月期/フジテレビ系/AKIRA主演)が2.8%を出して更新したため、『家族のうた』はワーストではなくなったが、“低視聴率男”として、オダギリの名はテレビドラマ史に刻まれてしまった。

 その後、オダギリはテレ東の深夜ドラマ『リバースエッジ 大川端探偵社』(14年4月期)で主演したが、テレ東以外の民放連ドラで主演するのは『家族のうた』以来、今回が3年半ぶり。オダギリは視聴率がさして、とやかくいわれない深夜帯だからこそ、主役を引き受けた感もあるが、深夜ドラマでも“低視聴率男”ぶりを存分に発揮しているようだ。

 ただ、視聴率に相反するように、ネット上での視聴者の評価は上々だ。「何気なくキャストが豪華だし、セリフはさりげなく惹きつけられる。懐かしくも新しい。ドラマというより、東京のある部分を覗き見している感じ」「深い物語なので、毎回楽しませてもらってます」「毎回、見た後の後味が良い。優しい気分になれる佳作です」「なんともいえず、不思議で、懐かしくて、切ない世界観。キャストも個性的で魅力的」「映画っぽい感じが好き」といった好意的な意見が多数上がっている。

 いわば昔のホームドラマ的なつくりで、視聴者に懐かしく、心温かい気持ちを抱かせる『おかしの家』。主演のオダギリもいい味を出していると高評価なだけに、“役者”としての彼の評価は下がらないかもしれない。
(森田英雄)

キムタク以上に「何演じてもオダギリジョー」な俳優じゃん?

しぃちゃん

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