日本にいながらアジアを満喫できる輸入食材店めぐり2

少なめの量も本場タイの屋台と一緒 マッサージやパブもある錦糸町の“リトルバンコク”

2015/11/28 17:00

 旅に行きたくて、行きたくて、ウズウズしながらも、仕事が忙しく旅立つことができない働き者のみなさん。そんな時は、日本にいながら外国を訪れた気分が体験できる“外国人街”へ。ひと度、店の扉を開けば、聞きなれない外国語が飛び交い、日本とはまったく違うゆるい空気が流れ、なんだかいろんなことがどうでもよくなるはず。

 旅好きライターが、インド、タイ、ベトナムの外国人街があるとのウワサを聞きつけ、食材の仕入れと交流を楽しみに、プチ旅行気分で訪れてみた!

■独特の雰囲気を醸し出す食堂兼食材店

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あっさりとした汁麺「センレック」

 インドを訪れただけでかなりおなかいっぱい気味だが、次にやってきたのは、“リトルバンコク”があるといわれる、錦糸町。JR錦糸町駅北口を出て、錦糸公園と道路を挟んだ通り一帯にタイ式マッサージ店が点在し、タイ人が多く集まっているという。訪れてみると、飲食店が建ち並ぶ300メートル四方ぐらいのエリアに、密集とまではいかないが、歩いてみると、ぽつぽつとタイ式マッサージ店のお店を発見した。

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陽気な感じ
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やや落ち着いた感じ
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黄色い看板が目を引くタイランドショップ

 そんなタイ式マッサージ店が集まるエリアに、独特の空気を醸し出し、佇んでいたお店が「タイランドショップ」。外から店内が見えづらく、初めての人をまったく寄せつけない。が、ほんの少しの勇気を出して、中へ入ってみると、そこはまさに現地の雰囲気そのままのタイの食堂が広がっていた。店内奥には大量のココナッツ缶、ナンプラー(魚醤)やらタイしょうゆなどのタイの調味料、タイ米、冷凍食品などもたくさん並び、輸入食材店も兼ねていた。

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珍しい、レンジでチンタイプのタイ米
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いかにも辛そうな唐辛子たち

■もうちょっと食べたい……と思わせる量が本場の屋台と同じ

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「タイランドショップ」の店内

 店を切り盛りしているのは、日本語上手で、しっかり者の横田ハタイカンさん。チャキチャキ働くタイ人のお母さんという感じで、声をかければ丁寧に答えてくれて、あとは適当に放っておいてくれる。お母さんいわく、「ここは、30年以上前から営業してる。錦糸町でイチバン古いタイのお店」とのこと。それゆえ、タイ人からの信頼は厚く、細身のキレイなお姉さんがやってきて、何か相談して帰ったり、タイ料理店で働いているらしい男性が何かを探していた様子で、お母さんに相談し、大量に食材を仕入れて出て行ったりする。

 食事にやってくるタイ人のお客さんももちろんいて、おいしそうな料理が運ばれるのを見て、ついつい食べたくなり、お母さんにおすすめを聞いて、「センレック」(550円)を注文してみた。これがうまい! あっさりとした鶏がらのスープに中太麺がよく合って、まるでレンコンのようなシャキシャキ感のある不思議な食感のつみれも付いている。あともうちょっと食べたい……と思わせる量が、本場タイの屋台とまったく一緒だ。

[住所]東京都墨田区錦糸3-7-5

 なお、錦糸町はこのエリアのほか、駅南口方面にタイ文化を発信する「タイ教育・文化センター タイテック」でタイ料理が学べたり、同じく南口方面の錦糸堀公園近くに、タイパブなどの夜のお店が集まるエリアがあったりと、タイらしさを楽しめるスポットが詰まっているので、気になる人はじゃんじゃん楽しんじゃってください。
(上浦未来)

最終更新:2015/12/08 14:28
歩くバンコク2015-2016 歩くシリーズ (旅行ガイドブック)
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