【連載】プウ美ねえさんのエプロンメモ

「『俺は君の奴隷だから』と豚の鳴き真似を……」腑抜け夫に悩む奥様に教える“家庭内SM”道

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(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【今月のお悩み】
「夫にプライドを取り戻してほしい」
 いつも楽しく拝見しております。 夫(42)のことで相談に上がりました。 結婚9年、子どもはいません。夫は家の中では完全に腑抜けで、赤ちゃんのように私に甘えてきます。仕事が大変なのだろうと思って黙認していたら、「俺は君の奴隷だから」「自分の全てを差し出して今の生活を手に入れたんだ」等と言い出すようになりました。私が「プライドはないの?」と尋ねると夫は「ブヒーッ」と豚の鳴き真似をします。たまに喧嘩などしようものなら夫は死にそうな顔で外出し、数時間帰ってきません。 夫は優しく、私は私なりに夫を尊重しているつもりです。今でも2人で手をつないで出かけます。よってそれなりに幸せなのですが、夫に「奴隷」とまで言わせるのはただごとではありません。 夫にプライドを取り戻してほしいです。私はどう振る舞えばよいでしょうか。(タマ子さん、31歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 男の42歳は、衰えていく体の変化が、ぐっと実感される時です。夫婦のスキンシップの大切さを、ご夫君はかんじているのでしょう。そのアピールをいなしてはいけません。正面から取り組むべきです。

 そもそも夫婦とは「ただごとではない」関係です。稼いだ金を共有したり時間を束縛しあったりするのは、とても不自然で、不合理です。その約束を誓い、利点を見いだしたのはあなたなのですから、まずはご夫君の態度を容認しましょう。外であやしげなサービスを利用されるより、ぐっと経済てきです。はじめに「きょうは赤ちゃん? 奴隷?」と優しく聞いてみましょう。何日か後に再び、「ほんとに赤ちゃん(奴隷)の格好しようか?」と、優しく聞きます。その時にはオムツ・おしゃぶり・ガラガラ(または手かせ・目隠し・首輪)を用意しておきます。ご夫君が満足されたら、その次は“さも自分もやりたかった”という顔で、保育士ふうエプロン(またはボンデージ・ピンヒール)を着用しましょう。相手の要望を先回りして、1割増しの強さでサービスするのがコツです。受け入れる側が臆すると、甘える側は安心できません。もし引かれたらすぐやめましょう。とちゅうでやめても実害はありません。

 おねえさんが時々たしなむSMの世界では“サービスのS”“マスターのM”という呼び方があり、おうおうにして主導権を握るのはM側です。Sは、気働きがないとつとまりません。緊縛の手がモタつけば飽きられます。責め具の選択やロウソクをたらすポイントにも気を使います。まんがいち言葉責めを噛んだりしたら、しんそこ軽蔑されます。その間、Mは快楽に没頭しているのですから、まるで王様です。赤ちゃんにも豚にもなり、喧嘩をすれば家をとびだすほどの弱さを出せるご夫君は、あるいみ自分を律した誇り高い人です。尊敬されたいという鎧を脱ぎ捨てて素の自分を見せることは、強くなければできません。おうちで見せる、あなたへの愛こそが、彼のプライドなのです。

 もしあなたが、どうしても甘えられることに不満ならば「時にはたのもしい姿を見せて、うっとりさせてほしい」と、きちんと伝えましょう。たとえば毎朝10分間 “威厳ある夫”“それにかしずく妻” の即興芝居を楽しんでごらんなさい。「味噌汁がうすいぞ!」などの決めゼリフを、前もって用意するとうまくいきます。夜は豚奴隷でも、りりしく出勤するスーツの背中をみれば、頼りたい欲求がみたされて、1日気分よくすごせるものです。

【今月のエプロンメモ】
保育士ふうエプロンにもいろいろあります。ホルター型、前掛け型、スモック型など、男性側のファンタジーと合致しないと良い効果がえられません。好みのエプロンを、さりげなく聞いておくとよいでしょう。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)など、著書多数。8月17日に『GoGo!! おひとりホモ☆』(同)が発売。

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