【messy】

そうだ、京都のレズビアンバー行こう。ノンケ社長がビアンバーを開店させたワケ

2015/11/02 20:00

二年ほど前に都内の立ち飲みバーで出会った男性と、先日たまたま再会しました。彼に近況を伺ってみたところ……。ノンケ男性なのにレズビアン(以下ビアン)バーをオープンさせたとのこと!
なぜ彼が? 何のために? お店はどこにあるの? などなど、気になることが山ほどあったため、早速インタビューさせていただきました!

その男性とは、株式会社COZYの代表取締役兼、株式会社エコ配の取締役でもある福井康司氏。
大阪府大阪市出身
1975年4月13日生まれ
立命館大学経営学部卒業
大学時代にバーでアルバイトを始め、在学中に京都・木屋町にてショットバーを開店。
バー経営を続けながら、野村證券に新卒入社し上京。
以後、野村證券退社後もエコ配役員等の東京での仕事は継続しつつ、京都ではビアンバーやスペインバル、居酒屋など合計10店舗の飲食店を展開中。来春までには、さらに飲食関係5店舗を開店予定とのこと。

――そもそも、どうしてビアンバーを立ち上げたんですか?

F  僕の経営するお店に良く来てくれていたビアンの女性がいたんです。その人と「新宿二丁目や大阪堂山にはビアンの店がたくさんある。でも、京都のビアンの子たちは終電を気にしながら飲んでいて可哀相。いつかは京都でビアンの店ができたら良いな」という話になり、「じゃあ今すぐやろう!」と、その場でお店を作ることを決めました。

――さすが、できる経営者は決断が早いですね! ノンケの男性としてレズビアンの女性たちに関わってみてどう感じましたか?

F 上手く言えないですけど、最初は僕自身、変な偏見があって……。以前の僕は、まずはセクシャルな部分を考えてしまって「なんか怖い」「不思議」「イヤらしい」「普通じゃない」みたいな……。でも当たり前ですけど、話してみると普通なんですよね。みんな昼間は普通に働いてるし、仕事に対しても本当にみんな真面目で。関わっていくようになってからは、ビアンだってストレートと同じく、根底には気持ちの繋がりがあって「あっ、僕らと一緒や」って気付いたんです。

――あははは(笑)。セクシャルと性格はまったく関係ないですからね。でも関わったことがないと、そういった偏見を持ってしまうのかもしれませんね。では、お店のシステムやお客様の雰囲気はどういった感じなんですか?

F チャージ料金500円、ビール・カクテル700円、火曜日は女性のみ、金曜日は23時まで女性のみ入店可能。それ以外は男性もいらっしゃいます。営業時間は平日19時~2時、金曜日土曜日19時~5時、日曜日は休みです。来る人は年齢も職業もバラバラ。お店で出会って付き合ったカップルもいっぱいいますよ。

――飲みに行きやすい価格帯ですね! 京都にもビアンの出会いの場が増えて嬉しいです♪ 経営者としてLGBT社会の今後はどのように考えますか?

F お客様を見ていると、昔の僕みたいにLGBTの方と関わったことのない方は、少し偏見というか違和感みたいなのがあるんですね。でも、気付けば分け隔てなく仲良くなって帰られるんです。社会でも同じように受け入れられていく割合が、どんどん増えていくと思いますね。LGBTの方が、当然のように同じ社会に存在していけるようになることが理想です。

――最後に……もし読者さんに来店特典などあれば何かお願いします♪

F ビアンの方だけではなく、おなべの人、女装家など、いろいろな人たちがお店には集まっています。性別やセクシャル問わず、気兼ねなくいらしてください! そして一緒に働いてくれる方も募集しています。お気軽にお電話いただきたいです! 特典は、同記事を提示していただければ、ドリンク1杯 無料にさせてただきます!

――ありがとうございます! 京都に行く新たな楽しみが出来ちゃいました♪

ノンケだからビアンのお店はちょっと……など考えず、LGBT社会に飛び込んだ福井さん。
当事者側も経営者がノンケなことを気にせずにエンジョイする。
今回はボーダレス社会の見本のようなお話が伺えて嬉しかったです。
こういったお店がこれからもっと増えたらいいなぁ〜♪

【 LOOK ME 】
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■谷川明日香/芸能経験を経てライフスタイル、美容の会社を設立。モテ男育成や婚活講座の講師や男性用コスメ「オールインワンメンズケア」をプロデュース。TVなどメディアでバイセクシャルをカミングアウトしている。

最終更新:2015/11/02 20:00
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