[ジャニーズツッコミ道場]

完全に消滅した“非商業用”ジャニーズアイドル・NYC、トンチキ美と不思議を振り返る

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オタ専ならぬジャニー専アイドルという愛おしさ

 ジャニーズ事務所の公式サイト「Jonny’s net」「Jonny’s web」のリニューアルがこのほど行われ、ファンの間で話題になった。そしてこれを機に、完全に消滅したグループがある。

 ジャニーズ史上最も社長に愛され、その一方で世間にスルーされてきた、珍妙かつ美しくも悲しきグループ・NYC。世間は完全に忘れているだろうが、彼らがいかに特異な存在だったかを振り返りたい。

〇誕生の不思議
 メンバーは、ジャニーさんのスペオキ・中山優馬と、Hey!Say!JUMPと兼任になる山田涼介と知念侑李の3人。もともと中山とJr.内ユニットの「B.I.Shadow」(高地優吾、中島健人、菊池風磨、松村北斗)とで「中山優馬w/ B.I.Shadow」が作られ、そこにHey!Say!JUMPの山田・知念を加えて「NYC boys」となり、「バレーボールワールドカップ」のスペシャルサポーターを務めた。

 だが、その後、B.I.Shadowが外され、中山、山田、知念の3人組になる。強引かつ不思議なグループ編成の経緯により、ジャニーズファンには反感を持たれ、一般には『NHK紅白歌合戦』4回連続出場で、毎年「誰?」と言われ続ける運命を背負わされる。

〇活動の不思議
 社長の寵愛を受けすぎたために、「商業用」というより、社長個人の「趣味的」活動が中心。そのため、本人たちが切望した目標「コンサートをすること」は一度も叶わず、こどもの城での親子限定イベントや、幼稚園・保育園への楽曲無料貸与など、謎の活動が続く。

 ちなみに、当初4人として発表された「ジャニーズWEST」が、中山の働きかけもあって3人追加メンバーが加わったことや、中山が『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)に出演した際、中山の希望で関西ジャニーズJr.たちがバックに起用されたことなど、中山は「スペオキ」の権力を常に他人のためばかりに使ってきた。だが、自分自身の願い「NYCでコンサートをすること」だけは最後まで叶えられなかった。そして、2013年の写真集・NYC 1st PHOTO BOOK 『COLORS』(ワニブックス)を最後に無期限活動停止状態に。

◯楽曲の不思議
 一説には「Hey!Say!JUMP本体より売れてはいけない」という暗黙の了解が事務所内にあったともウワサされるが、初期の楽曲はアイドル王道路線だったのに、途中からは犬の散歩と恋物語の奇妙なワルツ(『ワンダフルキューピット』)やお祭りの歌(『ハイナ!』)など、摩訶不思議なトンチキソングばかり与えられた。山下達郎がNYCの歌声を聞き、楽曲を提供してみたいとラジオで発言したこともあったが、結局実現しないまま。

★★NYCのトンチキ美を、テレビ出演&DVDから振り返る!★★

●『ミュージックステーション』(11年3月18日放送)
 震災後に急遽放送された『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で「勇気100%」を披露。冒頭では上下白い衣装で登場したにもかかわらず、歌のときにはわざわざ地味な白Tシャツ+パツパツのブラックデニムに着替えて登場し、やや潤んだ瞳と硬い表情で、ミスマッチな明るい曲を全力で歌い・踊る様子が、ネット上では「この曲って、こんなにいい曲だったっけ……?」「勇気100%って今までなんとなく聞いてたけど、よく聞くとすげえいい歌だな……」などと絶賛された。なかには、「幼いっていうか、曲とダンスがマッチしてなくてウケたけどなぜか泣けた」「技術とかビジュとかを超えたものはちょっとあったと思う」などという意見も。

●最高に可愛く恥ずかしい姿を全国にお披露目される『NHK紅白歌合戦』
 「罰ゲームみたい」と言われる赤、青、黄色のトップス+股間くっきりのパツパツパンツを着せられた11年の『紅白』。白の法被姿から、法被を脱いで白シャツ+黒ベスト・黒のパンツというウエイター的衣装にチェンジした12年の『紅白』。どちらも背後の階段にはズラリとJr.たちが並び、それが映像効果によって大量の分身をつくられて、三十三間堂のような状態になっていた。いずれも恥ずかしい衣装で、笑顔全開で歌い、キレキレに踊るNYCの姿が印象的で、いま観ても感動と恥ずかしさで涙が止まらない。

 ちなみに、NYC活動停止後、1人で数々の舞台をこなしたり、CD販売のイベントで地方回りなどをしてきた中山は、今ではダンス・歌ともに若手ジャニーズで上位に数えられるオールラウンド型になっている。今の中山が、山田・知念と組んだら、ダンスのレベルを誰かに合わせたり遠慮したりすることのない、クオリティの高い全力パフォーマンスができることだろう。せめてイベントでも特番でも良い、現在のNYC3人のパフォーマンスを一度だけでも見ることができたら……。

 とはいえ、完全に消滅してしまったNYC。さようなら、そしてありがとう。
(田幸和歌子)

JUMPコンに遊びに来てもいいんだよ、優馬~

しぃちゃん

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