「主夫はヒモじゃない」と批判殺到

東村アキコ『ヒモザイル』休載! 関係者が語る、少女漫画家が炎上に弱い理由

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「モーニングtwo」(講談社)2015年10月号

 「モーニング・ツー」(講談社)で連載していた東村アキコ氏の“実録ヒモ養成漫画”『ヒモザイル』が休載になった。1話、2話をネットで公開したところ、ネット上で批判が高まる“炎上状態”になり、東村氏から編集部に「休載」を申し出たという。東村氏は「嫌な気持ちになった方には本当に申し訳ない」などとコメントし、「お休みさせていただきながら、今後について考えたい」としている。

 この休載を聞いて、「えー! 続きを楽しみにしていたのに!」と嘆く東村ファンも多いだろう。人気作品には批判も出て当然だが、どうして、今回は休載という事態になってしまったのか。出版関係者に話を聞いてみた。

 今回の休載の理由を、大手出版社の漫画編集者はこう推測する。

「少女漫画の作家は最も傷つきやすい生き物なんですよ。なぜなら、少女漫画は、恋愛やライフスタイルを扱うので、作者は“ありのままの自分”を表現していきます。ですから、作品が批判されると、自分自身がバッシングされているような気持ちになって、落ち込むんです。東村先生は典型的な少女漫画家です。『海月姫』(同)も計算し作りこんだ漫画ではなく、作者が日々感じたことを描いていて、それが多くの読者に共感されて大ヒットしました。今回の『ヒモザイル』も青年誌の掲載でしたが、構造は少女漫画と同じで、東村さんの感性をそのまま描いたものです。ですから、あんなに大きく批判されることは、東村さんにとって大きなストレスとなり、描けなくなってしまったのでしょう」
 
 また、ある出版関係者は言う。

「講談社は、よくも悪くも“怖いもの知らず”なところがあります。ノンフィクションの事件記事で、“匿名を条件に法廷で証言をした被害者”の実名を載せたり、週刊誌編集部の若手社員が『俺らの仕事は訴えられて一人前だ』と飲み屋で女の子相手に語っていたり。コンプライアンスが厳しく問われる時代に、そんな出版社はほかにはないですよ(笑)。そういう空気の読めなさや自由さが、『進撃の巨人』のような型破りな大ヒット作を生むわけですが、今回は裏目に出てしまったのでは。『ヒモザイル』はジェンダー問題が絡むセンシティブなテーマを扱っています。そういう作品をネットで公開することの危険性を、編集部サイドが想像できなかったのは残念ですね。紙媒体だけで掲載していれば、こんな騒ぎにはならなかったでしょう」

 ネット上では、東村氏とセレブママ友が子どもを男性アシスタントに預けて、高級ランチに出かけるといった“リッチな日常”への反発もあるようだ。

「東村さんほどの売れっ子漫画家なら、衣食住にもお金をかけていてあたりまえです。でも、そういう勝ち組なライフスタイルをそのまま描くことは、セレブリティにとっては危険な時代になっています。特にネット上では“勝ち組”は叩かれやすいわけで、そういう細かい部分での配慮も足りなかったのかもしれません」(前出の漫画編集者)

 今回のような騒動で、クリエイターの創作活動にブレーキがかかることは非常に残念なことだ。出版社も作家も今後はさらに多くの方面に配慮することが、順調な執筆を続けるための条件なのかもしれない。

大炎上もマンガにしてほしかった!

しぃちゃん

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