『ジジィ川柳』発売記念インタビュー

毒蝮三太夫に直撃♪ 「ババァは弾ける、ジジィはイジける」、最近の高齢者事情を教えて!

2015/10/04 21:00

――毒蝮さんが「ババァ」「ジジィ」と言いたくないタイプの高齢者もいますか?

毒蝮 そりゃいるよ(笑)。そういうやり取りをわかろうとしないジジィはほっとく場合がある。「なんだコイツ」って。だけどさ、そういうジジィが最後には「今日は会えてよかった」って握手してきたりする。本当はしゃべりたいんだから。素直になってないってことなのよ。

――なぜジジィはババァに比べて素直になりづらいのでしょうか。

毒蝮 社会的な地位を守ろうっていう気持ちにとらわれてるんじゃない? 女性はそういうの「つまらね~」って思うでしょ。俺は社長だったとか、重役だった、とかさ。男たちはまずその肩書至上主義を捨てた方がいいね。自分で思うほど社会はあなたを認めていないよって(笑)。でもそれを受け入れるには相当の哲学がいるけど。自分が高まっていかないと、相手を赦せないから。素直になるってバカじゃできないの。学力じゃなくて、生きる知恵。俺はね、実はチャーミングで復元力のある女性にしか「汚ねぇババァ」も「くだばり損ない」も言ってないんだ。俺が「ババァ」って言ったら「あんたもジジイじゃない!」って返すような女性だね(笑)。ババァのそういう“潰れない”強さ、ジジィたちも見習うべきなんだよ。

毒蝮三太夫(どくまむし・さんだゆう)
1936年東京生まれ。12歳のときに舞台『鐘の鳴る丘』でデビュー。日大芸術学部映画学科卒業後は『ウルトラマン』(TBS系)など数々のTVドラマに出演。『笑点』(日本テレビ系)二代目座布団運び時代に現在の「毒蝮三太夫」に改名。1969年から現在までTBSラジオ『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』に出演中。

最終更新:2015/10/04 21:00
『シルバー川柳特別編 ジジィ川柳』
いつだって憧れちゃうのは、弾けたババア☆
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