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 9月も半ばに差し掛かり、沖縄もやっとこさ秋風らしきものが吹いています。あの灼熱の太陽さんと軽めにお別れして、気が狂いそうだった娘ちゃんとの史上初の夏休み(長期休暇)も無事終わりを告げ、ホッと一息ついているところです。シングルマザー女子大生・上原由佳子です。

 皆様は、どんな夏休みを過ごしましたか?楽しい思い出をつくれましたか?

 上原と娘ちゃんは、お互いに距離感の取り方が分からなくなり、娘ちゃんに家から閉め出されたり、夏休みの宿題で喧嘩になったり、とても騒がしい夏休みでした。もちろん海に行ったり、ちょっとしたお出かけをしたり、楽しい思い出もあります……。とはいえ、長期休暇の間に発覚したのは、共有する時間が長くなると、上原と娘ちゃんのストレスが溜まるということ(苦笑)。

 今まで娘ちゃんと激しくぶつかることは無かったのに、どうしてこんなことに……。昨年度と何が違うのか、上原はちょっと考えてみました。

 ……はっ! 預かり保育がないんだ!! しかも、娘ちゃんはずっと家にいるから家族以外の誰かと一緒に遊んでない!!!

 「友達と遊べないし、家族は私を叱るし、つまんない!」と娘ちゃんが思うのも当然のことです。

 さて、今回は上原が夏休み中に痛感した「血縁者以外の第三者を挟む大切さ」について、書いてみたいと思います。

◎「家族との繋がり」は沖縄のいいところ?

 夏休み期間中の上原は、ストレスMAXな娘ちゃんから酷い扱いを受けていました(笑)。コンビニに買い物に行けば帰る頃には鍵を閉められているし、家で原稿を書いていると「家だと集中できないでしょ! 編集に怒られる前にカフェで原稿やったら!?」と追い出される(涙)。私が家にいる限り、少ないボキャブラリーを駆使して、罵詈雑言を浴びせてくる娘ちゃんに上原は敗北し、夏休みの間は長いことカフェに引きこもって(?)いました。娘ちゃんがストレスを感じるのも仕方ありません。昨年度まで、私は定時制の高校に通っていたので、娘ちゃんは幼稚園に。1週間の半分以上を上原と過ごすことはなかったのです。

 「ってことは今年の夏休み中、ずっとおばあちゃんに預けてたの!? おばあちゃんの負担は考えてないの!?」と驚きの声が聞こえてきそうです。ええ、もちろん! ずっと祖母に預けていました。「上原最低! 学童保育に行かせたらいいじゃない!」と叩きたくなる気持ちを、あとちょっとだけ抑えてくだい。

 この「学童保育問題」は、上原だけの問題じゃないんです。なんと沖縄県……離婚率が高いにも関わらず、ひとり親世帯に優しくない地域なのです。他の都道府県のことは分かりかねますが、沖縄県の学童保育は公営ではなく、私立が主流なんです。公営の学童保育であれば月額5,000円ちょっとで済むのですが、私立の場合、安くても月額8,000円、高いところになると2万円代になります。私立のほうが多いため、この額を払えなければ学童保育に預けるのはちょっと難しい。

 実は沖縄は、保育園の人口比の待機児童数は全国1位。学童保育も少なくない数の待機児童がいて、経済的な理由で学童保育に通わせることができなかったり、入りそこなってしまう人がたくさんいるんです。そういう世帯の場合、必然的に祖父母が孫やひ孫の面倒をみることに。これを「家族との繋がりが強い沖縄県のいいところ」と見るのか、それとも「家族が面倒を見ないといけない」課題として見るのかは人によって違うと思いますが、上原は良いことだとは思えません。なぜそう思うのかは、また別の機会に詳しく書きたいと思います。

◎血縁者以外の第三者の重要性

 娘ちゃんも学童保育には通っていません。上原は大学に通っているため、娘ちゃんは日中、祖母と一緒に過ごしています。気付いたら金魚のフンみたいに祖母にくっついているようになりました(苦笑)。

 娘ちゃんの寂しさを軽減できてはいるかもしれません。でもずっと祖母に任せているうちに上原とお出かけしてくれなくなっちゃったんです! 祖母とは2人でお出かけするのに、上原が誘ってもことごとく断られちゃう(涙)。上原の悲しさはともかく、祖母も毎日娘ちゃんの相手をしていると疲れてしまいます。ストレスも溜まり、家の中がぴりぴりしてきます。

 緊張状態にある家にいるのは娘ちゃんにとってもよくないですし、祖母のストレスを緩和するためにも娘ちゃんを外に連れ出さなくちゃいけません。でも、 「ジュンク堂行こうよ!」「図書館行こうよ!」「ゲームセンター行こうよ!」と、あの手この手を使って娘ちゃんを誘っても、全然のってくれません。

 しかし! 先日その娘ちゃんを外に連れ出すことに成功したのです。というのも私がインターンとして所属している一般社団法人GrowAsPeopleの代表・角間惇一郎さんが沖縄に一日だけ滞在することに。「角間さんが沖縄に来るからご飯食べに行こう!」と誘ったらあっさり「行く! 行きたい!」と(笑)。当日は角間さんと楽しそうにお話をしていました。

 角間さんは普段東京にいるので、いつもいつも角間さんを頼るわけにもいきません。今後、娘ちゃんと一緒に出かけるためにもどうしてお出かけしようと思ったのか、帰宅後に娘ちゃんに聞いてみました。

「かぁかの好きな人と一緒だったら、かぁか怒らないでしょ!」

 なるほど……、たしかにイライラしない(苦笑)。娘ちゃんの“かぁかの好きな人”というのは、上原と娘ちゃんセットの存在に理解を示している人のことなのかもしれません。

 たくさんの人が経験したことがあると思うのですが、親がイライラしている時に、子どもに対して感情的になってしまうことはありませんか? 上原はあります。つい、キツい言葉を吐いてしまい後悔して娘ちゃんに「ごめんね」と謝ったり、娘ちゃんからも反抗したことを謝られたり。こういった出来事の積み重ねって、何かの瞬間に爆発して、そこから虐待にエスカレートしてしまうものなのかもしれません。

 幸い上原には、角間さんのように頼れる人が他にも2人くらいいるので、「ヤバい!」と思ったときに抑えられます。でも、彼らの存在がなかったら? 閉ざされた親子関係の中で、社会からの孤立が進んでいったら? 上原と娘ちゃんの間に致命的な亀裂が入ってしまうかもしれません。

 やはり親子とはいえ別人格だし、理解するのも、受け入れるのも難しい部分はあるのだろうな、と考えさせられます。そこに、親か子どものどちらかに加勢する人がいたところで、むしろ親子の亀裂を広げてしまう可能性もあります。

 だから「血縁者以外の第三者」なら誰でも良いわけじゃなく、親のしていること、子どもの気持ち、親子関係、置かれている環境や状況などに理解を示してくれる人。そういった第三者を定期的に挟むと、親も子どももリフレッシュできるんじゃないでしょうか? 色んな支援があるけど、親を軸にしているか、子どもを軸にしているかで対応が変わってしまいます。親と子で切り分けた支援だけではなく、親子セットで汲み取る支援の重要性を感じた娘ちゃんのひと言でした。

 ……というわけで、上原と娘ちゃん親子史上初の夏休み、なんとか乗り切りました! 夏休みが終わった後は、「衣替え問題(金欠)」が浮上してくる時期です(笑)。一体いつになれば問題が減っていくのか謎ですが、どうにか乗り越えていくぜ!

■上原由佳子/1988年生まれ。沖縄県在住。シングルマザー女子大生。女子力の欠片もなさを小学1年生の娘ちゃんから指摘される、どうしようもない系アラサー女子。

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