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 日本で初めてとなる『SHUNGA 春画展』が、ついに開幕しました! 東京・目白の永青文庫で12月23日まで開催されます。

 というニュースを、すでにあちこりの媒体で見てご存知の方も多いでしょう。なぜかテレビではあまり報道されませんでしたが……。実は私、ひと足早く内覧会で拝見したのですが、各種メディアが殺到するなかで、映像メディアはほとんど見られませんでした。そして、この報道の偏りこそ、これまで私たちがナマで春画を鑑賞できなかった理由です。おそらく、テレビで報道するには春画は〈性表現が直接すぎる〉と考えられているのでしょう。この展示は、HPを見ても「18歳情の入場は禁止されています」とあります。テレビではそうしたゾーニングをできないから、ということなのでしょうが、でもそうやってスルーすればするほど、〈いかがわしい〉ものとして春画の価値を貶めてしまっています。

 実際の春画展をひと目見れば、〈いかがわしい〉で片づけるのはまったくのお門違いだとわかります。美術史上の意義や文化史的位置づけは私のような素人が語るべきことではありませんが、そこをまったく無視して、性器や挿入部にばかりこだわるって、かえって心根がいやらしく見えますよね。

◎普遍的な性愛の図

 春画にも性器や挿入部が描かれていない作品は数多くあります。今回、導入部として展示されていたもののなかに、寝転んだ男性が女性の手を取り、そっと引き寄せている場面を描いた作品があります。ふたりとも着衣で、肌の露出はほとんどありません。おそらくまだ肉体的には結ばれていない男女の、でもとうとう訪れたその瞬間を描いたもので、もうその表情がたまらない! 恥じらいと戸惑い、でも隠しきれない期待と相手への想い……性愛の何たるかを理屈抜きで教えてくれる、普遍性をともなった1枚でした。

 テレビで性器や挿入部を映してほしいわけじゃないんです。ただ、春画という、たいへん豊かな文化が日本にあり(そのこと自体は18歳未満の少年少女も知っていていいと思います)、それを体感できる絶好のチャンスがついにやってきたことすら伝えないメディアって何なの、と残念な気持ちになるのです。

 と、のっけから不満を並べてしまいましたが、今回の展覧会を見ての感想をひと言でいうと、たいへんハッピーな体験だった、これに尽きます。

 先ほど「美術史上の意義や文化史的位置づけ」と書きましたが、そんなむずかしいこと考えなくていいから、まずはmessyを読んでいる世代の女性たちが列をなして永青文庫に向かってほしい! もちろん、そういう視点があるとより深く春画を愉しめることはまちがいないでしょうが、そこを強調して敷居が高くなってしまうとなると、たいへん惜しい。それよりも、ミーハー丸出しで見ていただきたいんです。もしくは、「ここに描かれているのは、私自身だ」という視点で鑑賞してもいいと思うのです。

 だって、そこで描かれているのは、私たちもしているセックス。シチュエーションこそ違えど、やっていることは同じです。好きな人と抱き合うって、それだけでもううれしい。それは特別なことでなくはなくて、散らかった部屋で抱き合うときもある。彼が覆いかぶさってきたけれど、明日のことを考えるとせめて髪が乾いてからにしてほしい。って、いってるのに触ってくるから、気持ちよくなっちゃってズルズルと身体を開いてしまう……そんな絵だってあるんです。

 なんて大らかな性文化だろう、と快哉を叫びたくなりました。若い母親が赤ちゃんを抱き、父親がその子をあやす。でも、そのふたりの下半身はしっかりつながっている。これって、いまのママカルチャーのなかでは大炎上必至ですが、江戸っ子なら「1歳にもならねェ赤子に何がわかるってェんだい! ケツの穴の小せェこといいなさんな」というでしょう(適当な江戸っ子言葉でスミマセン)。住文化の影響もあるのでしょうが、のぞいたりのぞかれたりは日常茶飯事。笑いながら抱き合っている男女の絵も多く、セックスとはめくるめくもの、ロマンチックでなければいけないもの、というハードルの高いもののではなく、日常のひとコマだったのだろうと想像がつきました。「あー、私だったらこういうセックスしたいな」「この場面みたいに彼と抱きあいたいな」と思いながら見ると、江戸の男女がぐっと身近に感じられます。

◎なんでもアリな春画の世界

 フェティッシュな視点で見るのもいいでしょう。BLあり、百合あり、触手モノあり……と性嗜好のデパート状態な春画の世界。私は以前から〈美女がエグい坊さんとかジジイとかに犯されている〉という春画が好きです。今回、その手の作品は少なめでしたが、1点ものすごい構図で描かれたものがあって「これはヌケる!」と心のなかでガッツポーズいたしました。絵自体のインパクトもさることながら、裏に広がるストーリーが果てしないのです。

 また、これまで〈触手〉はどうも苦手だった私が、葛飾北斎の『喜能会之故真通(きのえのこまつ)』でその魅力に開眼しそうなのです。美女に大ダコ小ダコが1匹ずつ足を這わせ、吸い付いているという、あまりに有名な版画作品。まずその美女の悩ましげな表情と、アゴの角度にエロスを感じ、そうして見入るほどに、触手という表現もどんどんなまめかしく迫ってくる……。いつしか興奮している自分に気づくのに、時間はかかりませんでした。新しい性嗜好の扉、開いちゃいましたよ。

 文化的価値のあるものをそんなふうに見るなんて、けしからん! という人がいたらナンセンスにもほどがあります。江戸の人たちだって、そうやって愉しんでいたのはまちがいないし、それ自体が文化なんですから。

 1点1点をハッピーな気持ちで鑑賞し、「あー、セックスしたいなぁ」と思いながら会場をあとにしました。大らかな気持ちで、好きな人と笑いながら抱きあいたい。そんな多幸感あふれるセックスをしたくてたまらなくなったのです。それもこれも春画をとおして、かつての日本が性というものを絶対的に肯定していたことが伝わってきたからです。そして、性を表現することもまた尊重されていました。だからこそ当代きっての名のある絵師たちがこぞって描いたわけですが、作る側も見る側も認められているって、なんて気持ちいい! そんなストレスフリーな性の発露を、セックスで、あるいは女性という性で窮屈な思いをしたことのある女性にこそ見てほしいのです。

 最後にバイブコレクター的見どころを。江戸時代にもラブグッズがあるんですよ。〈張り型〉といって、いまでいうディルドのようなのですが、それを販売するショップもあったんです。女子が連れ立ってその店を訪れ、ウキウキしながらお気に入りの1本を探す作品。女性同士のセックスで、いままさに片方の女性がもう片方の女性に張り型を挿れようとしている作品。そして、ペニスリングなど、バラエティ豊かなペニス周りのグッズを描いたカタログのような作品! 展示を見にいかれる方は、ぜひこの3点をチェックしてください。

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

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