【messy】

「入浴後に膣からお湯がジャバー」現象に悩む女子が多いって知ってた?

2015/09/11 20:00

 女同士でシモの話ってしないなぁ。最近つくづくそう思うのです。ここで毎週のようにバイブだローターだクリトリスだアンダーヘアだと話しているじゃないか、というツッコミはしばしお待ちを。狭義の意味でのシモについてはかまびすしく話している私ですが、広義でのシモというとまだまだ話していない領域も多いのです。

 たとえば、「お風呂あがりに膣から水が漏れてくる」という悩み。こういう女性が少なくないことは知っていましたが、私はここに〈経産婦の女性は〉〈一時的に〉という条件がつくと思い込んでいました。そう書いてあるものをたびたび読んできたからです。骨盤の底にはりめぐらされている骨盤底筋群が出産後は一時的にゆるむため、湯船でお湯が膣内に入るわ、尿漏れになるわ。でも、出産後しばらくすれば自然に元どおりとなる人がほとんど……という説です。もしくは、年配の女性。エイジングによって骨盤底筋が衰えると同じ悩みが生じるそうです。

 でも現実には、若い女性、出産経験のない女性にも〈風呂あがりに膣からジャバー〉現象に頭を抱える人がけっこういるということがわかりました。こう書くと、「それってつまりアソコがユルいってことだろ?」で片づけられそうですが、さにあらず。聞くかぎりでは〈ジャバー〉現象が起きる女性がセックス面でネガティブな経験をしているとは限らないようです。

 実態を知りたいと思っていたところ、都会の秘宝館こと「バイブバー・ワイルドワン」で〈女性力UP☆今話題のちつトレ講座!〉が開かれるというではありませんか。以前から耳にしていた〈ジャバー〉現象と、この講座に集まった女子から聞いた同現象をあわせて紹介します。

◎膣ジャバー派のナマの声

・お風呂で湯船に浸かると、膣内にお湯が入りまくる。そして湯上り、タオルで身体を拭いているときにジャバジャバ出てくる。ひどいときは、下着を履いてパジャマを着たあとになっても水が漏れてきて困る。尿漏れもあり(31歳/経産婦)

・産後ずっと、湯上がりにジャバー。妊娠がわかって以降セックスレスになって早2年(32歳/経産婦)

・いつからか膣にお湯が入るようになった。セックスしまくってるけど、ユルいと指摘されたことは特になし(31歳/未産婦)

・お風呂で膣にお湯が入る? いままでの人生まったく経験したことなし! ただしセックスにおいては性交痛の悩みあり(40代/未産婦)

・必ずジャバーとなるので、入浴後1、2時間はナプキンがマスト。ナプキンなしだと、下着どころかスウェットにまで染み出してしまう。最近、初めての彼氏ができて初体験したばかり。バージンのときからジャバーでした(大学生/未産婦)

・性風俗店に勤めているので、よく注入型のローションを使用するが、デリバリーの移動中に流れ出てしまう。下着も汚れるし、太ももあたりまで垂れることがあるので、お客さまにもローションを仕込んだことがバレバレ。当然、お風呂でもジャバー。ただし、仕事でもプライベートでもユルいといわれたことはない(20代/未産婦)

 と、ま~出るわ出るわ。私自身はジャバーの経験がないので、正直驚きました。冒頭でも書きましたように、このジャバー問題とか尿漏れとか、すなわち広義でのシモについて女性同士で語られることはあまりありません。話題にのぼらず情報交換もできないと、どうしても自分自身を基準にして考えがちです。そして、「自分がそうだから、みんなそう」と思い込み、「でも誰も『困る』って言ってないんだから、これは我慢すべきことなんだな」となるのです。

 ジャバー現象、たしかに病気ではないですが、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)は確実に下がりますよね。「悩むほどのことじゃない」と放置するのではなく、然るべきところに相談したり友人同士で情報交換したり、解消に努めるべきものです。講座で教えてもらったところによると、骨盤底筋群が弱っているのは確かなので、解消するのはズバリ〈膣トレ〉しかないとのことでした。

 膣トレについて紹介する前に、もうひとつ考えたいのが、〈ジャバーとなる人はアソコがユルいのか問題〉です。たったこれだけのケースで判断するのはよろしくないのでしょうが、私はやっぱり〈ユルい膣〉というのは男性が創りだしたものだと見ています。実際、今回のヒアリングでも「ユルいといわれたことはない」という女性が複数いますよね。結局は、己のサイズが小さいのを(小さい=悪い、ではなく!)女性の膣のせいにしている、もしくは女性をまったく感じさせていない事実を認めたくなくて「そもそもお前の膣が悪い」と責任転嫁しているってだけの話。快感によって膣内の充血と収縮が引き起こされれば、そうユルくはならないはずですから。

◎QOL向上には膣トレあるのみ!

 膣トレとは、そんな独善的な男のためではなく、自身のQOLのためにするものです。といっても、私には〈膣トレしているつもり〉だった過去があるため、骨盤底筋のトレーニングが簡単ではないことを知っています。あ、やり方は簡単なんですよ。でも、コツをつかむまでは見当違いのところを締めて膣トレした気になっているケースが多いだろうと推測できるのです。

 そんなむずかしい膣トレの相棒となるのが、「フェミメイト」。昨年の【膣圧コンテスト messy杯】で活躍したトレーニングアイテムですが、私自身これを使うなかでやっと「あ~、締めるのはココなのね! いままでは入口を締めていただけだった!!」と身体でダイレクトに理解できたのです。

 ◯秒締めて●秒ゆるめる……というふうに、効率的なトレーニングがプログラムされているし、結果が数値化されるので「骨盤底筋、鍛えられている!」という手応えがあり、継続への意欲も増します。膣トレ、続けないと意味ないですからね。ジャバー防止は一日にしてならず。

 でもそれよりも何よりも、まずは

「ジャバーとなる人ってけっこう多いらしいよ」
「恥ずかしいことでもなんでもないんだって」
「解消するなら、膣トレを続けないと」
「そのためのグッズもあるしね!」

っていう有益なシモネタを女性同士でどんどんすることから始めませんか? 自分だけでなく女性全体のQOLがきっと高まりますから。

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

最終更新:2015/09/11 20:00
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